ロックンロールニュース


レギュラーコラム マイ・オン・ザ・69(ロック) 中西麻衣子a.k.aマイ(料理人)

[2009年09月30日]
vol.55 マイの最強のもつ鍋

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 そろそろ風も秋らしく涼しくなってきました。てなわけで、鍋の季節(早い)!先日エコノマにてモツ鍋をやりました。何屋やねん、うちは。

 モツ鍋をやろうと決めて、早速スープ作り。以前にも書いたあたしの即席モツ鍋スープもいいんですが、また同じのでは芸がない。新たに激ウマな(あたし好みの)スープを作るべく試行錯誤。あーでもないこーでもないしてたらできました!これがまあええ感じ!透きとおった塩スープになったわけです。

 とにかくモツ鍋はあたしは透きとおったスープが好き。まあ味噌味もいいんやけど濃厚過ぎてなかなかモリモリ食べられない。前にも書いた大阪の「もつなべや」の醤油ベースの透明ダシが目指すとこだったのですが、なんやかんややってるうちにまた違うあたし流のスープにたどり着いたのです。醤油感は弱めの塩スープ。豚とにんにくでダシを取り、更に鶏ガラを足し鶏のうま味もプラス。しかもそこへ、偶然お客様からいただいた長崎土産の「飛魚(アゴ)だし」のめんつゆを軽く投入、昆布も入れてほんのり香りづけ。というカルテットダシに、「六億年前の岩塩」というピンクの岩塩を入れて塩味をしっかりつける。で、かるーく醤油、みりん、砂糖を入れて味を調え、最後にゴマ油をひと垂らし。あっさりしているのにコクのあるウンマーイのが完成!何屋やねん、うちは。

 でそこにお馴染み三田牛のホルモンをどっさーとブチ込み、たっぷりのキャベツ、ニラ、にんにくスライス、唐辛子を入れて煮込めば最強のモツ鍋出来上がり!これはウマかった!カウンターにカセットコンロ置いて、金色アルマイトの鍋でぐつぐついってるモツ鍋に群がるお客さん。炊き出しか!石原軍団か!といった具合で、みんな立ったまま器抱えてふーふー言いながらモツを頬張り、冷たい焼酎で流し込み、至福の時。
 そして最後はもちろん〆の麺!生の中華ちぢれ麺をそのままスープに投入し、煮立ってから1分。細麺がモツのダシの出たスープに絡めばもう、うまくないわけがない!はらぺこさんにももちろん、飲んだ最後の〆にもいいラーメンの出来上がりというわけだ。だから何屋やねん、うちは。

「モツ鍋屋やれば!」とみんなに言われました。やりたいなあ〜。プロデュースだけ(笑)

 また気が向いたら突然やりますよ、モツ鍋。てなわけで鍋ではないけど、このスープで煮込んだ塩もつ煮も作ってみたので(今だけ限定)気になる人は食べにきてくださいね。

 やっぱホルモンは最高です。最近ホルモン好きな女子のことを「ホルモンヌ」と言うと聞いたが、ふっ、生ぬるいわ!まず響きが生ぬるい!(関係ない) あたしのホルモンへの愛は、最近ホルモンブームに乗って好きになったようなヒヨッコホルモンヌには負ける気がしねえ!あ、別にケンカ売ってるわけじゃないですよ(気弱)みんなでホルモンを愛せたらそれはそれで幸せなのですよ(さらに気弱)

 ではでは、今日もウマい内臓食べてがんがん飲んで肝臓をぶっ壊せ!(壊しちゃダメです)

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写真は、鍋やった時のエコノマみんな楽しそうでしたわ。


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 ハードロックやヘヴィメタルが大音量で流れる、横浜・本牧の居酒屋系ブラッスリー「ECONOMAT(エコノマ)」。大槻ケンヂを「神」と仰ぎ、セックスと料理の悦びを説く破天荒なオーナーシェフ・中西麻衣子が、料理に導かれ歩んできた波瀾万丈な日々を、その時に生まれた絶品メニューとともに振り返ります。巻末にはマニアックでちょっとアブナイ常連客たちとの必笑トーク集も収録!


「エコノマという店をつくるまで あたしの舌が覚えてきたこと。」中西麻衣子 著

発売日:2009年2月27日(金)
発行元:リトル・モア
定価:1,700円(+税)



中西麻衣子a.k.aマイ(料理人)
有限会社spirytus代表取締役社長。2003年25歳の時に大阪・新町に「フレンチ風居酒屋」と称してビストロ・エコノマをオープン、2006年には横浜・本牧に2号店、ブラッスリー・エコノマをオープンさせ、店のお洒落な外観を裏切るデスメタルやハードロックをBGMにガンガンかけながら激しく営業中。現在本人は、エコノマ本牧店で料理に腕を振るったり飲んだくれたりしている。1番大好きなバンドは筋肉少女帯。


ブラッスリー・エコノマ http://spirytus-economat.com/


vol.54 てんこ盛り大好き はコチラから。


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[2009年09月23日]
vol.54 てんこ盛り大好き

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 目の前に置かれたお皿の上に、大好きな食べ物がどどーんと山ほど。こんな幸せなことはないわな。食いしん坊、バンザイ。
 てんこ盛りの「てんこ」って何やねん、と思い調べてみたところ、もともと漢字で「天骨」と書くらしい。山の頂上や空の上の方を指す言葉。「天骨盛り」が転じて「てんこ盛り」となり、山のように盛られたもののことを言うようになったんだとか。なんだか壮大だ。そんな素敵なてんこ盛りに出会ったぜ。

 前々から常連さんから聞いていて行きたかったお店、「まるう商店」へ行ってきた。横浜駅の近くの裏通りにある三崎漁港直送のお魚をいただける海鮮居酒屋さん。まずはここの名物「どっさり盛り」1980円を注文。これがまあほんまに文字通りどっさり。新鮮なお刺身が7種類ほど、これでもか!と言わんばかりにてんこ盛り!金目鯛、かんぱち、生しらす、赤サバなどなど、もう目移りし過ぎて目回ってぶっ倒れるくらいの新鮮お魚フェスティバル。どれもまあプリップリで味は濃いし、焼酎ぐいぐい進む進む。更にまぐろのカマ煮を頼んだのだがこれもまたウマイ!しかもデカイ!目でもう幸せ。2人で行ったので2品しか食べられなかったのだが、大人数で行ったらもっと色々食べられてええやろうなあと、また行くことを誓い、後ろ髪ひかれながら店を出た。

 軽く近くの串焼き立ち飲み屋に寄り、その後以前にも書いたかな、スペインバル「バリーノ」へ。相変わらず爽やか男前な村西さんと乾杯し、お店を出て歩いてイタリアンダイニングバー「レンゴク」へ移動。そこでうちの仲良し常連さんに会い、カウンターに並んだお初にお目にかかる方を紹介されたのだが、その方が近くで「いまむら」というラーメン屋さんをされていると言う。エコノマで何度かお客さんから噂を聞いていたお店だったので、「ぜひ行きまっす!」と宣言し、その日は何故か鳥肌実の話が共通で嬉しくなってテンション上がってあたしは鳥肌実の話ばっかりしていた気がする。

 そして宣言通り、先日行って参りました「いまむら」さん。チャリンコ飛ばして朝から法務局で会社の仕事を済ませ、お昼になったので相生町のお店へ急ぐ。ダシのええ〜ニオイのする店内に入るともう満席で、カウンターにラーメンすする男子がひしめく中、ひときわ輝くベッピンさんがキラキラ!とこちらを向き「すみません!満席なので少々お待ちくださいっ!」と。はうあ!待ちます!待ちますがな!あなたのためならいつまでも!とえへらえへらとニヤついているとこのラーメン美人(なんだそら)、ご主人の奥様の様子。ご主人、あたしみたいな小娘を覚えていてくれて「早速来ていただいてありがとうございます」と笑顔。嬉しかったなあ。またあたし、えへらえへらと「いやぁ」と人見知りっぷり発揮。そこかしこに貼ってある鳥肌実関連のポスターやシールに感動しながら少し待ち、カウンターに通されつけ麺の温盛を注文。煮玉子もしかしてサービスしてくれたのかな、すんごいとろっとろでウマかったなあ。ありがたや。ラーメンに関してあたしは詳しくないので、味について細かく説明はできないが、うまかった!(笑)乗ってるローストポークがそりゃあもう肉厚で、これまた目でもう幸せ。食って更に幸せ。そして腹いっぱいになり大満足でお会計。忙しい中、ご主人とも奥様とも軽くお話できてよかった。ありがとうございました。今度は夜ゆっくりできそうな時また行ってみようと誓い、店を出て再びチャリンコ飛ばして帰宅。

 美味い食べ物は人を幸せにする。あと、美味いお店で偶然(必然?)出会った気の合う人は大切。一期一会。しかもその人が美味い食べ物を作ってくれたら更に幸せ。で、その食べ物がてんこ盛りだったらもっともっと幸せ!幸せてんこ盛り!あたしもそんな幸せ連鎖の一部を担える人になれたらええなと思ったのだ。

 てなわけで、明日も美味いもの探してチャリンコ飛ばすぞ〜。んで夜は酒もてんこ盛りで!飲むぞ!

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写真、左は「まるう商店」のどっさり盛り。右は「いまむら」のつけ麺温盛りです。



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 ハードロックやヘヴィメタルが大音量で流れる、横浜・本牧の居酒屋系ブラッスリー「ECONOMAT(エコノマ)」。大槻ケンヂを「神」と仰ぎ、セックスと料理の悦びを説く破天荒なオーナーシェフ・中西麻衣子が、料理に導かれ歩んできた波瀾万丈な日々を、その時に生まれた絶品メニューとともに振り返ります。巻末にはマニアックでちょっとアブナイ常連客たちとの必笑トーク集も収録!


「エコノマという店をつくるまで あたしの舌が覚えてきたこと。」中西麻衣子 著

発売日:2009年2月27日(金)
発行元:リトル・モア
定価:1,700円(+税)



中西麻衣子a.k.aマイ(料理人)
有限会社spirytus代表取締役社長。2003年25歳の時に大阪・新町に「フレンチ風居酒屋」と称してビストロ・エコノマをオープン、2006年には横浜・本牧に2号店、ブラッスリー・エコノマをオープンさせ、店のお洒落な外観を裏切るデスメタルやハードロックをBGMにガンガンかけながら激しく営業中。現在本人は、エコノマ本牧店で料理に腕を振るったり飲んだくれたりしている。1番大好きなバンドは筋肉少女帯。


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vol.53 タクシーという名の混沌(カオス) はコチラから。


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[2009年09月16日]
vol.53 タクシーという名の混沌(カオス)

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 あたしは車の運転ができない。免許はあるけどできない。怖くて乗れない。じゃあなんで免許取ったんや、という話だが、まあいいじゃない。もっぱらチャリンコが好きなのだ。よくチャリンコでもこけたり轢かれたりしたけど。要するに運動(運転)神経が無いのだ。乗せてもらうのが向いているのだろう。

 最近はよくバスに乗る。バスなんて高校生の時以来全然使ってなかったから、乗るとなんだかセンチメンタルな気分になる。ああ、あの頃偶然好きな子が乗ってたりすると緊張したなあとか、苦手な子が乗ってると朝から憂鬱な気分になったりしたなあとか思い出してニヤニヤしながらウトウト居眠りしたりするのがなんとも気持ちがよい。

 夜中や急ぎの時や場所をあまり知らないところへ出向く時なんかはタクシーに乗る。あたしは基本人見知りなのでタクシーという密室がとても苦手なので、どうしても乗らざるを得ない時だけ仕方なしに乗る。でもなるべく喋りたくないので、「○○までお願いします」と行先を告げたら、大体すぐ寝たフリをするようにしているのだが、なぜかよく、ほぼ9割方、運転手さんにやたら話しかけられる。そんなよう喋ってくれそうに見えますか?! 話しかけられるとついつい応答してしまうのが悲しい性。いろいろな運転手さんに出会ってきた。

 横浜スタジアムの近くにさしかかり「ベイスターズはダメですねえお客さん」突然話しかけられる。「いや、あたし野球全然わからないので」「これね、見てくださいよ、『横浜銀行』なんて呼ばれちゃってるのよお客さん」徐にスポーツ紙を見せられる。「はあ」「監督がダメなのよお客さん、わかる?あの監督」「いや、だからあの、あたしわからないんですよ」「あの人はね、もともと…」とどんどん広がる野球話。もう拷問でしかない。何度「わからない」「知らない」と言ったことか。暇潰しだったんだろうなあ。

 またある日は、「福富町までお願いします」と告げると、運転手さんグリンと振りむき「お客さん!福富町ですか!」血相を変えて聞かれる。「はあ」「お一人ですか!」「あ、友達と待ち合わせです」「ご存じですか!福富町は危険な町ですよ!」…ほっといてんか。「いやまあ飯食いにいくだけなんで」「殺人事件とか起こる町ですよ!」…もうはよ車出してください。「お店の場所わかりますか!」「わかりますよ」「入口の前までちゃんと行きますから!」…ありがとう。そんなおどさなくてもいいじゃない。心配症なのだ、きっと。

 そのまたある日、ライブハウスの近くでタクシーを止めると「なにかのコンサートの帰りですか?」「はあ、まあ」「うちの息子もね、ミュージシャン目指してたんですよ。でもダメでねえ、今は40手前だというのにふらふらしてねえ」「そうですか」「娘もね、結婚して出ていって」「はあ」「アメリカ人と結婚したから今はアメリカですよ。会いに行けもしないしねえ」「ええ」なんとなく憂鬱な空気が漂う。「妻とわたし2人暮らしだったんですけど、その妻にも先月先立たれましてねえ」「…そうなんですか…」くらい夜道を走るタクシーの中、夜の闇よりも濃い暗さが。「もう一人で家にいても盆栽くらいしかやることもないし、こうして運転してる時だけが何かしてるという感じですよ。でも走りながら時々、このまま死んでしまいたいなあと思う時があるんですよ。」オイオイオイオイオイ!今はやめてね!今はやめてね!おじいちゃんと心中はイヤですよ!もう慌てて行先の手前で「あ、そのへんで大丈夫です!」と止めてもらった。頑張れ、おじいちゃん。

 哀愁漂うタクシーに当たることが多いのだ。別の日のタクシー。「お休みですか?」「あ、はい」「私は明日はね、カラオケですよ」… 聞いてねえって。「昼オケというやつですな。スナックなんですがね、千円で歌い放題、弁当も出るんです」「へえいいですね」「演歌をね、歌うんですよ」「はあ」「演歌をね、15歌うんです」「15・・・」「15曲ね。まず村田英雄ね」「王将ですか」「そう。それから夜霧よ今夜もありがとうね」それからも脈絡のなく話は続く。「お客様はお仕事は?」「あ、飲み屋やってます」「どちらで?」「本牧です」「是非行ってみたいですねえ。御名刺いただけますか?」オモロイので渡してみる。「じゃあ行ったら歌いますから。声はよく出る方なんですよ」「いやあのうちはスナックではないんで、歌えませんよ。ダイニングバーみたいな感じです」「そうなんですか。(がっかり)じゃあわかりませんなあ…」しばし黙るオッサン。目的地が近づく。「あ、あのへんで止めてください」「はい……あのね、」「ええ」 「演歌をね、15、歌うんですよ」 「……はい」
 歌いたかったんやろうなあ、おっちゃん。一曲くらい歌ってもらえばよかった。

 タクシーには人生が凝縮しているように思われる。興味深いものだ。…でも寝かせてください!黙って乗りたいんす!あたしは!まあいいんですけどね、オモロイから。

 そんなわけで今日の酒のアテはみんなのタクシー話で。飲むぞー!

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エコノマ最近の人気メニュー
カリーヴルスト(ソーセージのカレー炒め)
常連さんに教えてもらったドイツの屋台料理

オリーブオイルでソーセージを焼き、最後にカレー粉をまぶして炒めあげ、たっぷりのケチャップと一緒にいただく。ただそんだけ!フライドポテトを添えればもうビールががんがん進むこと間違いなし!超簡単。
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写真はカリーヴルスト
ああ、ビール飲みたい。


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 ハードロックやヘヴィメタルが大音量で流れる、横浜・本牧の居酒屋系ブラッスリー「ECONOMAT(エコノマ)」。大槻ケンヂを「神」と仰ぎ、セックスと料理の悦びを説く破天荒なオーナーシェフ・中西麻衣子が、料理に導かれ歩んできた波瀾万丈な日々を、その時に生まれた絶品メニューとともに振り返ります。巻末にはマニアックでちょっとアブナイ常連客たちとの必笑トーク集も収録!


「エコノマという店をつくるまで あたしの舌が覚えてきたこと。」中西麻衣子 著

発売日:2009年2月27日(金)
発行元:リトル・モア
定価:1,700円(+税)



中西麻衣子a.k.aマイ(料理人)
有限会社spirytus代表取締役社長。2003年25歳の時に大阪・新町に「フレンチ風居酒屋」と称してビストロ・エコノマをオープン、2006年には横浜・本牧に2号店、ブラッスリー・エコノマをオープンさせ、店のお洒落な外観を裏切るデスメタルやハードロックをBGMにガンガンかけながら激しく営業中。現在本人は、エコノマ本牧店で料理に腕を振るったり飲んだくれたりしている。1番大好きなバンドは筋肉少女帯。


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vol.52 シューマイがビール背負ってやってくる はコチラから。


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[2009年09月09日]
vol.52 シューマイがビール背負ってやってくる

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もう9月。といってもまだ日差しが強かったり暑い日中があったりする今日この頃。まだまだビールが美味いですな!この夏と夏の終わり、あたしはビールのお供にシューマイをチョイスすることが多かった。横浜と言えばシューマイ、と思ってしまうのはあたしだけか。

 横浜のシューマイ代表と言えばやはり崎陽軒だろう。正確には崎陽軒のシューマイは「シウマイ」。歌われている「♪おいしいシウマイっ、きっようけっん!」の歌詞は、「おいしいシウマイ」と「おいしいし、うまい」をかけてると聞いたが、「おいしい」と「うまい」は一緒だろ。「美しいし、きれい」「かしこいし、頭いい」みたいな。しつこいわ!わかったわかった、うまいのは。ていうか、ほんまに変わらぬうまさだよね、崎陽軒のシウマイ。
 あたしが小学生で、まだうちの家族が名古屋に住んでいた頃、出張の多かったオトンはよく関東へ行くと帰りに崎陽軒のシウマイをお土産に買って帰ってきていた。あたしはご飯のおかずにシウマイ、オトンとオカンはビールにシウマイ。だから冷蔵庫にはいつも夥しい数の「ひょうちゃん」(崎陽軒のシウマイに付いてくる醤油さし。ひょうたん型でいろんな顔をしているキャラクター)が常備されていた。あたしにとって懐かしい味なんよね。冷めてもウマイのがまたイイ。大人になっても恋しくなって、新幹線に乗るとつい缶ビールと一緒に買ってしまう。

 で、シューマイにハマり始めると、ついついもっともっと美味いシューマイはないだろうかと探してしまうグルメ探偵団のあたし。この1週間ちょいで食べたのが、崎陽軒含めて5店舗のシューマイ。他4種は、元町の丸英商店、本牧の上田屋、肉のすぎやま、横浜駅のPAOPAO。どれもそれぞれの特徴があって甲乙つけがたい。丸英商店のシューマイは、国産豚のぎゅぎゅ〜っとした旨味が詰まっている感じで、ああ、豚食ってんなあ俺、と実感する濃厚な美味さ。上田屋のは、大ぶりで見た目もガツーン!食べてガツーン!と5感を刺激するシューマイ。玉葱の甘みもほどよくて、なんせジューシーだ。腹いっぱいになるね。これまた本牧通り沿い、ハムやレバーパテなんか自家製で作ってる素敵な肉屋、すぎやまのシューマイがまたこれ美味いのだ。肉の美味さ、ジューシーさもさることながらたっぷり入った玉ねぎの甘みとうま味汁が肉汁と相まって、はぐっ、じゅわ〜とお口の中はパラダイス。10個くらいデカイのが入って600円だったと思う。PAOPAOはチェーン店の中華総菜屋さんだが、ここの黒豚シューマイは結構美味い。ただ一個100円くらいでセレブシューマイなのよね。庶民はしょっちゅうは食べられません。黒豚のうま味が濃く、やわらかな口当たりとジューシーさが美味い。贅沢な味わい。

 そんな絶品シューマイを頬張って、お口の中が肉汁と玉ネギのうま味に溢れたところに、キンキンに冷えたシュワシュワビールをガーっと流し込み、ごきゅごきゅと飲みほしたなら、もう体中の細胞たちが「♪おいしいシウマイっ!!」とスタンディングオベーション間違いなしである。夏バテなんか吹き飛ぶぜ!そこのあなた!今無性にシューマイ&ビールやりたくなったでしょ!!

 まだまだあるんやろうなあ、絶品シューマイ。また探しにいこうっと。

 ではではお腹も空いてきたところで、じゃんじゃん飲むぞ!

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(左)丸英商店のシューマイと(右)肉のすぎやまのシューマイ。

シューマイの写真並べてもパッとしませんね(笑)
でも食べると最高なんすよ!



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 ハードロックやヘヴィメタルが大音量で流れる、横浜・本牧の居酒屋系ブラッスリー「ECONOMAT(エコノマ)」。大槻ケンヂを「神」と仰ぎ、セックスと料理の悦びを説く破天荒なオーナーシェフ・中西麻衣子が、料理に導かれ歩んできた波瀾万丈な日々を、その時に生まれた絶品メニューとともに振り返ります。巻末にはマニアックでちょっとアブナイ常連客たちとの必笑トーク集も収録!


「エコノマという店をつくるまで あたしの舌が覚えてきたこと。」中西麻衣子 著

発売日:2009年2月27日(金)
発行元:リトル・モア
定価:1,700円(+税)



中西麻衣子a.k.aマイ(料理人)
有限会社spirytus代表取締役社長。2003年25歳の時に大阪・新町に「フレンチ風居酒屋」と称してビストロ・エコノマをオープン、2006年には横浜・本牧に2号店、ブラッスリー・エコノマをオープンさせ、店のお洒落な外観を裏切るデスメタルやハードロックをBGMにガンガンかけながら激しく営業中。現在本人は、エコノマ本牧店で料理に腕を振るったり飲んだくれたりしている。1番大好きなバンドは筋肉少女帯。


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vol.51 お客様もオーナーも、人間だもの はコチラから。


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[2009年09月02日]
vol.51 お客様もオーナーも、人間だもの

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 エコノマというお店を大阪にオープンさせて、5年と約8か月。振り返ってみるといろいろなお客様がいたなあと思い出す。酔っ払いというのは実に不可思議で、時に愛らしく、時に小憎らしいものだ。あたしも自分が酔っ払いなので、よくわかる。

 お店をやっていて一番酔っ払いがハプニングを起こすのがトイレだ。お食事中の方は日を改めて読んでくだされ。うちのトイレは鍵がわかりにくかったりするから脱出不可能になってしまうお客さんが多い。脱出できなくて、しかも酔っ払っているからトイレでご就寝なんてことはよくある。まあそんなのはカワイイ。便器を抱えて吐こうとしたのか、ウォシュレットのスイッチオン、噴射したシャワーで水浸しになって出てくるだとかもまだカワイイ。蓋をしたままそこに目がけて用を足してしまう殿方、これはカワイくない。
昔こんなオジサマがいた。会社帰りなのだろうスーツ姿のサラリーマン。泥酔状態になって、トイレに立て篭もること20分ほど。シレっとした顔で出てきて、さっさとお会計を済ませて帰って行った。店も終わりなのでさてトイレ掃除するかとトイレに入ると、どうも吐瀉物臭い。でもトイレ自体はいたってキレイ。?と思いとりあえず掃除開始。すると、便器の後ろ側に何やらクチャクチャになった布きれが。ニオイの発生源はどうやらその布きれ。素手でつかむ勇気はないのでトングを持ってきて持ち上げてみると、ベロンと広がったそれは、紳士用ブリーフ。なんとオジサマ、吐いてこぼれた物を自分のパンツで拭いて捨てていったのだ。わざわざパンツを脱いでお尻丸出しで掃除している上半身スーツ姿のオジサマ、そしてノーパンでシレっと去って行ったオジサマ。想像してください。……悲しくてとてもやりきれないでしょ。酔っ払いの行動というのは、いつも謎である。

最近はみんな行儀よくて、そんなトンデモな酔っ払いに出会わないなあと思っていたら、ついこの前それは起こった。
その日の営業終り、いつものようにトイレ掃除に行くと、私は見た。便座の上に、夥しい量の、陰毛。それもキレイに便座の上の、ヘアピンカーブになった部分だけにごっそり、だ。ここここれは!と驚き、本数を数えてみると(数えるなよ)、18本。いや、染色体みたくねじれて絡まっているのを1本にカウントした可能性もあるので、20本以上はあっただろう。なぜこんなに抜けるか?!病気か?己でわっしと掴んでエイヤと引き抜かなければこんなに一斉に抜けませんよ? とすると嫌がらせ?ダイイングメッセージ?
なんせ頭の中?だらけになって掃除を終えたわけだが、ちょっと笑ったな。もしも「あ、それ俺です!」という方いたら真相を教えてください。

いやはや色んな方がいるもんだ。あとトイレは関係ないけど、エコノマへやってきて「今ねえ〜、本牧の〜、クレイジーケンバンドがやってるお店にきてるのぉ〜!」って言う方が時々いらっしゃいますが、私「困ったなぁ」顔になってしまう。あたしの店ですよー!!あたしがオーナーですよー!!と叫びたくなるがまあ置いといて。
それと、初めてお店にいらっしゃってBGMにアレをかけろコレをかけろとリクエストされる方。うーん。いいんですけどね。あたしは気分がノッて、お客様と気持ちがシンクロしてこればBGMに何だってかけますよ。メタルだろうがパンクだろうが、歌謡曲だろうがアニソンだろうと。まだ何も知らないお客様とはシンクロ率が低いので、DJマイは始動しないのです。すみません、わがままで。「70年代の○○とか××とかかけなきゃダメだよ!こういう歳のオヤジが来てるんだから!そういうのがかかってたらもう一杯飲んでやったのにさ!」とお説教して帰られたご新規のオジサマがいらっしゃいましたが、初めてお会いしたので、申し訳ないですがエコノマはエコノマとしての信念としてデスメタルをかけさせてもらっていたわけで、また次回来られた時に音楽トークをさせてもらってシンクロ率が上がればそうしましょうと。言えなかったけど(笑)閑話休題。

そんなこんなで、酔っ払っても周りの人やお店の人に迷惑はかけちゃいけないね。あたしも気をつけよー!カワイイ程度の酔っ払いになりましょう。

ではでは気を取り直して(?)、今日もじゃんじゃん飲んで!カワイイ感じで!

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最近のエコノマ新メニュー

ぼんじりのバルサミコ煮込み

ぼんじり(鶏のお尻の先っちょのとこ)
玉ねぎ  スライス
にんにく スライス
バルサミコ酢
ハチミツ
塩こしょう
チキンブイヨン
オリーブオイル

圧力鍋にオイル、にんにく、玉ねぎを入れて炒め、ぼんじりを投入。塩こしょうして、ぼんじりに火が通ったらバルサミコ、ハチミツ、ブイヨン、水を入れて煮込む。ぼんじりが適度に柔らかくなったらオッケーです。食べる時、煮汁に濃度がつくまで煮詰めて完成。
ええ酒のアテになりまっせ。

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写真はぼんじりのバルサミコ煮込み



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ハードロックやヘヴィメタルが大音量で流れる、横浜・本牧の居酒屋系ブラッスリー「ECONOMAT(エコノマ)」。大槻ケンヂを「神」と仰ぎ、セックスと料理の悦びを説く破天荒なオーナーシェフ・中西麻衣子が、料理に導かれ歩んできた波瀾万丈な日々を、その時に生まれた絶品メニューとともに振り返ります。巻末にはマニアックでちょっとアブナイ常連客たちとの必笑トーク集も収録!


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発売日:2009年2月27日(金)
発行元:リトル・モア
定価:1,700円(+税)



中西麻衣子a.k.aマイ(料理人)
有限会社spirytus代表取締役社長。2003年25歳の時に大阪・新町に「フレンチ風居酒屋」と称してビストロ・エコノマをオープン、2006年には横浜・本牧に2号店、ブラッスリー・エコノマをオープンさせ、店のお洒落な外観を裏切るデスメタルやハードロックをBGMにガンガンかけながら激しく営業中。現在本人は、エコノマ本牧店で料理に腕を振るったり飲んだくれたりしている。1番大好きなバンドは筋肉少女帯。


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vol.50 酒を断ってみました4日間 はコチラから。

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