[2007年11月26日]
vol.6 今日の彼女は
「ねぇ、サイコロの目の表と裏を合わせたら、いくつか知ってる?」
JRの恵比寿駅で降りて、駒沢通り沿いを歩いている途中、彼女が言った。「サイコロ」というキーワードから連想したのは、映画『極道の妻たち』の岩下志麻。なんとなく賭博のシーンが頭によぎったが、そんなシーンがあったかどうかは定かでない。あの唯一無二の関西弁が聴こえる。肝心なぼくの答えは、「無言」。
「ななつ」
「へぇ〜」と思って、「2と5」、「3と4」、などとイメージしてみたけど、ぼくの脳みそはここでSTOP。六面は手強く、槍ヶ崎の交差点で信号待ち。「え〜と、3と、じゃなくて、あとは4と、、、」。
すると、彼女の携帯電話が鳴った。
「ごめんね、ちょっといい」
信号が赤から青へ。ビル風が吹いて、寒くなってきた。もうじき日が暮れる。向かっている先は、目黒川沿い。何故に突然「サイコロの目」?
後ろからついてきている彼女を見ると、えらく楽しげに笑っている。電話が終わったら聞いてみよう。とにかく、今日の彼女は機嫌がいい。

購入場所:恵比寿にあるヘキサゴンカフェの前の白いお店(名前は忘れてしまった)。
値段:ひとつ300円くらいだったかなぁ。
ジョン・B・チョッパー(ミュージシャン)
1967年11月4日生まれ。さそり座の限りなくA型に近いAB型。
ロックバンドウルフルズのベーシスト。
[2007年11月12日]
vol.5 土曜日の夜
「運動不足だわ」
お気に入りの小物入れからヘアバンドを取り出し、髪を束ねだす彼女。
胸のラインと二の腕がピンッと張って、あるはずのない筋肉が浮かびだす。見慣れた水色のカットソーが、今日は色っぽい。彼女は、間違いなく趣味ではないジャケットのDVDをデッキにいれた。
「やると気持ちいいんだけど」
買ったばかりの鮮やかなパープルのヨガマット。あぐらをかいて、TVに映るありえないポーズを真似しだす。思うことはひとつ、身体のや わらかい女性はいやらしい。この部屋にも、ぼくのモノが増えてきた。 ヨガのDVDの変わりにデッキから取り出されたのは、デビッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』。この映画を彼女は、「まったく意味がわからない」と言う。もちろん、ぼくも?マークの嵐。「ただエッチなシーンが好きなだけ」と説明したら、妙に納得された。
「ねえ、明日の休み、どこ行く」
まったく考えていなかった。言われてみると、行きたいところはある。
でも、それは、また同じようなコース。

小物入れ
購入店:秋田の小さなギャラリー。
値段:ほどよく高かったような気がする。
ジョン・B・チョッパー(ミュージシャン)
1967年11月4日生まれ。さそり座の限りなくA型に近いAB型。
ロックバンドウルフルズのベーシスト。































