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レギュラーコラム もっこりハチベエ

[2003年12月27日]
vol.26 ゲロ

 
 汚い話だがゲロ、特に予告なしのゲロはものすごいリーサルウエポンだ。満員電車で近
くに酔っ払いがいると「こいつ、いきなり吐きそうだな…」と不安と恐怖で自分がゲロを
吐きそうになることがある。予告なしのゲロほど怖いものはない。

 先日、オヤジ狩りに遭った友達の親父さんはゲロを有効利用して危機を逃れたそうだ。

 駐輪場で若い男に囲まれ、金を出せと脅された親父さんはいきなり口に手を突っ込み食べたばかりの韓国料理をゴジラが火を吹くようにひと吐き! すると若者たちは何も取らずに逃げ去ったというのだ。柔道3段でガタイもいいくせに腕力ではなくゲロで危険を回避した親父さん。はじめゲロではなく黄金で応戦しようとしたらしいのだが、ズボンを脱いだりしているうちに襲われたらマズイと思いゲロにしたそうだ。

 かなりパンクだ。遠藤ミチロウも真っ青だろう。ゲロも使い道である。


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月26日]
vol.25 郵便受け

 
 ピザ屋のメニューやデリヘルのメンバー紹介のチラシにまぎれて、最近は脳みそを破壊する気満々の意味不明なチラシが郵便受けに続々と放り込まれる。その内容たるやまさに無差別テロ攻撃だ。

 例えば「使わなくなったピアノをもらってください」と書かれたチラシ。使わなくなったピアノ譲ってくださいならまだしも、運んでくださいってなんだよ(怒)!しかも届け先の住所が石川県。都内までチラシを配りに来るぐらいなら自分でピアノを運べよ(激怒)!とツッコミもいつも以上に熱を帯びる。

 他にも「たった1か月で畳職人に!」と書かれたチラシ。よく見るとチラシの片隅に申し訳なさそうに「入会した方には畳一畳と工具、そしてコシヒカリ10キロを差し上げます」とある。コシヒカリ10キロの意味は?そもそも1か月で職人が育成出来るの? 社会では受け入れられないようなチラシが届くのは、もしかしてうちの郵便受けだけ?


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月25日]
vol.24 24時間

 
 先日、ふとした拍子に「1日が24時間じゃ足りない」と感じた。今までに感じたことのない、その大人っぽいフィーリング。ボクは嬉しくて赤飯を炊こうかと思った。

 でも冷静に分析してみると、ボクの場合、時間が足りないのではなく時間の使い方がヘタクソ、もしくは集中力がないだけなのだ。

 そんなある日、ボクはヘルスに出かけた。

指名した子は英文科に通う短大生。聞けば将来海外に住むために部屋で客を待つ間、英会話の勉強をしているのだという。「1分1秒たりともムダにせず有意義に時間を使わなきゃダメ!」と言っていた。ヘルスで和尚に説教されているようなバーチャルリアリティ。

 30分か45分か? たった15分の違いのためにその倍ぐらい時間をかけてコース選びに悩んだ自分と時間がバカらしくなった。

 ヘルスでお説教。心身共に萎えた。おかげでイクことができずプレーの時間さえもムダにしてしまった…。本気で情けない。


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月24日]
vol.23 奄美の男

 
 仕事で奄美大島へ行ってきた。奄美大島といえばボクにとってハブとマングースと元ち
とせの島。仕事でなければ足を踏み入れることはなかったであろうこの島にはコンビニや
ファミレスがほとんどない。夜になると出歩いている人もいない。辛うじて携帯の電波は入るものの3泊4日の滞在が不安になった。

初日早々ホームシックに襲われた。

 滞在2日目。取材させていただいた現地のカメラマンがボクらを町の郷土料理屋さんに連れて行ってくれた。狭い店内では現地の人たちが酒池肉林状態。すでにグロッキーのボクたちスタッフは店の片隅でどんよりと食事
していた。それからしばらくして泥酔した現地の男性がスタッフの女を口説きはじめた。

その光景を見てボクは元気が出た。東京も奄美も男は男、同じ人間なんだなと。

 滞在最終日。ボクは先輩とナンパしに夜の町へと繰り出した。でも、人っこひとりいなかった。ここは奄美大島…。


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月23日]
vol.22 英会話

 
 近頃、「○○○しながら英語」というのが流行っているらしい。ゴスペルを歌いながらだったりカメラを習いながらだったり…。自分が好きなことをやりながら楽しんで英語を学ぶのが目的の勉強法だ。

 好きなことをやりながら英語を学ぶ。イヤイヤ勉強するよりは確かにはかどりそうだ。
これが好きなことをやりながらではなく、好きな子とヤリながらだとよりいっそうの効果
が見込めるのではないだろうか。好きな子と松葉くずしやシックスナインをしながら生き
た英語を覚える。想像しただけでも英語の偏差値が10は上がった気になる。だけど相手が
英語を話せなければ意味がない。

 昔から英語を覚えるには外国人の恋人を作るのが一番だと言うけど、実際に外国人の恋
人を作るのは困難だ。そこで英会話ヘルスというのはどうだろう? 金髪美女とローショ
ンプレーをしながら英語を学ぶ。♪おっぱい舐めて〜いっぱいしゃぶられる〜。


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月22日]
vol.21 ブーメラン

 
 J−WAVEにはレコード会社から配布されたサンプルCDやビデオテープを返却するためのブーメランボックスという箱がある。

 ブーメランボックスといえば聞こえはいいけど、実際は不要になったCDたちの墓場だ。

 サンプルCDをもらえないADはブーメランからCDを発掘して持ち帰るのだが、なかなか欲しいCDは見つからない。

 それなのにボクはブーメランでとても素晴らしい1枚に出会った。といってもCDではなくトップレースクィ−ン・美咲あやの「フェティッシュ」というDVDに。

 誰がなんのためにブーメランに返却したのだろう? それ以前にラジオ局で見て楽しむDVDを配るはずがない。きっと処分に困ったDVDを誰かが捨てたのだろう。

 ボクはさっそくDVDを鑑賞してみたのだが、これがまったくの期待はずれ。

 さすがブーメランに捨てられるだけのことはあるとヘンなところで感心してしまった。


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月21日]
vol.20 ノースリーブ・その2

 
 男がワイシャツを脱ぐことで、再び二人の会話に火がついた。不規則な生活で抹茶シェ
イクみたいな甘い物が大好きなわりにゴツイ腕なのは筋トレを欠かさないからとか飲んで
るサプリメントはどこで手に入るだのどーでもいいような男と女のコール&レスポンス。

 よく見ると男の細くもないけど太くもない人並みの二の腕が小刻みに震えている。女の
まえで無理して力こぶを作っているからだ。

抹茶シェイクの容器を手に取るときも髪の毛をいじるときも無理やり力こぶを浮かび上が
らせようとしている。アホな男だ。

 女は女でこういうボクサータイプの腕に母性本能をくすぐられるんだよね、と男の二の
腕をさすっている。

 不規則な仕事、抹茶シェイク、ワイシャツを脱ぎノースリーブになる行為、無理して作
る力こぶ。すべての点が線でつながった。

 寒気がして鳥肌が立った。それはクーラーのせいでも冷夏のせいでもない…。おわり


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月20日]
vol.19 ノースリーブ・その1

 
 今年の夏は冷夏だったわりにノースリーブを着た男たちが異常発生した夏でもあった。

 アクションをとるたびに時折顔を見せるワキ毛。目を凝らせば浮かび上がる乳首。誰もそんなもの見たくはない。男のノースリーブを見るとボクは熱〜い胃酸が込み上げてくる。

 先日、スタバでお茶していたときのこと。

ボクの席のとなりにはカップルがいた。

 抹茶シェイクを飲みながら自分の仕事がいかに不規則かを誇らしげにトークする男。女は男の体を労るようなコメントを出しながら絶妙のタイミングで相づちを打つ。

 ボクが席についてから30分以上、ずっとその繰り返しだ。それからしばらくして二人の会話がひと段落するかと思われたそのとき、男はワイシャツを脱ぎ、ノースリーブ一丁になった。クーラーガンガンの店内で上着を脱ぐのは自殺行為にもかかわらず。

 男の二の腕が露になるや、女は色めきたち、ボクは胃酸が込み上げて来た。つづく


もっこりハチベエ(ライター)
ヘルス嬢に「結婚はしたくないけど子供は欲しい」と言われたので「じゃあ中で出しましょうか?」と提案したら素股プレーをお預けされました…。世知辛い世の中です。

[2003年12月19日]
vol.18 座禅

 
 テレビを観ていたら、あるラグビー選手が精神集中のため座禅を組んでいた。その選手
は極度のスランプに陥り、復帰を目指すにあたり精神面から徹底的に鍛え直そうと座禅を
組むことにしたのだそうだ。

 ピーンと張りつめた空気。緊張感漂う境内で和尚さんとマンツーマンで座禅を組むラグビー選手。少しでも精神集中していないと容赦なく和尚のスティックが襲いかかる。

 和尚に肩を思いきり叩かれたあと、ラグビー選手は痛みをこらえて感謝の意をあらわす。

 この光景を観ていて不謹慎ながら思った。

和尚に叩かれることにより精神面を鍛える座禅と痛みを与えられることで性的に興奮するSM。座禅とSMプレーは相通じるものがあるのじゃないかと。

 ボクはマゾの血中濃度が高いくせにSMプレーというものをしたことがない。

 ボクはいつか座禅を組んでみようと思う。

動機は不純すぎるけど…。


もっこりハチベエ(ライター)
六本木ヒルズで取材(無許可)をしていたらガードマンに取り押さえられた28歳。実家から親を呼び出されそうになり「親は2年前に亡くなりました」とウソをついてしまいました。ゴメンなさい…。

[2003年12月18日]
vol.17 ジェットタオル

 
 「ジェットタオル」をご存知でしょうか?

 濡れた手をかざすと爆音(それほどでもないけど…)を轟かせながら一気に乾燥させてくれちゃう便所備え付けのマシーンのことです。

 濡れた手を乾かすだけしか能がないこのマシーンでチンポを乾かしてみたい! 何もない日常生活に辟易していたボクはキテレツな発作に襲われてしまった。

 思い立ったら吉日。さっそくボクは行動に移した。場所は普段お世話になっているJ−WAVEの便所。人影まばらな午前5時。 聖水をしたあと、サオの根の乾かぬチンポを丸出しにして「ジェットタオル」の中にインサートしてみた。と、届かない…。センサーが作動しない。たしかにチンポはマイクロミニだけど…。

 悔しいのでギンギラギンにいきり立つほど勃起させてリベンジしてみた。またもやセンサーは作動せず。どうにもこうにも届かぬ想い。チンポはすでに乾いていた


もっこりハチベエ(ライター)
六本木ヒルズで取材(無許可)をしていたらガードマンに取り押さえられた28歳。実家から親を呼び出されそうになり「親は2年前に亡くなりました」とウソをついてしまいました。ゴメンなさい…。

[2003年12月17日]
vol.16 寝ボケ

 
 寝ている間に無意識にしちゃってる行為がある。寝言、寝ゲロ、寝屁、寝小便、夢精…。
そういう行為ほどファンキーでバイオレンス、それでいてミステリアスなものはない。

 数年前、祖父が真夜中に2階から転落した。

 救急車で運ばれ即日入院し、なんとか一命はとりとめたものの、なぜ1階の居間を寝床にしている祖父が2階から転落したのか? 夜と朝のあいだに祖父に何が起こったのか?

 家族の間では「祖父のボケはじまり説」がまことしやかに取りざたされた。

 後日、母が看護婦さんに祖父はボケはじめたのか尋ねた。すると、看護婦さんは「ボケてませんよ。全然元気です。今日だって寝ボケたフリしてオシリ触ったりするんですもの」

と答えた。

 だとしたら、祖父は2階に上がり何をしようとしたのか? 寝ボケたフリしてセクハラするような年寄りの目的はなんだったのだろう? 祖父亡き今となっては、すべてが謎だ。


もっこりハチベエ(ライター)
六本木ヒルズで取材(無許可)をしていたらガードマンに取り押さえられた28歳。実家から親を呼び出されそうになり「親は2年前に亡くなりました」とウソをついてしまいました。ゴメンなさい…。

[2003年12月16日]
vol.15 オニギリ

 
 ドラマ「裸の大将」で芦屋雁之助扮する山下清は大好きなオニギリを見ると賞味期限も製造元も気にせず一気に口へと運ぶ。お地蔵さまのお供え物であろうと他人のお昼ゴハンであろうと清は容赦しない。誰がいつ握ったかわからぬ出生不明のオニギリをキャッチアンドイートしてしまうワイルドさ。

 ボクは基本的に他人が握ったオニギリを食べることが出来ない。握り手が米を握る前にちゃんと手を「キレイキレイ」していなかったらと思うとボクは満腹時の胃痛・胸やけ・胃のもたれが気になってオニギリが口にできないのだ。仮に「キレイキレイ」していても握る途中、人肌で腐敗していたらイヤだし…。

 しかし、どういうわけか自分のお袋が握ったオニギリだけは辛うじて食べることが出来る。便所に行った直後、手を洗ってないとわかっていても、どういうわけか食べれてしまう。これが「お袋の味」というものなのだろ
うか? オニギリは見かけによらず奥が深い。


もっこりハチベエ(ライター)
六本木ヒルズで取材(無許可)をしていたらガードマンに取り押さえられた28歳。実家から親を呼び出されそうになり「親は2年前に亡くなりました」とウソをついてしまいました。ゴメンなさい…。

[2003年12月15日]
vol.14 鼻クソ

 
 何かの拍子で鼻クソをつけている人にその事実を指摘するのは勇気がいる。ヘタすると相手との人間関係にヒビが入る恐れがあるので指摘するにも慎重にならざるを得ない。

 単刀直入に「鼻クソがついていますよ」と教えてあげるのはデリカシーに欠けるし、「クソ」の部分をオブラートに包んで「鼻にゴミがついていますよ」ではイヤミな感じにとられるだろう。だいたい鼻についているゴミは鼻クソ以外に考えられない。

 言葉だと誤解を招くので行動、たとえば肩についたホコリや髪の毛を取ってあげるように鼻クソを取ってあげるという手段もあるけど、それはそれで抵抗がある…。

 一番いいのは鼻クソを放っておくことだ。

鼻クソを指摘される側も恥ずかしいに決まってる。個人的には他人に鼻クソを指摘されるぐらいなら「ハミ毛」や「ハミ金(玉)」を指摘される方がまだマシな気がするけど…。

そう思うのはボクだけだろうか?

[2003年12月14日]
vol.13 マッサージ

 
 生まれて初めて性感以外のマッサージに行った。ローションやマットなどのギミックを使用する風俗系のマッサージを「邪道」とするならこっちのマッサージは己の体ひとつで勝負するマッサージの「王道」だ。

 駅前の雑居ビル3階にあるマッサージの「王道」を訪れたボクの気分は、初めて全日本プロレスのリングに上がったFMWのハヤブサ状態。相手のペースに飲み込まれないよう30分ではなく40分コースをお願いした。ボクを担当するマッサージ師は怖いぐらいに愛想の良い男。相手に不足はない。

 ベッドにうつ伏せになると、男の分厚い手のひらがボクの背中を揉みしだきはじめた。マッサージ師は上半身を重点的に攻めるグレコローマンスタイルだ。揉まれているうちに睡魔に襲われたボクはいつのまにか眠っていた。マッサージが終わり、目を覚ますとほんの少しだけ夢精していた。なんとなく「王道」の怖さを思い知らされた。

[2003年12月13日]
vol.12 コンポスト

 
 他人に見られちゃマズイものの隠し場所選びは慎重に行うべきだ。

 あれは高校生のときのこと。引っ越しをするにあたり、引き出しや押し入れの中から発掘されたエロ本・AV・大人のおもちゃを処分する必要に迫られた。

 とにかく、引っ越し業者が荷物を梱包する前に恥ずかしいものはすべて処分しなければと思い、ボクは発掘されたものを埋葬することにした。

 場所は庭に備え付けられていたコンポストの中。コンポストとは残飯をバクテリアの力で肥料に変えるもので、ボクはその中にAVとエロ本を埋葬した。絶対に見つかるはずはないと思った。バクテリアがすべてを肥料に変えてくれると思った。が、そんなもんが肥料に変わるはずもなく、お袋に発見されてしまった。

 あれから10年ほどが経過。現在、見られちゃマズイものは、便所のタンクの中にある。

[2003年12月12日]
vol.11 ゴム・その2

 
 女の要求どうりボクはゴムを返品しにコンビニへと向かう。足どりに先ほどまでの俊敏さはない。ムスコはビンビンだけど…。

 とにかく味付きゴムを手に入れないと棒を入れられないボクは棚に陳列されているゴムをひと箱づつ手に取り銘柄を確認する。しかし味付きのゴムの姿はない。極薄やMICHIKO LONDONはあるのに。ひとまず返品だけ済ませて店を出た。

 近くのコンビニを数軒ハシゴしてシラミ潰しに捜索したが、やはり味付きゴムはない。というより味付きのゴムなんてあるのだろうか? 気付けばボクは家からだいぶ離れた246沿いのコンビニに辿り着いた。そこにはブドウフレーバーのゴムがあった! おもえば遠くへ来たもんだ。

 ブドウゴムを手に部屋へ戻ると女はすでに爆睡していた。やり場のない怒りと性欲を鎮めるようにボクはブドウゴムを口に含んだ。本当にブドウの味がした。おわり。

[2003年12月11日]
vol.10 ゴム・その1

 
 部屋に連れ込みベッドイン。前戯も済ませ残るはインサート! な、なのに肝心のゴムがない! ボクは急いで財布の中からゴムの控え選手を取り出そうとした。が、控え選手は自慰するときに出場させていたことに気付いた。

 とりあえず、女にインサートの開演時間を遅らせてもらい、コンビニへと走る。火照る女のカラダが冷えたらデキるものもデキなくなってしまう。ボクは最低限の衣類を身に付けダッシュでコンビニへ。こんなときの俊敏さこそラジオのADをやっていて身に付けた唯一の特殊技能だ。

 通常5分かかるところを1分フラット(推定)でコンビニに駆け込みブツをゲットしたボクは弾丸ライナーで女の元へと戻る。

 女はブツを見るなり「味付きがいい」。エッ、ゴムに味が必要なの!? オマエはソムリエならぬゴムリエか? ボクはゴムを返品しに再びコンビニへと向かった。つづく…。

[2003年12月10日]
vol.9 ムダ遣い

 
 コンビニで成人向け雑誌を買うとき、レジの店員が若い女の子だと恥ずかしすぎて雑誌を買うのをためらってしまう。

 そんなときは、いかにも買い物してますよみたいなオーラを出しながら店内を徘徊し、レジの店員が男に変わるタイミングをひたすら待つ。ただ店内を徘徊しているのもカッコつかないので、買い物カゴに欲しくもない商品を入れてしまう。すると、いつのまにかカゴは道路マップや洗剤、紙コップや電球など必要のないものでいっぱいになっている。1冊500円程度の雑誌を買うために5000円近く使うこともある。最悪なときは、レジの店員が待てど暮らせど変わらず、結局雑誌を買えずに無駄遣いして終わることもある。

 この行為がボクの生活を追い込む原因だということは百も承知なのだが、なかなかやめられない。ただ、雑誌1冊買うのにも生活がかかっているので、表紙から内容を吟味する能力が開発されたのは自分でも驚いた。

[2003年12月09日]
vol.8 犬のフン

 
 最近、街のいたるところで犬のフンを見かける。表参道や神宮外苑、代官山などのストリートでも目にする機会が増えた。

 散歩させている道中で犬が脱糞したら、スコップですくいビニール袋に入れるのが飼い主の基本的なムーブだ。しかし、最近は飼い主の脱糞対策が疎かになっているので、犬が産み落としたフンはそのまま大地で放置プレーされることになる。これは問題だ。

 そういえば、先日とても面白いフンの処理をするご婦人を目撃した。

 彼女は連れていたパグが脱糞オン・ザ・ストリートしようとした瞬間バッグの中からボウルを取り出しパグのケツの下に置いた。するとパグはそのボウルに脱糞&聖水。そして最後に彼女は「エバラ黄金のタレ」状態の糞尿を排水溝に流して立ち去った。

 その人間と犬の意思の疎通がなされた見事な脱糞対策を目の当たりにしたボクは用を足したパグ以上に清々しい気分になった。

[2003年12月08日]
vol.7 ナンパ

 
 ボクの友達に変わったナンパをする男がいる。彼は駅前で「手相をみせてください」と迫ってくる女性や宗教系の勧誘のようなことをしている女性をターゲットにしている。

 「ルックスではなくセックス重視」という彼はわざと彼女たちの呼び止めに立ち止まり、手相を見せたり、怪しい神様の話を聞いてあげて、最後の最後に「性の悩みを聞いて欲しい」とお願いするのだという。ホテルに連れ込んだら、今度は迫真の演技で「セックスをさせてくれ」と懇願し、ド迫力の前戯&挿入で昇天させてあげるそうだ。

 ちなみにホテルに持ち込める確率は3割ぐらいだそうで、このナンパをはじめてから「女性のストライクゾーンが広くなって、どんな球でもヒットできるようになったね」とイチローも驚愕のセリフを吐いたりする彼。いろんな女性とセックスできるかわりに、いろんな宗教に所属しなければならなくなったのが辛いみたいだけど。

[2003年12月07日]
vol.6 パソコンの抵抗

 
 パソコンで原稿を書くとき「チンポコ」と打ち込んだら「チンポ子」と表示された。
 「チンポ」はちゃんと変換するくせに「コ」の部分を変換しなかったのはなぜだろう?

 パソコン、というよりワード機能は1発で「チンポコ」と表示するのはプライドが許さなかったから「コ」を「子」と表示したのかもしれない。いや、もしかしたら「チンポコ」って表示するのが恥ずかしかっただけなのかも。そりゃボクだって「チンポコ」とかより美しい言葉を打ち込んであげたいと思う。でも、悲しいかなボクが書く原稿にそんな言葉は出て来やしない。だからボクはワード機能に免疫をつけさせ、次から1発で変換できるように下品な言葉を打ちまくることにした。

 まず「金玉」。「きん玉」!? カワイコぶるな! つづいて「クンニ」。「訓に」かぁ…。自分をさらけ出せって! 「マ●コ」はどうだ! 「万個」だとぉ! あとひと踏んばり!

感情のない機械に言葉攻めするのも悪くない。

[2003年12月06日]
vol.5 恥ずかしい音

 
 人間の体から出る音で最も恥ずかしい音は何だろう? 恥ずかしいだけでなく悪臭をともなう屁がノミネートされるのは間違いない。でも、それなりに市民権を得ている屁は人前でオンエアしちゃっても仕方ねぇ〜なで済まされることが多い。そこが屁の長所でもあり短所でもある。

 その点、自分の意志とは関係なく出てしまう微妙な音、たとえば膝を曲げた瞬間に出るパキッという乾いた音や鼻で息を吸うたびに「ピーピーピーピー」長渕剛のような音色を奏でる「鼻笛」はしょぼすぎて恥ずかしい。

 特に「鼻笛」は鼻孔の奥底に絶妙のバランスでへばりついた鼻くそが奏でるヒューマンビート。デートの最中、キスする直前、セックス、ケンカ、お葬式…。「鼻笛」が鳴り出したらゲームセット! 時と場所を選ばずにすべての行為を強制終了させてしまう「鼻笛」こそが恥ずかしい音ナンバーワンなのではないだろうか? ボクはそう思う。

[2003年12月05日]
vol.4 素顔のままで

 
 土曜の夜、終電に乗り遅れた親戚のお姉ちゃんがボクの部屋にやって来た。

 お姉ちゃんだけだったら有無を言わさず追い返すところだったけど、おまけでついて来た友達が美人だったので部屋に入れてあげた。

 友達は一服したあと、お化粧を落としたいから洗面所借りま〜す、といって台所で顔を洗いはじめた。

 洗顔をはじめてから十数分が経過した。長い。ていうか長すぎる。よほど化粧をブ厚く塗りたくっていたのだろう。ボクは覆面レスラーの素顔を見たくなるのと同じレベルの衝動に駆られ友達のスッピンが見たくなった。

 ボクはタオルを渡すフリして背後から不意に友達の顔を覗き込んだ。一瞬で凍りついた。

「大魔神」佐々木のフォークも真っ青の落差だった。地盤沈下するかと思った。

 友達はこれが素顔じゃなくて化粧しているときが素顔なの!と主張した。オマエは覆面議員のグレート・サスケか!!

[2003年12月04日]
vol.3 睡眠不足

 
睡眠不足が続くと脳から迷惑メールのような勢いで次から次にハードコアな衝動が伝達
されてくる。

 徹夜明けの日比谷線。ボクの目のまえの席にはどこにでもいるようなオッサン。ほんの一瞬だけ目が遭った。コンディションが良ければそれで終わるのに、このときのボクは違う。なんてったって徹夜明け。

 ボクはオッサンとキスがしたくなった。オッサンの分厚い唇でキスをされたらどんな気分なんだろう? 気分悪いに決まっている。
 冷静に考えるとこういうときのボクは非常に危険な状態だ。でも、もう止まらない。睡魔で薄れ行く意識の中、いつのまにかオッサンの愛人になったつもりでメイク・ラブしている自分に気付く。急いで我に返る。なんとなく股間がカウパーでしっとりしている。

 オッサンを見てエレクトリカルパレードしてしまうほど想像力が豊かになるのならボクはずっと睡眠不足のままの方がいいのかも…。

[2003年12月03日]
vol.2 ダッチワイフ

 
 大学に入学してすぐの頃、格闘技同好会の先輩から勧誘され、半ば強引に練習を見学させられた。体育館では、すでにイカツイ男2人が柔軟体操をしていた。聞けば部費が少ないためレスリングマットが買えず、体操用マットを敷いて寝技を練習するのだという。微妙に下がるテンション。

 柔軟体操を終えるとスパーリングを始めると言い出した。3人でスパーリングということは1人余る。「練習に参加しろ!」と言われるのではと思いビクビクしていると、部員の1人がスポーツバッグから何か取り出しおもむろに息を吹き込みはじめた。よく見るとダッチワイフだ。男はパンパンに膨らませたダッチワイフとガチンコでスパーリングをはじめたのだ。そのキテレツすぎる光景を目の当たりにし、立ち尽くすボクに先輩が言った。

「ダッチワイフの代わりにスパーリングパートナーになってくれ」。ボクは丁重にお断りさせていただいた。

[2003年12月02日]
vol.1 クセ毛

 
ボクはクセ毛だ。

今でこそ坊主に近いヘアスタイルでそれなりの社会生活を営むことが出来るようになったが、1年ほど前まではクセ毛がイヤで仕方なかった。

クセ毛だとやりたいヘアスタイルが限られてくる。坊主かロン毛、オールオアナッシングの世界だ。たとえ、ロン毛にするにしても、落ち着くまでの道のりは険しい。

髪の毛をとかしたあとブラシにこびりついた残り毛は、まるで陰毛のよう。長州力のストレートヘアがうらやましいと思ったことは1度や2度ではない。

しかし1年ほど前のこと。潮が退いて行くかのように生え際が後退し、頭頂部の毛がクモの子を散らしたかのように急激に薄くなりはじめたことに気付いた。

以来、クセ毛のことなどどうでもよくなった。クセ毛だろうがなんだろうが、あればいい。

今はただ1日でも長くボクの頭を覆っていてくれることを祈るばかりだ。