[2010年06月30日]
vol.92 読書のナツ

暑くなりましたね。 もっぱらインドア派のあたしは、今ハマっているのは読書。 最近読んだ本の一部を紹介しましょう。 短編が多いですが。
夢野久作作品では、一番ヒットしたのが「猟奇歌」。 そして「狂人は笑う」「ルルとミミ」「キチガイ地獄」「悪魔祈祷書」などなど。 「猟奇歌」は心に響き過ぎて、繰り返し繰り返し読んでいます。 狂気、破壊的な中に、ふとした笑いや、この人ったらしょうがないねえと共感できる部分も多く、それを美しい言葉の羅列、芸術品に仕上げてある良作です。 昔読んだ「ドグラマグラ」「少女地獄」などはいわずもがな、この人の作品は、どこか笑えて、深くて、そして何より気持ち悪いのが最高の魅力です。 「スランプ」は共感できましたね。 なんか地味に「もう書けねえよ~」と愚痴ってる可愛らしさ(笑)。
芥川龍之介作品では、「首が落ちた話」「あばばばば」「孤独地獄」。 有名な「蜘蛛の糸」やら「羅生門」やらは、昔さんざん読み倒したけれど、いやはややはりこういった短編にも、彼の暗さと妄想が盛り込まれていて、最高の気持ち悪さがあります。
他、やはり大好物の太宰治の未完の作「グッド・バイ」。 映画もあるというので観てみましたが、うーこれはまあ、普通でしたけど。 太宰らしいなあという作品。 共感できます(笑)。 あと個人的に好きなのは「正直ノオト」ですね。 ぜんっぜん正直ちゃう感じ。 めっちゃ共感します。
坂口安吾の「夜長姫と耳男」、モーパッサンの「ある自殺者の手記」、蘭郁二郎の「歪んだ夢」「孤独」「自殺」「幻聴」。 後味の悪い素敵な作品です。 あと子供の頃以来久々に読み返した宮沢賢治の「オツベルと象」「注文の多い料理店」。 この人の作品は語感のテンポがいいので、すいすい読み進んでしまう。 これも、まあもう一度読むと、なんだかぞわわと背筋がひんやりする良作でした。 童話っぽいのに、深い。
つながりで言えば、田中貢太郎の「狸と同棲する人妻」。 これもただの昔話っぽいのですが、最後え!?」と飲み込みかけたものを吐き出しそうになるような後味悪い系作品。 素敵です。
総じて、あたしが好きな文学作品というのの条件としては、まず後味悪い、気味悪い、精神が崩壊している、暗い、主人公が病んでいる、弱い、妄想的。 というところですね。 そういうものにとても魅力を感じます。
なんだか最近サッカーサッカーと世間が盛り上がっていますが、あたしには関係ないようなので、とにかく文学に耽溺しようと思っております(笑)。 インドア最高!
好みの文学と、好みの音楽さえあれば、他に何もいらない気がします。 あと少しのお酒かな。
みんなも妄想の世界に身をやつしてみないかい! 素敵だぜ~。
写真は、全然関係ないけど、うちのお客さんの馬さんです
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中西麻衣子a.k.aマイ(料理人)
有限会社spirytus代表取締役社長。2003年25歳の時に大阪・新町に「フレンチ風居酒屋」と称してビストロ・エコノマをオープン、2006年には横浜・本牧に2号店、ブラッスリー・エコノマをオープンさせ、店のお洒落な外観を裏切るデスメタルやハードロックをBGMにガンガンかけながら激しく営業中。現在本人は、エコノマ本牧店で料理に腕を振るったり飲んだくれたりしている。1番大好きなバンドは筋肉少女帯。
ブラッスリー・エコノマ http://spirytus-economat.com/
中西麻衣子a.k.aマイ
(料理人)
プロフィール
横浜・大阪にハイテンションなフレンチ居酒屋「エコノマ」を構える、有限会社spirytus代表取締役社長兼料理人。大槻ケンヂを神と仰ぐメタル好き。でも服装はパンク好き。
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