
当サイト「ROCK'N'ROLL NEWS」はささやかにリニューアルしたわけなのですが、それを記念した特別企画として峯田和伸さん(銀杏BOYZ)とリリー・フランキーの特別対談を行いました(前半はコチラから)。後半の今回はいよいよお2人の[今年の抱負]が明らかに!
撮影:川島小鳥 取材:松田義人+近藤彩子(deco)
映画かどうかはわからないけど、僕、シナリオは作ったんですよ [峯田]
●お2人は映画を撮ろうとは思わないんですか?
リリー ときどきそういう話はもらうんだけど、物凄い極悪な条件でくるから。低予算で一度遅刻したらもう終わりみたいな条件だから、なかなか積極的になれない。あとは映画となると物凄い沢山の人と仕事をしなくちゃいけないでしょう。峯田君とか俺みたいに内向的な人間は映画の現場とかの「何やってんだ、オラァ」みたいな絶対ダメなんだよ。
峯田 確かに。知らない人に「オラァ」なんて言えない。
リリー 峯田君は映画を作るとしたら、どんなものを撮りそうなの?
峯田 映画かどうかはわからないけど、僕、シナリオは作ったんですよ。中学生の話で。その中学生はいじめられっこでも、いじめっこでもない、普通の奴なんですけど、好きな女の子が何人かいて。なかなか絞りきれない。そいつは普通の学校生活を送ってるんだけど、学校の帰りにヘンな道に迷い込んで宇宙人と遭遇して、そこから話が激変するという。
リリー 物凄いホッコリした話かと思ったら、まただいぶ変わったね(笑)。
峯田 そうなんです(笑)。リリーさんはシナリオを考えたりしますか?
リリー 仕事でたまにプロット出したりするけど、なかなか大変だよね。1本書くのは。峯田君は結構シブい映画が好きでしょう。カウリスマキとか。
峯田 ただ、前はわかりずらくて、小難しいのが面白いと思ってたけど、今はわかりやすい映画じゃないと観られなくなっちゃった。
リリー オヤジの仲間入りだね。
●わかりやすい映画を観るようになると、オヤジなんですか?
リリー オヤジになってまで小難しい映画が好きな人はね、だいたい精神的インポの言い訳なんだよね。
一同 爆笑
リリー オヤジになるとさ、「そんな小難しいこと言っても勃っちゃうし、俺」みたいな感じになるんだけど、いつまで経っても小難しいことばっかり言ってる奴って、確実に性格悪いよ(笑)。
●でも、お2人は表現する上で、色々観たり聴いたりすることもあるんじゃないですか?
峯田 うん。ただね、ずっとバンドのDVDを編集しててもさ、なるべくドキュメンタリーとか、バンドものの映画は観ないようにはしてた。影響を受けちゃうとイヤだから。そうなると、自分のものにならない気がするんだ。
リリー やってるときに別のものを観ちゃうとね。だから、小説家の人って同時代の人の小説を読まないようにする人も多いらしいよ。それより、その素材になりそうな、精神世界の本とか、図鑑とか、歴史モノとかは読むけれど、小説はモロには読まないこともあるみたい。
峯田 リリーさんもそうですか?
リリー うん。もともと、あんまり読んだりするタイプじゃない。自分と同年代とか年下とかさ、圧倒的なものじゃないと褒めるのイヤじゃん。ただね、銀杏BOYZは違ってさ。物凄い影響を受けてるよ。作品に対する熱量とか、銀杏BOYZ自体のライブも凄いし、峯田君の「恋と退屈」も、凄い文章が綺麗だと思ったし。一流。「峯田君の小説を読みたい」と思った。たぶん、峯田君は原稿を書き出すと、どんどん面白くなっていくタイプじゃない?
峯田 小さい頃から何かを作るのが好きなんです。「恋と退屈」もそうだけど、息抜きでやるわけじゃなくて、真剣に原稿を書くことに向くと、音楽のほうにもまたイケるんですよね。だから、常になんかやってたほうがいいんです、僕は。そのほうがウマくいくことが多いみたい。
峯田 何かやってないと不安になったりしませんか?
リリー 前は何かをしてないと不安になったけど、今は逆に何かをしてると不安。だから、今は無気力だね。
●峯田君は「ライブをやってないと調子が悪い」とかはある?
峯田 ありますね。
リリー 怪我しないで済むけどね(笑)。
峯田 そう。だから、去年は一度も怪我しないで済んだんですけど、ライブをやってないと、寝起きが違うんですよ。ライブをやってるときは朝すんなり目覚められる。でも、去年はDVDの編集ばっかりでさ、朝、頭の中が溶けちゃってるの(笑)。全然ダメだった。だから、今年はライブをやって、あとはレコーディングですかね。曲も出来てきてるし、早く出したいですね。
リリー ツアーはいつからやるの?
峯田 ツアーはまだわからないですね。レコーディングが終わってCDを出してからじゃないと。今年は最初にシングルを出そうかと思ってるんです。3ヶ月連続リリースなのか、3週間連続リリースなのかはまだ全然わからないけど、面白いことをやりたいですね。
リリー さだまさしなんてMCだけでボックス出したからね(笑)。
峯田 そうそう。そういうのをやりたいですね。リリーさん唄ってくれますか? 僕はリリーさんになんかやって欲しい。
リリー じゃあ、俺はヴァン・ヘイレンのデビット・リー・ロスみたいな半ケツ出した衣装を着ればいいのかな(笑)?
●峯田君の今年のプライベートでの抱負は?
峯田 ないですね(笑)。あっても、だいたいその年に達成できたことなんてないんだもん(笑)。ただ、免許証を持ってたんだけど、免許証自体をどっかに無くしちゃって。それをなんとかしたい。
リリー 無くしてどれくらい経つの?
峯田 1年以上。
リリー 更新とかはしてないんだよね。大丈夫なの、そんなことで。お母さん知ってるの、そのことを。
一同 爆笑
峯田 交番に行かないといけない。
リリー いや、交番に行ったら「完全なアホが来た」と思われる(笑)。教習所に通ったりとかさ、合宿所に通ったりとかさ、「そんなキャンパスライフみたいなことやってらんねぇ」って峯田君が言うんだったら、俺みたいに試験場で一発で免許取ったらいいよ。
●あれ、難しいですよね。
リリー いや、俺はそれで3回取り直してる。鮫津で中川さんって言ったら有名だよ(笑)。しょっちゅう来てるから。でも、なんで免許を取りたいの?
峯田 バイクに乗りたいんですよ。女の子と2人乗りとか……あれ、いいですよね。
リリー いい。
峯田 女の子とだったら電車でも、クルマでもナンでも良いんだけど、バイクに女の子と2人乗りっていうのはやってみたいですね。
峯田 あとはペットを飼いたい。リリーさんはペット飼ってるんですか?
リリー 俺ずーっとなんかしら絶対に飼ってるの。今は犬だけど、その前はずっとうさぎを飼ってた。犬いいよ、犬。
峯田 来たぞ、犬説(笑)。犬って部屋にあるレコードとかを汚したりしませんか?
リリー あんまり相手にしてやらないと、知能がある分、意図的に峯田君の大切な物を壊しにかかるかもしれない。でも、低い位置にさえ置いておかなければ大丈夫。
峯田 でも、大変そうだなぁ。カメレオンとかのほうが良いかな。
リリー でも、カメレオンとかトカゲだとさ、いても何の反応もないでしょう。多少、峯田君の思い通りにならないペットのほうが良いよ。犬ってさ、俺と一緒にいるときは完全に自分のペースでいるのに、女の人が来ると、完全に犬になりきって飛び込んでいって顔とかをベロベロ舐める。
峯田 犬なのに猫カブってる(笑)。
リリー そう。完全に中学生の童貞と一緒にいるみたい。面白いよ。あとさ、動物ってリトマス試験紙みたいなところもあって、女の人が遊びに来たときに「私、犬苦手……」とか言われると冷めるでしょう。
峯田 冷める(笑)。
リリー うちのオフクロの仏壇とかね。峯田君の家に飾ってあるおじいちゃん、おばあちゃんの写真を見て「うわぁ、ビックリした。誰これ。恐いんだけど」とか言われると、冷めるよね。そういう意味でも犬は飼っておいたほうがいい(笑)。たぶん、犬が言うよ。「カズ君な、今日来たあの子はかわいいかもしれへんけど、カズ君とは合わん。幸せにはなれへんぞ」って。
峯田 何故か関西弁で(笑)。
リリー そう(笑)。
●リリーさんのプライベートの抱負は?
リリー プライベートも無気力だから抱負は何もない。ただ、峯田君と旅行とか行きたいね。今度旅行行こうよ。
峯田 あ、いいですね。行きたいですね。
リリー 不倫旅行みたいなのをしたいじゃん。成田とかで喧嘩して、飛行機の中で仲直りとかしたいよね。あとは中野の峯田君の家に遊びに行きたいね。
峯田 じゃあ、今度泊まりに来てください。女の人も連れてきますか?
リリー 女の人は連れていかないけど。でも、俺が普通にゴムとか持ってたらイヤだよね。
一同 爆笑
峯田 わかりました、そのときはリリーさん、ベッドに寝てください。僕、床に寝ますんで(笑)。
みねたかずのぶ……1977年・山形県生まれ。ロックバンド・銀杏BOYZボーカル。2003年冬に公開された映画「アイデン&ティティ」で主役を務めた他、自身のブログを元にした著書「恋と退屈」(河出書房新社)を出版するなど、バンド以外の活動でも評価が高い。銀杏BOYZとしては現在までに2枚のアルバムをリリースしている。来る4月11日にはメンバー自らが14ヶ月にも及ぶ編集作業をした初のドキュメントDVD「僕たちは世界を変えることができない」を発売予定。
銀杏BOYZオフィシャルサイト
http://www.hatsukoi.biz/























