ロックンロールニュース

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 横浜・本牧。上品な街並みにたたずむ1軒の赤い小さなお店「エコノマ」。気軽な洋風お惣菜を提供し、そこに、性格美人なお酒と男前なillyのコーヒー。そして、最高の音楽と愉快な仲間がいれば言うこと無しという店主は、「料理はセックスや」と唱える、Tシャツの腕に鳥のタトゥーのちょっと変わった料理人。旦那様は偶然にも(?)クレイジーケンバンドのサックス、中西圭一a.k.aジャッカル氏。お洒落な店内に不釣り合いなほどガンガンに流れるデスメタルをBGMに、メタル料理人VSセクシーサックス奏者の、69(ロック)な夫婦対談がはじまりました。
撮影_常盤響 取材_ロックンロールニュース編集部

 


マイ(以下・m) 今日はね、あたしが連載を始めるということでな、なんせわけわからん女なものですから、あなたを通してあたしの紹介をしていただこうと、そういう趣旨なわけですよ。

ジャッカル(以下・j ) 俺どうしたらいいの?

m だからな、あなたはあたしのことはめちゃめちゃ知ってるやないですか。そしたら説明しにくいやろうから、あなたがあたしという人物を全く知らん体であたしにインタビューしてくれたらいいわけですよ。できる?

j おう。わかった。それじゃ、(かしこまって)よろしくお願いしまーす。

m (笑)よろしくお願いしまーす。

j なんか今度ね、リリーさんとこで連載始めるらしいじゃないですか、あんたみたいなわけわからん小娘が。

m そうね。あたしみたいなもんがね。リリー・フランキーさんのお膝元でね。東京タワーの元にね。通天閣から殴り込みですよ。

j またどういったいきさつで?

m あのですね、私お店をやってまして。大阪と横浜に2軒、エコノマというフレンチ居酒屋を。

j ハレンチ居酒屋を

m フレンチですよ、ジャッカルさん。洋風お惣菜を気軽に楽しめるダイニングバーですな。25歳の時に大阪にまず、一軒目のビストロ・エコノマをオープンさせて。

j 今あなたが30歳だから、5年前やね。

m そう。それで、エコノマ1年目だったか2年目だったかに、ひょんなことからクレイジーケンバンドの中西圭一さんに出会うわけですよ。あなたね。エコノマのお客さんの女の子がクレイジーケンバンドの大ファンで、その子に連れられてあたしが君らの飲み会に顔だしたのがきっかけでね。

j そうそう。闘鶏(しゃも)っていう大阪の四ツ橋にある焼き鳥屋。

m で、ひょんなことからお付き合いすることになって、で、あなたがどうしても結婚してくれと頼み込んで。

j そうやったっけ?(笑)俺が? マイちゃんやなくて?

m そうですよ。で、結婚するとなったらあたしは横浜行かなあかんとなって、スタッフに教え込んで店をまかせて、あたしは横浜本牧にお店を出すことに決めて、激しいホームシックにかかりながら横浜へ。

j めちゃめちゃ不安がってたもんな。友達できるかなって。新1年生みたいに。

m お陰様で、横浜店を出して2年になるけど、めちゃめちゃ友達できたもんな。30歳の誕生日にはお客さん主催で船上パーティーまでやってもろてね。

j 俺のお陰やな。

m ……おう。そうやな。で、今に到ると。

j えらいハショったな。

m あたし昔から本が出したいって言ってたんですよ。料理本な。

j そうそう! 出会ってすぐに言ってた。夢やって。で、ええこと思いついてんって俺にメールがあってさ。長文で。「料理はセックスと同じやと思う」って話を延々と。

m 今考えたらちょっと痛い人やな(笑)。



j いや、おもしろい子やなと思って。

m そう捉えられたからラッキーやけど、下手したらちょっと気持ち悪いメールやで。「料理はセックスや」ってな。「料理は愛情」とかならまだしも。

j いやいや、俺はおもしろいなと思って。そんで、事務所の人に話したら、じゃあそれ出そうって話になって。

m とんとん拍子でな。ありがたや。で、色々人を紹介してもらって、あたしは料理=セックスというテーマで、エロい写真付きの料理本を出したいんです!って熱く語ってな。でも話をしたら、いきなりわけのわ からん人がエロ料理本もどうかなということになって、「じゃあエッセイとか自伝みたいなの書いてみたら?」と提案があって、その日から3日で書きあげて……(笑)。

j 早かったよなあ。よくあんなすらすら書けるわ。俺文章とか全然書かれへんから尊敬するわ。

m いやいや。昔からそういうのは好きで。ほら、個人的に小説とかいっぱい書いて溜めてるでしょ。で、何度か公募とかに出すんだけど落ちて。

j ラブストーリー大賞とかに出すからあかんねん。あんた書くのドロドロしたやつばっかやん。そら落ちるわ。

m そうなんやけど(笑)。でも落ちていちいち憔悴しきってね。「うち才能ないわ」って。

j めんどくさいよな(笑)。でもその3日で書きあげた自伝的エッセイが気に入ってもらえてな。

m そう! めちゃめちゃうれしかったわ。で、じゃあこれ本にしましょう!って話をいただいて、でもやっぱりどこの馬の骨かもわからん小娘には変わりないわけやからって言って、このブログの話をいただきまして。

j で今に至ると。。

m またなんかハショった感があるけど、伝わったんかな?(笑)

j もともとじゃあ、料理人になりたかったん? 物書きになりたかったん?

m 小さい頃は、漫画家になりたかってん。小・中とエロ漫画描いてたから。

j どんな子供やねん。なんでそうなったんよ。

m あたしもともと名古屋生まれで、その時の家の近くに、今のヴィレッジヴァンガード(※1)の、まだ名古屋に何店舗かしかない頃で、その内の一軒があってさ。それがまた今よりものすごくサブカルチャー色強くて。 同人誌とか、ガロとか、インディーズバンドのCDとか、それこそあたしの愛する筋肉少女帯(※2)のCDとか、いっぱい置いてたのね。そこに毎日出入りしてたから、どうしてもそうなるのな。

j どうしてもエロ漫画描くに到るっていうのは理解できんけど。まあ、だからアンタはなんかアングラな感じなのな。またエロ漫画描いてよ。

m なんでやねん。嫌やわ。なんで我がの旦那のオカズを提供せなあかんねん。

j まあええわ。で? そっからどう変わったん?

m で、その後は通訳になりたい言うてた。

j 全然違うやん。

m そう。そう言うてたら親が安心するかな思て。「エロ漫画家になりたい」言うたら親卒倒するやろ。で虎視眈々とエロ漫画家への野望を胸にね。

j なんやそれ。そしたらそれがなんで料理へ向かうわけ?

m 料理は好きやったんよ。もともとオカンがめちゃめちゃ料理上手で。その影響もあってよく料理はしてた。で、高校入って進路とか考えなあかん時でさ、その頃「料理の鉄人」(※3)って番組が流行ってて。

j ああ、あったあった。鹿賀丈史がピーマン生で齧る番組。

m なんか薄っぺらい説明やな。色んな料理人が料理で対決するわけですよ。で、あれ見て「あ、これ出たい。出たら絶対カッコええ」って思って。

j それで料理人に? えらいミーハー。

m いやいやいや、それだけやないねんけど。うちコミュニケーション下手やから、料理だけが人とのコミュニケーションツールやったの。嘘のない関係を築けるのが料理を介してだけやったから。それと、あとまだ理由があって。

j 何?

m あたしが行ってた高校ってめちゃ進学校やったんよ。で、あたしはその中で常に学年1位2位とかのトップクラスの成績やったのね。かなりデキル子やったんよ。
 
j ほう。嘘くさい。

m ほんまです(笑)。先生とかにも、東大行けとか言われるわけ。でもほらあたし、ご存じあまのじゃくでしょ。

j ああ、かなりのひねくれ者やな。



m だから、なんとなく、「ここで大学とか行かんと専門学校行ったりしたら、アナーキーやな。かなりカッコええかな」とか思って。

j あ〜、出た。マイちゃんぽい。

m なんでもカッコええの重視。服とかだけやなくて、生き方そのものがカッコよくないと嫌やねん。そんなんもあって、料理人になることを決意したのね。

j なるほどねえ。それで、東大蹴って、料理界の東大へ。

m そう。大阪の辻調理師専門学校。その時から大阪の空気に惚れて。卒業してフランス一年料理修業行って、東京も行ったけど、やっぱり大阪に帰ってきてエコノマ出したのは大阪の空気に惚れたからやね。めちゃめちゃ肌に合うのよ。あたしのポテンシャルを引き出してくれる空気。今でもやっぱり大阪帰ると気持ちいいもんな。あ、もちろん横浜も好きですよ(笑)。横浜もあったかくて好き。大阪より澄んだ感じやな。

j なるほどね。それで今は本牧で店やってるわけやけど、まあ楽しんでるからなあ。

m そらもちろん。ジャッカルさんにも手伝っていただいてな。



j おう。感謝しろよ。

m 店もやりたい放題ね。BGMはガンガンあたしの好きなデスメタル、スラッシュ、ハードコアでね。

j ほんまフレンチとはほど遠い(笑)。たまにベッタベタの歌謡曲とかもな。歌謡曲は別として、俺らほんまに趣味合わへんよなあ。

m そうやな。音楽は特に。あたしは大槻ケンヂ、筋肉少女帯が一番好きで、あとはメタリカ、メガデス、スリップノット、マリリンマンソンとか。プログレで言ったらエマーソンレイク&パーマー。あとこの前聴いたノヴェラ。あれよかったね、古臭さを全く感じない。

j よかったねと言われても(笑)。俺はわからんわ。

m あなたはあれか、ソウルとかファンクとかジャズとか。

j んーまあそうかなあ。特にってのはないねんな。

m まあでもあたしが聴くようなのじゃないってのだけは確かやな。うちら合うのって食べ物くらいやもんな。

j そうやな。食べ物は大体好みが同じ。

m んじゃ食べ物の話でご機嫌をうかがおうかしらね。

j 誰のやねん(笑)。


 <<前編終り|後編は9月17日頃UPします。 


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 RRN新レギュラー!
  マイ・オン・ザ・69(ロック)はコチラから!

ブラッスリーエコノマ
〒231-0842 横浜市中区上野町2-64-1
TEL:045-621-1929 営業時間:18時〜翌3時まで 定休日:火曜日+不定休 JR山手駅から徒歩10分

☆エコノマ使用上の注意☆
当店ではBGMで、ハードロック、パンク、メタル、デスメタル、アングラロックなどがガンガンかかっていることがありますので、お好きな方も、苦手な方も、あらかじめご了承くださいませ。




ビストロエコノマ
〒550-0013 大阪市西区新町1-29-16B1-A
TEL:06-6536-1651
営業時間:平日18時半〜翌3時まで(お食事ラストオーダー1時)
金土18時半〜翌5時まで(お食事ラストオーダー3時)※お食事ラストオーダー後も軽いおつまみのご注文はうけつけます!
定休日:毎週水曜日&祝日※水曜は深夜BAR営業しています。(お食事メニューはありません)※第3水曜はBARもお休みです。


☆ビストロエコノマは、大阪西区新町にある地域密着型の居酒屋系ビストロ。スタッフ全員常時ハイテンションの超居酒屋ノリビストロです。



































































































































※1)ヴィレッジヴァンガード
書店なのに、おもちゃや雑貨もそろう名古屋発祥の店。今では全国展開している。



※2)筋肉少女帯
80年代から活躍しているパンクバンド、今秋でデビュ−20周年。



※3)料理の達人
90年代に放送された料理をテーマにしたバラエティ番組。「鉄人」と呼ばれるレギュラー料理人が、挑戦者として毎回異なる料理人と対決する。架空の団体「美食アカデミー」の主宰として鹿賀丈史が司会を務めていた。









































RRN新レギュラー
連載スタート

横浜と大阪にあるフレンチ居酒屋「エコノマ」を経営し、筋肉少女帯をこよなく愛す料理人マイの、料理や酒や音楽にまつわったりまつわらなかったりの69(ロック)な日記。連載はコチラから!




中西麻衣子a.k.aマイ
(料理人)
横浜・大阪にハイテンションなフレンチ居酒屋「エコノマ」を構える、有限会社spirytus代表取締役社長兼料理人。大槻ケンヂを神と仰ぐメタル好き。でも服装はパンク好き。現在30歳。夫はCKBのサックス中西圭一a.k.aジャッカル氏。




中西圭一a.k.aジャッカル
(ミュージシャン)
クレイジーケンバンドのサックス&フルート担当。有限会社spirytus取締役。現在41歳。趣味は車、バイク、スノーボード、草野球、空手。









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