[2009年01月27日]
vol.34 コロッケサンド
「コロッケサンド、半分こにしない?」
原宿のユナイテッドアローズに併設されたカフェ「UA Cafe」でメニューを見ながら彼女が言う。この店のコロッケサンドは彼女のお気に入りである。けれど、すこし量が多い。
「人の身体って、左重心、右重心があるんだって。TVでやってた」
おもむろに彼女が言う。こんな話が始まると、ぼくの集中力は欠けていく。ガラス越しにUAのショップに入る若い長髪の男。パンツのシルエットに今を感じる。
「重心が左右の中心にないって、何かおもしろいよね」
彼女は、ハート型のカラビナからぶら下がっている鍵を手にとって話を続ける。知らぬ間に、それぞれの鍵にパステルカラーのキーキャップがつけられていた。それくらいの余裕があるのは嬉しいことだ。

キーキャップ
購入場所:完全に忘れた。
値段:安い。
![]()
![]()
「2001年、奥さんは高齢出産、ぼくはほぼ無職……。子供にどう接したら良いのかも、ぼく自身の行く先も、わからない! そんなオトコでもパパになれた」──ウルフルズの人気ベーシスト、ジョン・B・チョッパー氏がかつて女性誌『SWEET』で連載していた「父子手帖」の単行本化。仕事、子育て、奥 さんとの生活に悩むオトコの苦悩が赤裸々に綴られている他、秘蔵写真も満載です。
「父子手帖」ジョン・B・チョッパー 著
発売日:2008年9月1日(月)
発行元:ビジネス社
定価:1400円(本体1333円+税)
ISBN978-4-8284-1449-2
![]()
[2009年01月10日]
vol.33 高いような、安いような
「これ何?」
手にとって彼女が言う。天井から観葉植物を吊るそうと思って、買ったものである。「これに針金を通して、ほら、あの雑誌に載ってたような感じで」と説明をする。
「ふ〜ん」
納得していない様子。まじまじとブツを眺める。ぼくにも不安があった。この賃貸の部屋である天井、ある程度の重さに耐えうる素材なのか?
「買ったの?」
値段を聞いてほしくなかったが、受け答えの仕方は考えていた。ここは嘘をつくのでなく、明るく冗談のような仕草でのりきろうと。
「いくらしたの?」
きたきた。「高いような、安いような」と、おどけてみせる。微妙な空気にも負けず、あくまでもジョークを通す。ここで中途半端に折れると、ややこしい話となる。けれど、彼女もしつこい。
「それでいくらしたの?」

鉄製の、これ何だろう?
購入場所:千駄ヶ谷にあるカフェ『Tas Yard』横のガーデニング用品のお店。
値段:高いような安いような。
![]()
![]()
「2001年、奥さんは高齢出産、ぼくはほぼ無職……。子供にどう接したら良いのかも、ぼく自身の行く先も、わからない! そんなオトコでもパパになれた」──ウルフルズの人気ベーシスト、ジョン・B・チョッパー氏がかつて女性誌『SWEET』で連載していた「父子手帖」の単行本化。仕事、子育て、奥 さんとの生活に悩むオトコの苦悩が赤裸々に綴られている他、秘蔵写真も満載です。
「父子手帖」ジョン・B・チョッパー 著
発売日:2008年9月1日(月)
発行元:ビジネス社
定価:1400円(本体1333円+税)
ISBN978-4-8284-1449-2
![]()


























