[2007年02月11日]
vol.29 水尾旅人
知人や友人に「リリーさんとこのヤツ、更新してないね」と言われる度、クリスタル製の大きめな灰皿で、後ろから頭をガツンッとやられたような衝撃に耐えてきた(自業自得)。まったく書いてない訳ではなく(プチ言い訳)書いては読み返し、読み返しては直し、直しては傷つき、傷ついては旅に出て……(現実逃避)。今、北の宿から川面を眺めながらペンを走らせています(i-Mac)。
とある日の午後、原宿で洋服屋さんに入って店内を物色していた。基本的には店員さんからの商業的な干渉なく商品を見たいけど、現役時代の<青い稲妻・松本(読売)>のリードよろしく、背後からそろ〜っと忍び寄ってくるブラマヨのブツブツ似の店員と、微妙な距離を保ちつつ店内をぐるぐると回っていた。店の一番奥にはハンガーに掛けられたTシャツが、100枚ほどびっしりと掛けて陳列してあって、とりあえずブツブツの目の届かない所へ行きたかったボクは、そのコーナーへ行きTシャツを右端からしれーっと見始めた。右から左にプリントのデザインを見ながら徐々に左にズレていく。10枚ほど見た頃だろうか、左舷9時の方向、ちょうどボクの逆サイドから20代とおぼしき若者が近づいて来た事に気付く。服の感じからあのブツブツではない事は明らかで、たぶん客だろう。また10枚ほどTシャツを見たところでふと思った。「ゲッ、このまま行くと気まずい展開になるっ!」。洋服をよく見に行く人は解るかもしれないが、このようなハンガーポールを両サイドから見ていくと、真ん中ぐらいでバッティングしてしまう。譲るべきか、相手が譲るまでギリギリ粘るべきか……。うーん、もう彼の接近が気になってTシャツのデザインなど全く見れてないし、気になって気になって。ちょっと見るスピードを弱めて時間を稼いだり……。思い切って気軽に話しかけてみたらどうだろう。
「キミだったらサイズはLだよね」
「白は膨張色だからキミには合わないと思うなー」
「きのう『タモリ倶楽部』見逃したんだけど録ってないよね?」
いやいや、もう自分でも何を考えてるかも解らなくなってきた。ちょっとチラ見でその人の顔を伺うと<浅野忠信>をさらにおしゃれにしたカンジ。2人の間のTシャツは残りあと10枚くらいになって、もう時間がない。チッチッチッチッチ……。そのときだった、カレがこっちを見たかと思うとボクの背後をスススッと通り抜け、ボクが見てきたTシャツのほうへ飛び越えて行ったのだ。……なんて大人な対応なんだ。……ボクはこんなイイ人に対して幼稚な策を練ったり、意味不明な妄想を抱いたりして。……ボクの完敗だよ忠信……いや浅野さん。しばしボクは足と手を止めその場に立ち尽くした。その時だった、後ろから誰かに声を掛けられた。
「お客様、よろしければサイズ見ますよっ!」
「ハッ!ハイッ!」
ブツブツに捕まった。


その昔、<巻きモノ>は日本でも販売していた。結局、単価150円という設定が客を巻きモノから遠ざけ販売不振に陥り廃盤……。巻きモノコレクターのボクとしては非常に残念だったのだが、昨年から巻きモノが日本で復活した!それを記念して、その昔秘かに販売されていた巻きモノ「千代紙BIC!」をご紹介。古都の都を想わせる風情あるシリーズだが、……普通買わないですよね、こーゆーのって。渋くてイイんだけどなぁー。
水尾旅人(みずおたびと) ((株)ビームス勤務/ヤングジャイアンツ#45)
「『東京タワー』出版記念パーティー」にて、待望の生「猫ひろし」を体感。お酒の力も手伝っていっしょに写真を撮ってもらうことに。「ニャー!」の掛け声とともに猫さんの頭にアゴを強打。切れた唇を何事もなかったの様に、持っていたビールで人知れず消毒。今ではタコの吸盤大の口内炎に急成長……。































