[2003年05月27日]
熟爛漫 vol.2

放尿シーンを集めるはずが、海水浴場の熟女が排泄するのは何故か太いウンコばかり、という盗撮AV『水着熟女の和式便所』や、監督の身近にいる本当にちょっとした知り合いの50代・60代ばかりをハメ撮りした『そこらへんにいるおばさん』など、傑作・怪作がまだまだ目白押しの熟女AV界だが、今一番の注目作品は何と言っても『ザ・面接〜エキストラ出演シリーズ〜』(レンタルビデオ屋等では、熟女のジャンルに仕分けされていなかったりするが、まぎれもなく熟女AV)である。
アテナ映像にAV女優が面接にやって来る。オフィス中央のソファーに腰掛けた彼女に、代々木忠監督が過去のSEX体験や性的願望などを告白させる。質問の最中、「面接軍団」と呼ばれる男優5人が取り囲み、突然、服を剥ぎ取り、襲い掛かる。最後には、羽交い締めにしてその場で挿入してしまう。このいたってシンプルな設定が、今年10周年を迎える長寿作品『ザ・面接』の不動のスタイルなのだが、2年程前から、このシーンをアテナ映像の女子事務員に扮したエキストラに見せつけ、欲情した彼女たちも、ついでに犯してしまうという趣向が加わり、主役のAV女優とエキストラのSEXが入り乱れる群像AVになっている。
エキストラは毎回6人ほど配置され、そのほとんどが20代。そして、脇役としてのエキストラの中でも、さらに端役のポジションに40代の熟女があてがわれる。
最初のAV女優の面接SEXシーンが終わり、カメラを向けられると、(その最中から目を釘付けにし、股間を閉じたり開いたりしていた)若いエキストラたちは、一様に「凄かった」「私も濡れた」などとコメントし、次に来た2人目のAV女優が面接され終わる頃には、彼女たちも男優に次から次へとパンツを点検され、犯されていく。
一方、熟女エキストラの方は、SEXシーンを見せられてのリアクションも薄く、たまにカメラを振られても
首をかしげ、「ん〜、今イチかな…」と辛口の感想を述べたり、男優の誘いも適当にかわしたりしている。いまだテンションは低く、周りで繰り広げられているSEXから取り残されたままの熟女エキストラ。
そのうち、若いエキストラたちのSEXもあらかた収録し終わり、残りテープもあとわずかになって来る。男優たちはくつろぎながら今日の現場を振り返り、スタッフも撤収準備に取りかかる。
そのまさしく撮影終了間際、欲情を溜めに溜め込んだ熟女エキストラの大まくりが始まる。
じっと狙いを定めていたお気に入りの男優を別室に連れ込み、(すでに2回発射したのを無理矢理勃たせているため男優がなかなかイケないのをいいことに)あらゆる体位を試しまくり、(音声スタッフの耳をつんざく)しゃがれ声でヨガり狂い、終いには、「ブヒッ」という放屁とともに大絶頂。「おなら出ちゃったよ〜」と照れながらカメラにVサイン。代々木監督はじめ、男優・スタッフも言葉なく、ただ最後の最後に奇跡的な輝きを見せた熟女エキストラに敬意を払い、彼女の歯の梳いた晴れやかな笑顔のアップで締めくくられる。
それまでの、(本来主役であるはずの)AV女優や、若いエキストラたちのSEXシーンをまるごと喰うかのような、土壇場の恐るべき‘化けっぷり’。これこそ熟女AVを観る醍醐味であり、熟女ファンにとって痛快きわまりない‘勝利の瞬間’である。
私はいつも、このシリーズがいち早く入荷される秋葉原のビデオBOXで試写するのだが、回を追ってボルテージを増す熟女エキストラたちの‘大化け’を目の当たりにするたび、股間どころか、つい目頭も熱くなってしまう。
(とりあえずは、『ザ・面接〜奥様エキストラ猿状態』がオススメです!)
園田敦史
1970 年生まれの窓際編集者。風俗情報誌『ナイトウォーカー』で、リリーさんの「白線流星群」(連載 7 年目に突入)のみを担当。他には、父・園田徳造の自分史『京都の信州人』とその続編『京都の信州人の詩』を編集。
































