[2007年11月02日]
vol.31 水尾旅人
ボクは比較的トイレにはあまり行かない。別にトイレが嫌いという訳ではないし、幼少期にボットン便所に落ちたという忌わしい記憶もない。単に我慢強いのかMなのか……基本Sなので我慢強いのかな。
それとたぶん水尾ダムの決壊水域が、普通の人より高めの設定になっているのだと思う。そんな水尾ダム、貯水量は多いのだが放水コックがややおとなしめ……40歳直前にもなってくると、バルブのゆるみもやや気になって来る今日このごろ。
そんなボクでもお酒を飲むと、やはりトイレは近くなる。居酒屋などで生ビールを数杯飲もうものなら、飲んだ分量を確実にその店に即納するくらいのリサイクル体質。完全地元還元型なのだ。
ボクは酔っていると、たまにトイレの戸の鍵を掛けずに用をたす事がある。意図的にではありませんよ、念のため。
男子トイレの構造など女性にはなじみはないと思うが、お店によって小便用と大便用の便器が分かれている所と、大便用(通常の便器です)の便器のみのお店がある。前者タイプのお店だったら良いのだが、大も小も同じ便器で用をたす後者タイプだと、当たり前だが必ず戸に鍵が付いている。
くどいようだが意識して鍵を掛けないのではなく、つい目標の便器が目に入ってしまうと猪突猛進、鍵を掛けるというアクションを忘れてしまうのだ。酔いも手伝ってかなりアバウトな人間に。
そんなボクなので、人が入っていると知らずに戸を開けてしまう方々と、幾度か遭遇してきた。もちろんご来便の彼らに何の罪も無い。むしろ彼らは被害者であり目撃者ジョン・ブック……いやショーン・ペンである。
今まで遭遇してきて一番多い被害者のタイプは、戸を開けて人が入っているとわかった瞬間に「すみませんっ!」や「失礼っ!」と言って謝りながら戸を閉めるタイプ(謝罪型)。たぶんボクも被害者だったらこのタイプに分類されるだろう。次のタイプはそれ程多くはないが「あらっ!」とか「おっ!」や「わっ!」っと、声を上げて立ちすくむタイプ(感嘆佇み型)も少なくはない。
今まで遭遇したほとんどが謝罪型だったが、何せ舞台は酒場のトイレ。ご来便される方々の多くがお酒を飲んでおられ、普段家庭や会社では見せないテンションの方々も多かった(普段のお姿は知りませんが)。戸を開けた瞬間に目と目が合うと「コラっ! かぎ閉めろっ!」と怒ってくるタイプ(叱責型)や、「何だよ〜……」と切ない声で静か〜に戸を閉めるタイプ(断念憔悴型)などなど、そこには様々な驚き方?があるのだった。
そんな多くの被害者の会の方々と面会してきたボクにも、一つの不文律がある。それは戸を開けられた瞬間から、戸がピシャリと閉まるまでの数秒、ダムからの放水を止める事。これはボクなりに相手に敬意をはらい、そして粗末なモノを見せてしまったという、せめてもの罪滅ぼしの意を込めた流儀なのだ。今まで図らずしもトイレでボクと遭遇した皆様、以後個室で用をたす時は必ず施錠に務めますので、今までの事はお許し下さいね。

当H.P.リユーアルの際に、コラムといっしょに載せようと製作した記念BIC。遅筆のあげくアップの時期を逃したが、もったいないから載せてみました!以後気をつけます……。
水尾 旅人(みずおたびと) (株)BEAMS勤務 / ヤングジャイアンツ#45
ボクのアシスタント通称「馬子」。半年ほど前から重なり出た前歯を気にして遅咲きの矯正に挑戦。
左右上1本ずつ奥歯を抜き歯間調整開始。最近では前歯の間が思いのほか開いてきており、ロナウジーニョばりの前歯に。馬子よ! 器具をはずす勇気も必要だっ!!































