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レギュラーコラム 水尾旅人 & BJ

[2007年02月01日]
vol.28 BJ

人が車を避けるべきか、車が人を避けるべきか


 先日、愛車ローバーminiで中目黒駅前を走行中、突然大きな人影のようなものが飛び出してきた。思わずクラクションを鳴らし、慌てて急停車。その男に目をやると、男はもの凄い血相でなにか叫んでいる。ナミエ(安室奈美恵)のダンスチューンがガンガン流れている車内には、その男の叫びは聞こえない。脇にいた男の友人らしき男性が「すいません」という顔をして男の身体を押さえ付けているので、その男が酔っぱらいであることがすぐにわかった。
 その間、時間にして、2〜3分程であったが、おかげで信号が青から赤に変わってしまった。ナミエ(安室奈美恵)のダンスチューンを聴きながら上機嫌であったボクの心は、一気に苗場プリンスホテルスキー場。
「なんだかなぁ、、、」と思いながらも、気を取り直し信号待ちをしていると、突然、運転席側の窓ガラスに激震が走った。窓を見ると、その酔っぱらい男がボクの車の運転席窓ガラスに蹴を入れているのではないか。


 ボクの愛車はローバーmini。とても小さな車(ボクのチンポもローバーmini。とても祖末なチンポ)。思えば、納車時、リリー監督(#16)に、「オマエの車、奥歯みたいだな」と評された小さな車(粗末なチンポにいたっては「オマエのチンポは、タニシみたいだな」と評された)。
 そんなに蹴ったら、虫歯になっちゃうなどと、くだらないことを思っていた端から、2発、3発と立て続けにその男の蹴りが飛び込んでくる。蹴りを入れている人物は、作業服を着た40代くらいの男。
 怒りというものは、ある日突然、気まぐれに訪れるものだ。貧弱人間であるからして、普段喧嘩とは無縁の生活を送っているのだが、このときばかりは、怒りが込み上げてきた。
 こういった局面では、勢いが大切と、素早く外に出ようとドアノブに手をかけた。しかし、その瞬間、後ろからもの凄いデカイ黒塗りの車がクラクションを鳴らしまくって突進してきたのである。青信号なのに、進行の妨げをしている我々にシビレをきらし猛スピードで突進してくる黒塗りの車。酔っぱらい男は、間一髪、ラグビー日本代表選手ばりの横っ飛びでその場を逃れた。もはや、ボクの愛車に蹴りをいれたことなど、完全に忘れたようなバカ面&放心状態である。そして、黒塗りの車はボクの車に対して早く前に進めとばかり、クラクションを鳴らしまくり、エンジンを吹かしまくっている。
 ボクは怒りの矛先を黒塗りの車に切り替えて、車内に常備している鉄パイプと竹刀を取り出し、黒塗りめがけて猛ダッシュした。
 というのは嘘で、即対応、そして即発進。黒塗り車にピッタリ密着されながら、押し流される波のごとく、流れのままに走行。目的地とは逆方向に曲がり、入りたくもないスーパーの駐車場に逃げ込む始末。
 怒りというものは、ある日突然、気まぐれに訪れるものだが、どこかで、怒れるものを吟味している哀しみ。酔っぱらいには威勢がよいが、黒塗りは威勢がよくない哀しみTOOヤング。
 当然、約束の時間にも遅刻した。車内には、ナミエ(安室奈美恵)の「SWIEET 19 BLUES」が流れていた。
 というわけで、この話しとは全く関係のない、竹刀を持った桜塚やっくんBiCです。



BJ(Gunpowder/ヤングジャイアンツ#60)
ローバーミミのヘアヌード写真集は買わなかった。