ロックンロールニュース



 3人のトライアングルが生み出す不思議な空気感は、音楽だけでなく、インタビュー中にも醸しだされている。インタビューも後半を迎え、さらなる脱線が始まって……。進化したニューアルバム『Beyond The World』を巡る旅は、ライブをみなければ、始まりも終わりもないのかもしれない。そんな気持ちにさせられる彼らの言葉にもに耳を傾けよう。
対話_宮本英夫 撮影・構成_ロックンロールニュース編集部




RRN  BIKKEさん、この曲に限らず、ジュブナイルっぽい詞が多くないですか、最近。

BIKKE ジュブナイルって何ですか。

RRN 少年少女の、という意味です。そういう年代が主人公の小説や物語というか、世界観がそういう設定になっているものがありますよね。「四月の約束」「NELL」もそうですけど。以前にもありましたけど、それが増えてきている気がします。意識してやっていることですか?

BIKKE まぁでも、お酒を飲まなくなって、夜遊びもしなくなったから、そういう感じなのかなと思いますけどね。単純にそういうことかなと思ってますけど、自分では。

RRN 引っ越してしまった友達の話とか、秘密の森で遊んだ記憶とか。実際にあった昔話というわけではないんですか。

BIKKE ないですね。あまり作為的なことは考えてないですけど、「こういうことかな」と思って書いてるだけなので。申し訳ない(笑)。

RRN 親友が引っ越してしまった小さい悲しみを歌う「四月の約束」とか。すごくいいです。

BIKKE そうですか。自分ではわかんないですね。何ですかね? そんな経験はないですよ、俺も。書いたら、そんな感じになったんですよね。



RRN  深読みですけど、リリーさんが「おでんくん」を描くような感じなのかな?と思って。子供の感性に近い部分を書きたいとか。

BIKKE いや、何か、リリーさんがどうかはわかんないですけど、たとえば…何か、僕にも書けないジャンルはあります。流行りの歌を聴いたことがないからよくわかんないですけど、恋愛みたいな歌とかは、たぶん不得意だと思います。書けますけど、みなさんが書いてるような、恋のかけひきみたいなのは書けないです。得意不得意で言うと。

RRN では逆に、得意なものというと?

BIKKE いや、わかんないです。もうちょっとたってみないと。

渡辺 (笑)

BIKKE 数を見てみないと。もうちょっと書いてみて、「ああ、そうか」と思うことはあるかもしれないですけど。いや、でもないですよ、得意なものは。だって別に、何かですごく売れた曲もないですし。特にどれもそういうものじゃないから。

渡辺 僕はBIKKEの世界観は、最初からすごく好きですよ。というのは、僕にないものだし。作家でも音楽でもそうですけど、自分にできないことができるアーティストが好きなんですよね。「わかるわかる」みたいなものより、知らないことを知ってる人のほうが気になるというか。

ニューアルバム
『Beyond The World』
TOKYO No.1 SOUL SET

tearbridge records
¥3,360(税込)

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収録曲 [Disk1 CD]
1.世田通Blooming
2.Rising Sun
3.Who Really Loves You?
4.Endless Crow's Cry
5.Nell
6.四月の約束
7.Good Night Baby
8.Blossom Of New Town
9.スパークリングサイクリング≡
10.Alone Tonight
11.Beyond The World
12.Almost Like Being In Love

[Disk2 DVD]
1.Rising Sun (PV)
2.Beyond The World
  (Live@LIQUIDROOM)
3.Endless Crow's Cry
  (Live@LIQUIDROOM)
4.TOUR'08 "Just Another Days
  ~さぁ、どうなんだい~"DIGEST

  ↓初回限定盤のみ収録↓
5.Innocent Love(Digest ver.)
  @DOARAT 10th ANNIVERSARY
  Starring 小泉今日子
6.Blossom Of New Town (PV)
 

 

 

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「Rising Sun」PVはコチラ↑



RRN たとえば「Rising Sun」で、俊美さんの歌う「Rising Sun」というワードは俊美さんが考えたんですか。

渡辺 いや、僕は「ナーナーナー」だけです。仮歌が。

川辺 それを元に、BIKKEに「どうしますか?」っていうことですね。無茶振りというか、投げっぱなしというか(笑)。

渡辺 「ナーナーナー」、わかるだろ? みたいな(笑)。そういう感じです。でも「ナーナーナー」か「ラーラーラー」でけっこう違うんですよね、僕の中では。「ラーラーラー」はけっこう明るめな曲なんです。でも「ナーナーナー」はせつないんです。まぁ、その二つしかないんですけど(笑)。

一同 (笑)

渡辺 あ、その中間が「チュルル~」ですね(笑)。

BIKKE でもね、前に「プルップル~」みたいなのがあったの(笑)。あれは何も想像できなかった。難しすぎた(笑)。

渡辺 僕、メロディのガイドを入れるのが嫌なんですよ。着メロみたいなやつ。あれじゃ全然伝わらない。歌声じゃないと。(※1)

川辺 声のトーンが大事なんだよね。「NELL」は何て歌ってたっけ?

BIKKE あれは「ネー」だった。もう「ネ」で始めるしかなかった(笑)。



渡辺 「ナー」って言ってたんだけど、鼻がつまってて「ネー」になって(笑)。そういうノリですね。

RRN すごいですね。BIKKEさん、それを翻訳するんですね。

川辺 まぁでも、インタビューでも俊美くんの翻訳をしなきゃいけない時があるから(笑)。

渡辺 この前、BIKKEがインフルエンザでいなくて、二人でラジオのコメントを録ったりしたんですけど、全然駄目でしたね。

川辺 最終的に、「ひじきはゴボウの5倍の食物繊維がある」という話になって(笑)。何の話? それ今、アルバムと関係ある?って(笑)。そういう時はいつも、BIKKEがいれば修正してくれるから。

RRN  BIKKEさんすごいです。コツがあるんですか。

BIKKE  そんなすごくないです(笑)。コツも何もないです。普通でいればいいんですよ。俊美くんは、友達と話してるみたいな時があって、ラジオとかでも、この前の飲んだ話の続きみたいなのを始めるんですよ、たとえば。だから全然わかんないってなるんだけど、そこで僕が「いや、この前こういうことがありまして」って言うとか、そういうことです。

RRN  そして、その考え方を歌詞にも応用するわけですね。「ナーナーナー」で、こんなこと言いたいんじゃないかな?みたいな。

BIKKE  いえ、そこは関係ないです(笑)。

RRN  アルバムタイトルの『Beyond The World』というのは、BIKKEさんがつけたんですか。

BIKKE  そうですね。もともと「Beyond The World」という曲も配信しようかという話があったので。

川辺  「Rising Sun」というアルバムタイトルよりはいいかなと。『世田通ナイトフィーバー』っていう案もあったし(笑)。あと「世田ロード」っていうのもあったね。50章まで行くという(笑)。世田通を通ってるのBIKKEしかいないけどね。意味はないけど、言った感じがね。

BIKKE  次はそれで(笑)。

RRN  ものすごく期待してます(笑)。

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デジタルシングル
『Endless Crow's Cry
/ Rising Sun』
TOKYO No.1 SOUL SET

 

 

※1)歌声じゃないと
だからといって「ナーナーナー」では伝わらないと思います。BIKKEさん、さすがです。

 

 


RRN  6~7月にかけて『Beyond The World』のツアーがありますね。少し先の話ですが、抱負をお願いします。

BIKKE  去年の暮れにも、このアルバムに入ってる何曲かをライヴでやったんですけど。ライヴをすごく意識した曲が多いので、ぜひCDを聴いて、みなさん来てほしいですね。ソウルセットのライヴも、スタイルが変わってから2周目になるので、前回よくわかんなかった人たちも、2回目だからよくわかるかなと。「ソウルセットのライヴってこうだっけ?」と思った人もいたと思うんで。特に大阪とか名古屋の人は。

RRN  走って動いて歌って、みたいな、体を思い切り使うライヴというのは、しばらく続けるつもりですか。

BIKKE  そうですね。そういうことができなくなったらやらない、ということで。

渡辺  来るでしょう、やっぱり。来てください。3本なんで少ないですけど、パーティーしましょうって感じじゃないですか。もう帰れって、会場の電気が消されるまでやりたいと思います。

RRN  最後はヒロシさんに締めていただきましょう。

川辺  ぜひ会場でお会いしましょう。

渡辺  さよなら。また来週(笑)。

RRN  アルバムについて、言い残したことはありますか?

川辺  ジャケもすごいです。ビデオもいいです。

渡辺  何かそういうの(※2)、あるじゃないですか。タイトルのね。



RRN  ……えぇ。(※3)

川辺  ほら、わかんないでしょ? こういう時に、わかってるような顔をしちゃ駄目なんですよ(笑)。

BIKKE  取材の人で、今絶対俊美くんがわかんないこと言ってるのに、「なるほどなるほど、それでですね」っていう人が多いから。「今の絶対わかってないでしょ」って(笑)。

川辺  リードでいろいろいいこと書いてください、って言いたかったんです。

渡辺  そうそうそう。

RRN  すごい! 今、ものすごくよくわかりました。

BIKKE  ちょっと大きい字でね。

渡辺  そうそう。こういう感じで。

川辺  スタッフも(※4)ちょいちょいあるからね。でも俺らはまったくないです。すべてわかります。

BIKKE  わかんない時は聞くからね、ちゃんと。オレらは。

川辺  でも、そのぐらいの人が社長としてやっていけるんですよ。

渡辺  そう、そのほうが下がしっかりするんです。ほんと、そうなんです。

川辺  社長がしっかりしすぎててもね。40%ぐらしいか聞き取れないけど、どうにか汲み取って頑張ろうみたいな。

RRN  何か極意を聞いたような気がします。ありがとうございました。

川辺  最後は「週刊ダイヤモンド(※5)」みたいな話で(笑)。

〜vol.2終わり〜

 

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※2) 何かそういうの
渡辺俊美曰く「よくあるインタビュー記事にあるように、リードで大きめの字でいっぱいほめてください。」という事らしい。

 

※3)……えぇ。
編集部も、うっかりわかったフリをしてしまいました!

 

※4)スタッフも
マネージャーもたまにわかったフリをしてしまうそうです。

 

※5)週間ダイヤモンド
偶然その場にあった本を見て行った川辺さん。意味はありません。

 

TOKYO No.1 SOUL SET
TOUR 2009
"Beyond The World"


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6月26日(金)
名古屋CLUB QUATTRO

OPEN/START:18:00/19:00
出演:
 TOKYO No.1 SOUL SET
 リリー・フランキー
料金:All Standing ¥4,500(ドリンク別)


6月28日(日)
大阪BIGCAT

OPEN/START:16:00/17:00
料金:All Standing ¥4,000(ドリンク別)


7月2日(木)
東京 赤坂BLITZ

OPEN/START:18:00/19:00
料金:1F Standing ¥4,000(ドリンク別)
/ 2F SEAT ¥4,500(ドリンク別)

くわしくはコチラから
http://www.t1ss.net

 

TOKYO No.1 SOUL SET
BIKKE、渡辺俊美、川辺ヒロシからなるスリーピースユニット。2009年、配信シングル「Endless Crow's Cry / Rising Sun」を経て、同年3月 にニューアルバム『Beyond The World』がリリース。4月にはイベント「ザンジバルナイトin野音'09」「ARABAKI ROCK FEST. 09 」に出演、6月よりツアーが決定している。

 

TOKYO No.1 SOUL SET
WEBサイト(PC)

http://www.t1ss.net

 

TOKYO No.1 SOUL SET
WEBサイト(モバイル)

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アクセスはケータイから
http://rrmobile.jp/

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