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レギュラーコラム 水尾旅人 & BJ

[2004年09月14日]
vol.22 BJ

 
イチローが凄いことになっている。イチローの凄さは、いまさら説明するまでもなく、それはまぁモノ凄いわけで、日本で7年連続首位打者(注)に輝き、海の向こうのメジャーリーグに渡っても、1年目に首位打者&盗塁王を獲得。その後も首位打者こそ逃しているものの、3年連続200本安打達成という偉大な記録を叩きだしています。
 ボクは1999年(6年連続首位打者を獲得)あたりから、イチローが4割打とうが、ホームランキングになろうが、最多勝に輝こうが、淫行で捕まろうが、さほど驚かなくなっていました。この状態はプロ野球ファンの方ならお分かりいただけるかと思いますが、当初はイチローの凄さに驚き、感動し、凄げぇなぁ〜と思っていましたが、そのうち「凄い」から「当たり前」という言われ方になり、その表現はしばらく使用されていましたが、そのような表現でイチローを語っていると「コイツ、野球のこと知ってるのか?」という冷ややかな目線が気になり、もう形容する言葉が思い当たらなくなっていたのです。それは野球解説者も同様でしょう。だって殆どの解説者がイチローより凄くないわけですから。「首位打者、イチロー」「野球マシーン、イチロー」ではなんだかバカにしてるみたいだし。そのように、無視する分けにもいかず、ただ凄いとか言って驚く訳にもいかず、雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・もうその凄さに残された選択肢は「麻痺」しかなかったのです。2000年(日本最後のシーズン)なんて、世の中全体もイチローに麻痺してたように思われます。首位打者獲得のニュースすらやっていた記憶がないくらいですから、それだけイチローに麻痺していたんだと思います。
 そんなイチロー(マシーン)を、日本の野球界は当然受け止めることも、プレーを凄いと思い続けることも出来ず、観客も感動し続けることではなく最終的に麻痺することに落ち着いてしまったことを考えたら、海の向こうで働くしかなかった、イチロー(野球マシーン)。


 そして2004年、衝撃のメジャーデビューから3年。4年目のシーズン(現在)、海の向こうでは凄いことになってます。なんといっても、84年間破られることのなかった大記録(ジョージ・シスラー(セントルイス・ブラウンズ(現オリオールズ))が1920年にマークした年間最多安打数257安打の記録)を塗り替えようとしているのですから。海の向こうでも、昨年辺りから「凄い」→「当たり前」になってきた感が否めなかったイチロー。それでも、さすがにこの記録が現実味を帯びてきた今、メジャーファンも改めてイチローの凄さを感じていることでしょう。しかし、記録達成の暁には、輝かしい栄光と賞賛を手に入れるのと同時に、今後、「アメリカでも麻痺」という喜びと哀しみをも手に入れてしまうことでしょう。きっと、イチローの働きやすい場所は地球上にはもうないと思います。そう思ったら、なんだか最近、イチローが好きになってきました。入口が凄い人は大変です。好きになるまでのハードル高過ぎ。
 でもやっぱ、好きっていうのともなんか違う気もします。ゴメンナサイ、イチロー。


 東京は記録的な猛暑です。


 そんな超猛暑のなか、先日自宅の棚整理をはじめて後悔していると、棚の奥から「ボロボロになった人へ」(幻冬舎)刊行記念Bicを発見。各方面の方々にお配りし終わったところで、自分の分はバッチリKeepしていると記憶してたのですが、実はMyKeepがないことに気付き、己のBic愛も麻痺してしまったのかと落ち込んでいたところでしたので、今回はそのうれしさを込めて紹介させていただきます。イチローのように無意識に身体が反応してヒット(BicをKeep)していたとは思えませんが、いろいろと勉強させていただいております。


(注)7年連続首位打者となってますが、2軍から計算すると9年連続首位打者となります。イチローは、プロ(1992年)に入団してから全ての年度首位打者になっていることです。凄いっうか即1軍だろ!土井(当時のオリックス監督)。


BJ(Gunpowder)
イチロー大記録達成?に隠れぎみですが、ヤンキースの4番で普通に活躍しているゴジラも凄いです。っていうか好きです。そしてゴジラには麻痺しないのです。最後に、イチロー選手の某雑誌での「ボクは性欲には勝てない」コメントにはシビレました。その時も少し好きになりました。