川辺ヒロシのタワーde買い物 後編。今回は、前回買い物したCD&DVDを紹介するレビュー編です。色々なコーナーからセレクトしたつもりが、改めて見てみると川辺ヒロシのフィルターを通す事によって、何か関連づけられたような並びとなり、興味深いセレクションとなって……。
対話・協力_タワーレコード小針勉 取材_宮崎恵(ガンパウダー) 撮影_ロックンロールニュース編集部
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川辺ヒロシ
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タイトル:Choubi Choubi! Folk and Pop Sounds from Iraq |
川辺:下北沢のDISC SHOP ZERO の飯島さんに、雑誌 remix の対談で教えてもらったCDです。イラク音楽ってホントに? 誰かの冗談じゃなくて? という感じ。エスニックっていうカテゴリーではくくれないし、すごくモダンに聴こえる。フォークアンドポップスサウンズってタイトルなのに、ラップが入ってたり、リズムボックス使ってたり、戦いの音楽みたいなテンション上がる曲とか、すご〜い長い前奏で引っ張っといて最後に演歌みたいな歌が15秒ぐらいはいってたり。え、終わり? みたいな驚きとか。とにかく、嫌な音が1つもはいっていない。しかも、2曲目から7曲目までアンノウンアーティストになってる。誰かもわからないってことでしょ? いいの? コレ出してって感じ。そして、これがアメリカのレーベルから発売されているっていう。複雑な感じがします。 |
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タイトル:ZZK Sounds Vol1 Cumbia Digital |
川辺:これもDISC SHOP ZERO の飯島さんに教えてもらったCD。南米で、ダブステップとかクンビアが混じってものすごいカッコイイことになっていて、やたらに売れてる音楽。最近はクンビアのDJもすごく多いし、ZOOT(※ズートサンライズサウンド。渡辺俊美が以前に代表を務めていたレコードショップ)でもこういの取り扱い多いんじゃないかな。クンビア音楽はコロンビアを代表する音楽なんだけど、レゲエがジャマイカから各地を流れてダンスホールレゲエになったように、進化した感じ。CMにも使われたりしているし、お茶の間にも浸透してくるかもしれないですね。 |
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タイトル:Urban Gamelan |
川辺:関連づけて陳列されていないのに、(今までの3枚)音のテイスト似てるよね。違うコーナーから選んできたのに、選んだオレが関連づけてしまったって言う事なんだけど。これは、80年代のニューウェーブの名盤です。歌詞の中に「タッキュー」って叫んでるところがあって。空耳的な事で。しかもずっと(笑)。 |
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タイトル:Ersen |
川辺:これすごいイイ! と、ハナちゃん(笹沼氏)に薦めたら、次の日買いに行ったとか。レアグルーヴですね。この『B-Music』っていうレーベル、へんな音ばっかり出している気がするんですけど。 |
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タイトル:Dialects |
川辺:買い物当日、電話でハナちゃん(笹沼氏)に聴いたCD。……よくわからなかったんだよね。木琴の音、古いと言われれば普通なのに、あえて、これが 2008年っていうのが斬新。……オレ、こんなのばっかり聴いているわけじゃないですよ。クラッシックロックは次回の取材のために今回あえて避けてます。2005年ミンダナオ(フィリピン)でのライブ音源も収録。もう全然なんてコメントしていいのかわからない曲満載。 |
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タイトル:Recomposed By Carl Craig & Moritz Von Oswald |
川辺:クラシックのレーベルからでているのに、全然クラシックじゃない。テクノです。 |
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タイトル:セブン・ダナム・プレイス |
川辺:前日本に来た時、一緒にDJやった事あるんだけど、元々ヒップホップDJの人で。いまやすっかりミニマルテクノなんだけど、節々に感じるBーBOYイズム。こういうのは…… 説明しにくいんだけど、嫌いな人は全く聴かないと思うんだけど、個人的には去年のベストです。ちなみにオレはアナログ盤も持ってます。 |
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タイトル:Reckless Nights & Turkish Twilights |
川辺:タバコ「ラッキーストライク」のジングル作った人。あとワーナーブラザーズのアニメ(カートゥーン)の楽曲なんかを手がけたり。赤ちゃんの写真がジャケットになっている、『赤ちゃんのための音楽』が一時期流行ったりね。3ヶ月児用、6ヶ月児用、1歳児用とかものすごく細かく分けられてるんだよね。 |
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タイトル:Alegranza |
川辺:何者なのかは全然わかんないんですけど、試聴して気になって買いました。狂ったカリビアンというかサイケデリックっていうか、なんか楽しげで狂ってますね。こういうの大好き。エル・グィンチョ。スペインのアーティストなんですね。 |
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タイトル:Chaos:1978-86 |
川辺:衝撃の再発。音がワルすぎて(音質じゃなくて、いや音質もか)格好よすぎますね。80年代のワシントンD.Cの人みたいなんだけど、詳しい事はわかりません。サイケデリックというかACIDというか、スライとかJBとかファンカデリックとかキング・タビーとか混ざってるんだけど、そのどれとも違いすぎるというか。当時一体誰に理解してもらっていたのかものすごく不思議です。凄すぎ。 |
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タイトル:YEAR RIGHT!+HOT CHOCOLATE [CD+DVD] |
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川辺:スパイク・ジョーンズ(映画監督)の弟のアルバム。90年代にビデオで出ていた奴のDVD版ですね。スパイク・ジョーンズが録った映像が、ただただ見ているだけで気持ちの良い、スケボーがすごい上手い連中の映像で、スローの映像とかホント気持ちいいです。突然特撮になったり、ビックリするところもあるんだけど、興味ない人は全く興味ないかなぁ……と。音はすごくいいんですけどね。 |
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タイトル:Wild Combination |
川辺:全編英語なので、全部は理解できてないんだけど、両親のインタビューとか、ボーナストラックでライブ映像がありました。92年にエイズで亡くなってますから、この人も映像があるだけで奇跡です。オープニングはめちゃくちゃ格好よくて、映画みたいなノリで行くのかと思いきや、ドキュメンタリーになるっていう。実家で録音されたカセットテープを聴くんだけど、もの凄い量のカセットがまだまだ眠ってるんらしいです。それにしても、幼少の頃から8mm録ってるのが残っているのがすごいね。両親や恋人とか登場していて、興味あるので、ぜひ、どこか字幕版を出して欲しいです。 |
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タイトル:1981年8月28日 新宿ロフトライブ |
川辺:石野卓球に「コレがなかったら音楽をやっていなかった」と言わしめた、徹底的にふざけているバンド。コレを検索すると「石野卓球」の名前がやたら出てくるでしょ、もうセットになっているというか。電気グルーヴの前身「人生」に、かなりの影響を与えているらしいから。この映像は81年なんだけど、4年間しか活動していなくて、オレはその頃中2とかだから全然見れてなくて、まぁ見るまでもないか。(笑)……あの幻の映像がついに!ってあおってあおって、出てきたのがコレ(笑)今で言うと「あらびき団」みたいな感じで、ある意味期待通り(笑)。最初の方はものすごく盛り上がってるんだけど、途中、中だるみしているっていうか、客もつきあってらんないって感じになってるんだけど、最後にまた持ち直すのもカッコいい。当時現場にいられなかった悔しさがあって、今回買ってしまいました。おススメするもんでもないって感じなんですけど(笑)出ましたよ!ってことだけでとりあえず見ないと。という作品。 |
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タイトル:旅について |
川辺:現代音楽(ノイズミュージックの前衛音楽)をやっている伝説的なグループで、日本人なんだけど、グラフィックデザイナーや現代美術のアーティストたちがやっていて、スゥエーデンかなんかに呼ばれて、そのままヨーロッパに演奏旅行に行くというドキュメンタリーチックな映像です。旅でしたー。って感じ。70年代にツアーをやって海外のフェスに出ていたっていうのはすごいよね。ドンチェリーとの共演もあるし。だから海外では知られているのに日本では全く無名っていう。……とにかく、写っている人の顔とか、しゃべっている感じがすごく古い。質感っていうか。時代が感じられて面白い。ただ、収録時間が長くて、ガチで映画でしたね。(笑) |
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自分とは自分の選んだものでできている。それならばミュージシャンはどんな音楽でできているのか? オールジャンルセレクター、川辺ヒロシ(TOKYO No.1 SOUL SET)の買い物に密着。こちらの期待を知ってか知らずか、自由過ぎる行動に振り回されっぱなし。の、お買い物編。 |
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「川辺ヒロシのタワーde買い物 vol.1」〜終〜 |
※1)トイレ ※2)ソウルセットのCD ※3)LIQUIDROOM ebisu
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