[2009年02月10日]
vol.88「下北沢にて…」

その日、昼下がりの下北沢をボクは先輩とブラブラしていました。
「大人なら働くべき時間」に働いていないことへの後ろめたさは、もはや感じていない手遅れの二人。話すことと言えば、「デザイナーズマンションに住みたい」とか「TOKIOの国分とブラザー・トムの若いころはそっくりだ」などLOWIQなネタばかり。それでも、楽しく下北を満喫していたのですが、不意にボクが「30万円もらったらどうしますか?」という話題を振ったら、雲行きが怪しくなってしまいました……。
どうやら先輩はリアルに30万円というお金の価値、そして30万円を稼ぐためにどれだけ仕事をしなければならないのかを考えてしまったようなのです。そのとき、ボクは先輩の顔面に「ブルーになりました」と極太な文字で書いてあるのがハッキリとわかりました。時間が経つにつれ顔面蒼白になって、最後は「ブルーマン」になった先輩。
それまで陽気だったのに、ボクが余計なことを聞いたために、普段無口な先輩、改め「ブルーマン」は、よりいっそう喋らなくなり、気づけば「貝」に……。
これじゃ埒が明かないと、強引に話題とテンションを変え、無理やり先輩をお好み焼き屋に連れて行くと、店内でとても気分上々↑↑なBGMが流れていたのです。
♪生きてるだけでOK! まァ イロイロあるケド〜
誰の曲かわからないけど、なんだ、このテンションが上がる感じ。テクノ、トランス、ハウスをこよなく愛し、宇多田ヒカル以外の邦楽を認めようとしない先輩が聴き入ってるではないか! スゲェ〜この曲!
歌詞を聴いていると、シンプルながらも勇気が湧いてくる素敵な曲。誰が歌ってるんだ? ボクはお好み焼きをオーダーするより先に店員に誰の曲なのか聞いてみた。
「全人類肯定曲」
それが、この曲のタイトルだった。歌っているのは怒髪天。タイトルからして素敵すぎるぅ〜〜〜。さっきまで黙りこくっていた「ブルーマン」も元気いっぱい! 目を閉じ、割りばしを使ってのエアドラムまで披露しているではないか!
「歌は力なり」とは、ボクが敬愛する長渕剛大先生のお言葉ではありますが、ホントにスゴイな歌の力って……。
怒髪天の曲を聴いているうちに、仕事がナイとか顔がブサイクとか貧乏だとかハゲてきたとか全然気にならなくなったボクたち。
お好み焼きを食べた帰り道、ずぅ〜っと怒髪天の曲(サビのみ)を口ずさみながら下北の街を歩く「ブルーマン」いわく、「俺ら、全然大丈夫じゃん」。
みなさんも、ぜひ聴いてみてください。細かいことが気にならなくなります。なんてったって「生きてるだけでOK!」なんですもの。
追伸:怒髪天の増子さん! このコラムを読んだらメールください! 会いたいです…。
もっこりハチベエ(ライター)
で、結局のところ、稲垣潤一と「悲しみがとまらない」をデュエットする小柳ゆきがタマらなくカワイイっす。
もっこりハチベエ
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