ロックンロールニュース


レギュラーコラム ZONONEM

[2010年01月18日]
熟爛漫 vol.15

zono_100118.jpg 四ツ谷荒木町に、TR2のリスナーだったという、若夫婦がやっている鮨屋がある。
 会社(小生は、四ツ谷にあるサン出版という、エロ本&クロスワードをメインにした出版社に勤めております)の昼休みに、同じ荒木町のラーメン屋で、チャーシューワンタンを食していたところ、大将に声かけられ、そのうち伺いますと言ったきりだったのを、相棒・グレート太田との新年会で、先日ようやく実現できた。
 去年オープンしたばかりの、一枚板の白木がまぶしいカウンター。一品一品存在感のある厳選された高級ネタ。客筋も、かなり良さそうだ。
 おしぼりを出してくれた、鮨屋に似合わない童顔の女将さんに、「サンキュー、カワイコちゃん」と太田が声をかける。一瞬、店内に軽く、緊張が走る。ともあれ、ひとまず、ビールの小瓶で乾杯し、からし菜のおひたしを口に入れる。絶妙の苦み・旨みに、食欲がさらに増す。広島の銘酒を、名のある陶芸家による徳利で、頂く。次々に出される、極上のつまみに舌鼓を打ちながら、話をする。
  今年前厄で、お互い(太田は浅草寺、私は根津神社で)500円程度の厄除けお守りを買ったこと。私の会社で見つけた、雛形あきこや奥菜恵の15歳の頃の水着姿が載っている写真集『天使のお通り』が、手のつけられないロリコンである太田のツボにずばりハマったこと。もともと大森南朋の大ファンだった私の熟妻が『龍馬伝』の武市半平太を観て、さらにハマってしまっていること。といった、かなりど〜でもイイ話題から、(これは、リリーさんファンの大将にも聞いてもらいながらの)太田のとっておきの小倉正月話などなど。
「カワイコちゃん、お代わり」と、快調に銚子を空けているうちに、(最初はちょいビビり気味だった)隣の品の良いご家族とも打ち解ける太田。大学の研究室に勤める息子さんが、某出版社リリーさん担当のK氏の友人であることがわかり、我々が知らなかったK氏の劇的な結婚エピソードをうかがったり、そこから、以前は画廊で働いていた女将と、修行中だった大将の馴れ初め話に移ったりして、いつのまにか場は盛り上がっていた。
 家族と入れ違いに、(BayFM『渚のセレナーデ』、そして『TR2』ディレクターでおなじみ)スズコウが六本木ヒルズのJ-WAVEから到着。釣り好きで、蒲田にある実家が『いわし料理 スズコウ』を営んでおり、魚にはうるさいはずのグルメも絶賛する美味さ。酒がすすみ、スズコウの酔いもすぐに追いついてくる。「『東京タワー』で仲村トオルが演じていた役がオレなんだよ」という、いつもの自慢ネタをかました後、ノートパソコンを取り出し、自ら編集した「ゾノネムラップ・ベスト集」をごきげんで店内に響かせる。
 微妙に苦い顔で、鮨を握る大将。
 さらに、全曲コピーしたCD-Rを、「レアものだよ」と押しつけがましく、女将に手渡すスズコウ。
 もはや困惑しきった表情で、鮨を握り続ける大将。

「大将、熱燗もう一本」

 閉店時間をとっくに、過ぎているのに、いつまでも帰ろうとしない、3人であった…。


【グレート太田のつぶやき】
「鮨てる」さん、若女将が最高でした。


熟爛漫 vol.14はコチラから。



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