[2007年10月25日]
新・オレ流 vol.15

レフト・スタンド以外、〈東京ドーム〉を覆い尽くしたのは、オレンジの地に、毛筆で書かれた「奪回」のペーパー。原監督が復帰して2年目の今年、5年ぶりにリーグ制覇して、ストーリーは完結したハズ、であった。
が、まさかの『クライマックス・シリーズ』3連敗で終戦……。今、試合が終わったばかりの、ここ1塁側スタンドの周囲には、負のエネルギーが充満している。が、意外なことに、ガシガシ、メガホンがフィールドに投げ込まれたり、「原、辞めろ!」的な怒号は飛んではいない。むしろ、虚脱状態で、イスに寄りかかったままのG党の姿が……。
それもそうだろう。この瞬間、ペナント・レース優勝という偉業は、完全に吹っ飛んだ。2勝2敗で、最終戦で惜敗、と違い、3連敗という、言い訳の利かない結果なのだから。
僕も、ドラゴンズが得点を挙げるも、アウェイ、しかも、1塁側にいるということで、クールに装った。が、この結果に、むしろ、勝ったことを喜ぶには。。。という気遣ってる自分がいた。
気遣いと言えば、やはりというか、さすがというか、落合監督。「あくまでも優勝したのは、ジャイアンツなのだから」ということで、「胴上げ!」コールが鳴り止まないのに、胴上げも、ビールかけもなし。優勝インタヴューも、ジャイアンツに敬意を払い、あくまで控えめであった。
「優勝できなかったが、これでジャイアンツが負けたら痛快だろう」と、不埒な動機で球場に駆けつけたが、正直、勝ったが、あまり、嬉しくなかった。それは、このプレイ・オフ制度が釈然としないからだ。『日刊スポーツ』に名将・森監督が寄稿していた。それは「あと1アウトで優勝という瞬間は、何度体験してもわくわくするもの。ゴタゴタがあっても、辛いことがあっても、全てが無になれる素晴らしい瞬間」的なことであったが、そんな気分になれなかったから。
優勝チームに1勝のアドヴァンテージを。
前期、後期に分けて、それぞれの優勝チームでプレイ・オフを。
などの打開案が叫ばれているが、たった1勝なのか?と思うし、前期も後期も同じチームが優勝したら、どうする?と思う。
やはり、2チーム増やして、東西4チームの地区を作り、それぞれの優勝チームがプレイ・オフで決戦するというのが、王道でしょう。地域密着で観客動員を挙げたホークス、ファイターズ、イーグルスが好例。むしろ今、地域密着やってないバファローズ、ライオンズ、スワローズの方が、客は入ってないのだから。四国とか絶対ありだし。
四国と言えば、土佐を舞台にした連続ドラマ『歌姫』での相武紗季がいい味を出している。もちろん、『パッチギ』での沢尻エリカといい、昭和設定のドラマに放り込むと、よく見えるというのはあるのだが。それを差し引いても、けなげな役柄が伝わってくるのだ。ニュー・リリースした写真集を未見だが、多分、いいのでは?と思わせる。
山崎二郎(「Barfout!」編集発行人)
編集長山崎二郎の行動日誌はコチラから。
今の視点で、新しい世代に届けたい90年代の名盤を復刻するシリーズ『standard of 90's』。RRNの特集では、監修を務める山崎二郎さんに、90年代の音楽の魅力や復刻に至った経緯など語っていただしました。詳しくはコチラから。
[2007年10月12日]
新・オレ流 vol.14

今年のペナント・レースが終わった。
クライマックス・シリーズとやらがある? ノーだ。燃えない。海の向こうでは、メジャー・リーグでポスト・シーズン・ゲームが盛り上がって、その熱気がブラウン管からも伝わって、こちらも熱くなってくるのだが。
どうしても、3位がプレイオフに出れるというのが、納得いかない。我が落合監督も「日本シリーズは去年で終わった」と発言。全くですよ。しかも、今年、あれだけ、ジャイアンツとドラゴンズ、タイガースが競って、盛り上がったのに、これで、タイガーズあたりが日本シリーズに出たら、G党とかどう思うんだろう?と。
ということで、この時点でペナント終了。我がドラゴンズの1年を総括してみたい。
落合監督になってから、『トーチュー』も定期購読して、つぶさにゲームを追っていくと、野球の楽しみが、味わい深さが増してきたのが分かる。
単に勝てばいいのか?と。他チームからガシガシ補強して1年優勝してもどうなんだろう?と。じゃなくて、新入団選手を鍛えて、競わせてレギュラーを獲る。そして、チーム運営の原則をしっかりと作り、全員に定着させる。奇をてらわず、理に適った采配をする。それで、結果的に負けてもいいんじゃないか?と。
要は、打てる手は全部打っていく過程こそが、おもしろいんじゃないか?と感じたのだ。今年の補強はドラフトと、韓国からの李選手と、育成選手から這い上がってきた中村ノリ選手だけ。この2人の獲得も理に適っている。広い〈ナゴヤドーム〉では、外野の守備が肝要。特にセンター。年々、守備範囲が狭くなってきたアレックス選手の代わりに、『WBC』でも活躍した李選手を採る。ノリにしても、普通に採ったら、せっかく実力でサードのレギュラーを立浪選手から奪った森野選手がいるだけに、チーム内に不協和音が出る。それを育成選手で採る。ホントに下から這い上がってきたさまを、実力を見れば、誰もが納得する。加えて、右打ち、四球狙いという、チーム・バッティングの姿勢も素晴らしかった。
FAでメジャー行きが予想される福留選手がケガで欠場。だが、これで、チームにいなくなる来年のシュミレーションができたのではないか?
9月の終盤、居ても立ってもいられなく、〈ナゴヤドーム〉に赴いた。さすがにドアラには苦笑だが、確かに外野は広かった。三塁打がよく出るというのも頷けるし、これでは、守備が大事だとつくづく思った。そこで、福留欠場で空いたライトのポジション。消化試合で、僕が高校から追っている平田選手を起用。昨日も3安打だ。ぜひ、来年は開幕から、出てきて欲しい。
そうなのだ。ポジションが空いた。「なら、他球団から採ろう」じゃなくて、若手がゲットするというのが、面白みじゃないだろうか? 「チーム愛」じゃないのか?
優勝がかかった大一番の9月末の〈東京ドーム〉でのジャイアンツ戦に行ってきた。この試合に勝った方が、という「天王山」。4回、確か1アウト、2、3塁でピッチャーの中田選手に打順が回ってきた。翌日の新聞を見ると、そこがポイントで、「なぜ代打を送らなかったのか?」と、批判が集中していた。
が、4年間、落合野球を見ていた僕は、采配は当然だと思えた。エースが投げている。しかも、リードしている。っていうか、エースが打たれて負けたらしょうがないじゃんという、選手への信頼。それが面白みであると分かったから。結果論に左右されるのではなく、一番、チームで野球がうまいレギュラーが、結果が出なかったら、仕方がないという感覚。
ゆえに、打つべく手を打って負けたのだから、納得だ。新聞では「2年契約の最終年の来年は、落合監督は正念場だ」と書かれていたが、何言ってるの?って。優勝、2位、優勝、2位と来た監督って、これまでドラゴンズにいましたか? っていうか、今、他球団を見渡しても、いますか?と言いたい。失礼ですよ。しかも、ユニフォームの片袖に、カッコ悪く漢字で「中日新聞」と入れていることが象徴的な、苦しい財政事情を鑑みて、低コストで、この位置に持ってきているということも、すごくないか?
結論。
来年も落合監督を追い続ける。
追い続けると言えば、毎週、『グラビアン魂』愛視してますが、いろいろ若手が出たといえ、川村ゆきえちゃんの比類する者はいないと実感。来年も追い続けます!
山崎二郎(「Barfout!」編集発行人)
編集長山崎二郎の行動日誌はコチラから。

































