header_081001_04.gif


レギュラーコラム 山崎二郎 (Barfout!)

[2008年02月25日]
新・オレ流 vol.20

jiro_080225_020.jpg

 脳梗塞で倒れてからのミスター。
 当然、ショックだった。
 で、公の場に姿を現さなくなった。
 障害が、特に言語の障害を、目の当たりにするのは辛いので、このまま、隠遁するのがベターだと思っていた。
 が、奇跡的なスピードで回復。過酷なリハビリに向き合っているとの報が。
 で、東京ドームに登場。不自由な片手をポケットに入れる姿は、ダンディズムを感じさせた。また、公の場にも登場していることが、写真で公開され始めた。
 ここまでは、許容できた。
 が、ついに音声まで公開されることとなった。ジャイアンツの激励会での「勝つ、勝つ、勝つ」のスピーチ。
 分かっていたつもりであったが、実際に、聞こえてくる言葉。あの流暢な話し方が耳に馴染んでいただけに、辛かった。切なかった…………。

 ところが、だ。
 先日、〈NHK〉テレビで放送されたリハビリ医療の最前線を報道する番組『闘うリハビリ』に、ミスターは登場。初めて、リハビリの映像も公開。そしてトーク。4年前に発病した際はショックだった。が、東京ドームに行って、大観衆の声援を聞いて、とても嬉しかった。そんな趣旨のことを話した。そして、「リハビリはうそをつかない」と。
 心が揺さぶられた。
 ミスターは現実を受け入れ、向き合っていた。その上で、現役時代のトレーニングのような意識で、リハビリに取り組んでいる。「次の目標は走ること」。
 そして、若い時、ミスターのプレイに励まされてきて、今、ミスターと同じようにリハビリに取り組んでいる世代に、あらためて、メッセージを送っているのだ。
 挑戦し続ける男。悲壮でなく、陽気に。
 あらためて、ミスターにリスペクトを。




山崎二郎(「Barfout!」編集発行人)
編集長山崎二郎の行動日誌はコチラから。



banner_46.jpg 今の視点で、新しい世代に届けたい90年代の名盤を復刻するシリーズ『standard of 90's』。RRNの特集では、シリーズ監修を務める山崎二郎さんに、90年代の音楽の魅力や復刻に至った経緯など語っていただしました。その他、田島貴男さん、TOKYO No.1 SOUL SETのインタビューや、さらに「BARFOUT!」からの転載など盛り沢山。詳しくはコチラから。




新・オレ流 vol.19はコチラから。


reg_icon.jpg

[2008年02月11日]
新・オレ流 vol.19

jiro_080210_019.jpg

 球春到来。キャンプが始まり、ユニフォーム姿の選手の映像を見ると、野球バカの血は嫌が応にも騒ぐ。
 で、ファイターズの中田 翔選手がキャンプの話題をさらっている。場外までぶちこむフリー・バッティングの映像を見ていると、インパクトは強過ぎる。
 また、「彼女います」、「小遣い30万じゃ少な過ぎる」と奔放な発言、豪快なキャラも見出しになるには、おいし過ぎる。
 が、「新・オレ流」的のポイントを挙げたい。
 まずは、ドラフト前から清原選手自らが「オレの後継者」発言をしていたが、パンチ・パーマ当て、ポーチ抱えて、銀座のクラブで遊ぶことがステイタスだった、古き良き昭和のサムライ的野球選手の系譜を継承する選手が、やっと現れたということなのだ。サッカー選手?に間違えるような、スマートな佇まい、考えの若手が、すっかりメインストリームになってしまった今の球界に於いて、それは奇跡と言えよう。余計なことを喋らない風潮の中、脇が甘いのは、まさしく「王道」なのだ。
 ツラ構えが、まず、クラシックでしょう? しっかりと横に太い体型も古くていい。谷沢健一が「中西 太さんのよう」と形容したのも、頷ける。
 幸運だったことも後を押している。まずは、ファイターズのユニフォーム。最近発表したマリーンズの新ユニフォームがDS(どーかしてる)で、眩暈がしたものだったが、ちゃんと、ベースボールのマナーの則った、クラシックさを基調としたファイターズのそれに、中田はよく似合う。
 加えて監督だ。復帰して、ますます仰木名監督化してきて、ゆるさを前面に出して、今のところ、中田の個性を活かす姿勢を表明していることだ。紅白戦でも、「4番を打たす」と名言しているのもうれしいではないか。
 ただひとつ言えるのは(落合監督口調)、サードにコンバートしようとしていること。確かに絵になるのは分かってる。が、今は、彼の長所のバッティングを伸ばすことに専念した方がいいのではないか? 実際、守備練習の映像を見る限り、プロのレヴェルではないのは、誰の目にも一目瞭然であるし。
 しかし、ダルビッシュ投手がエースで、中田選手が4番を打つことを想像すると、ファイターズは、なんと夢があるチームになるのだろうと。メジャー行きが当たり前となった今のプロ野球の愉しみは、若手選手が力を付けていく過程を追うことだから。まるで、インディーズで見つけたミュージシャンが、メジャー・デビュー、そしてブレイクしていく過程が愉しいと、同じ感覚で。




山崎二郎(「Barfout!」編集発行人)
編集長山崎二郎の行動日誌はコチラから。



banner_46.jpg 今の視点で、新しい世代に届けたい90年代の名盤を復刻するシリーズ『standard of 90's』。RRNの特集では、監修を務める山崎二郎さんに、90年代の音楽の魅力や復刻に至った経緯など語っていただしました。詳しくはコチラから。




新・オレ流 vol.17はコチラから。


reg_icon.jpg