header_081001_04.gif


レギュラーコラム 山崎二郎 (Barfout!)

[2008年10月10日]
新・オレ流 vol.26

jiro_081010_023.jpg


 王監督が辞めた。
 『朝日新聞』の気骨ある西村記者が「私たちは、今までONに甘え過ぎてきた」的な記事を書いていたが、まさしくそうだ。ONどちらかが必ず現場に居てくれたことで、どれだけ精神的安定があったろうか。が、それを裏返せば、今回の『WBC』監督騒動で、星野監督就任への当て馬かも知れないが、読売・渡邊会長の「王監督に土下座しても頼め」発言のように、「困った時のON頼み」が続いてきたことでもあるわけだから。
 いろいろな人の王監督退任へのコメントを読んだ。さすが、我が落合監督。「本当の意味でのスーパースターが現場からいなくなった。スーパースターはONだけだから」的発言。いつも本質しか言わない落合監督、今回も。
 そして何より感動したのは、やはり野球人の中で、落合監督と並び、本質を語れる言葉を持つイチロー選手。
 06年の『WBC』への出場を決めた際、王監督の携帯に電話したら「非通知で電話したのに『ハイ、王です』って出た。あり得ないでしょう。この人、すごいなあと思って度肝を抜かれました」。
 そして、「本当に泣きそうになった。監督だったらこの人のためにやりたいと思う。同じ空間にいたことは僕にとっての宝物。王監督に自分の存在を覚えてもらい、電話もかけてもらうことなんてあり得ない。僕は幸せ者ですよ」
 なんと素晴らしい感性なのだろう。
 「アメリカで生活し、プレイしていたら、どんなに王監督が偉大でリスペクトされているかを、体感した」的発言を以前していたが、僕らは王監督が、いつも「居る」ことが当たり前となってしまっていて、同じ時代に生きていることに鈍感になっていないか? 
 それをハッとさせられたのがイチロー選手のコメントだ。加えて、自分がこれだけの選手になっていても、謙虚さ、純粋さ、自分が野球を始めた時のときめいた気持ちを忘れないでいるということ。
 それらが、この短いコメントに凝縮されているように感じたのだ。
 そして、それこそが、王監督の性格、姿勢そのものであるということ。同じ感性を持つ2人が、強く共感し合うというのは当然だ。
 それを「一流ゆえの」と棚上げしてはいけない。一流でもそうでない人はたくさんいるわけで。一流でない僕らでも、その姿勢は学べるハズだ。今からでも。
 子供の頃、王選手の下敷きを使って、サインを真似て書いていた。たくさんのことを王監督から頂いた。せめて1つでも自分に吸収しないといけない。強くそう思ったのだ。



山崎二郎(「Barfout!」編集発行人)
新雑誌『STEPPIN' OUT!』が創刊! 編集長山崎二郎の行動日誌はコチラから。



STEPPINcover.jpg 媚びず、群れず、「個」を貫き通し、現状に満足せず、リスクを顧みず、常に挑戦し続ける男たち 新雑誌『STEPPIN' OUT!』が創刊! リリー・フランキーのインタビューが12ページに渡り掲載されています。

『STEPPIN' OUT!』
発売日:2008年10月8日(水)
発行元:ティー・シー・アール・シー 
定価:1,000円(+税)

buy_.gif



『STEPPIN' OUT!』は他のメディアとのコラボレーションをおこなっていきます。


CD
10月8日、編集長& DJの山崎二郎が選曲/監修したコンピーションCD『middle & mellow of Crazy Ken Band』が〈Almond Eyes〉よりリリース!


party
上記の音がかかるDJ&ライヴ・イヴェント『middle & mellow meetin』を毎月第2金曜に、原宿で開催。次回は10月10日。


tv
『ELVIS』〈フジテレビ721〉にて、『ELVIS_STEPPIN' OUT! crazyken特集』が、11月8日26時より初回放送。crazykenの取材模様をドキュメントで追い、ライヴ映像と共にお送りします。


新・オレ流 vol.25 はコチラから。


reg_icon.jpg