ロックンロールニュース


レギュラーコラム 山崎二郎 (Barfout!)

[2007年08月24日]
新・オレ流 vol.11

jiro_070820.jpg しかし、今、球界はもちろん、一般的にも大ニュースとなったのがダルビッシュ投手のできちゃった結婚。ハタチで、お相手もハタチ。で、タレント。加えて、付き合ってイーヴン3ヶ月。


 古くはジャイアンツ柴田外野手と伊東ゆかり、スワローズの井本投手とエミー横山、ライオンズ東尾投手と梓みちよ、近年では、ジャイアンツの河原投手と元ソープ嬢、ホークス和田投手と仲根かすみと、球界派手な色恋ニュースはあったけど、それら全てが吹っ飛ぶような感じはなのは、なぜ?


 で、なぜかスキャンダル感もゼロと。もちろん、直前にリリースされた『an an』の表紙を飾った全裸ヌード他の、シーズン中の異例な積極的なメディア露出の下地があり、ダルビッシュ=カッコイイ=野球選手の枠に入らない=タレント感、という潜在意識が埋め込まれていたのも認める。事実、『an an』の写真、メチャ、カッコよかったし。


 SHINJO元選手が、規制緩和を促進していたというのも大きいだろう。同じファイターズだったし。で、森本外野手もそうだけど、メディアとのやりとりを見てると、かなり「分かっている」レヴェルに、啓蒙されたことが見て取れるし。


 やはり、最大のポイントは、報道されて以来沈黙を守り、先発登板の日、見事に勝利投手になり、ヒーロー・インタヴューで、ファンに直接、報告したということだろうか。それこそ、まさに、SHINJOイズム。これが、勝てなかったら、しょうがないワケで。決めるところはしっかり決める。その有無を言わせぬ感じに、我々は見事にうっちゃられたのではないか? マンガそのままだもん。


 野球選手とメディアの使い方。となれば、真っ先に思い出すのが我らが落合監督だ。ドラゴンズからFA宣言する際、TVの、しかも生番組に出演して、坂東さん相手に宣言。「新聞は論外。TVでも生じゃないと、編集されちゃうからね。それだと本意が伝わない」的なコメントを残していたっけ。さすが、意識的だ。

 
 となると、SHINJO元選手の引退宣言に、今回の結婚報告と、メディアとしてのヒーロー・インタヴューは「使える」。ライヴのMCと同じワケで、ファンにダイレクトにトークできるわけだから。当然、歓声が返ってくる。その瞬間、「祝福」は既成事実となるワケで。うん、やはり、SHINJO元選手の撒いた種は、しっかりと目を出してるなと。


 メディアの賢い使い方と言えば、志村の『バカ殿』特番がオン・エアーされた。一緒に見てた小学5年の甥がバカ笑いしてるのを見て、「志村、すごいな」と改めて。自分が小学生の頃から30年以上も、世代も感覚も変わってるのに、常に小学生を、確実に笑いころがしているワケなのだから。しかも、芸風も変わってなく。
 で、女性枠に我らが川村ゆきえちゃんが入っていたのだ。確かに、ライン的には正統。しっくり来てた。で、この枠を確保というのは、先があるということ。うん、メディアの使い方が賢い。ブレイクしたというのに、ダルビッシュ投手のピッチング&言動よろしく、大胆な脱ぎっぷりというのも、好感が持てる。


山崎二郎(「Barfout!」編集発行人)
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[2007年08月10日]
新・オレ流 vol.10

jiro_070810.jpg 海の向こうでは、バリー・ボンズがホームラン記録で、ついにハンク・アーロンに並んだと。日本にいると、実感できないけど、アメリカでのステロイド使用疑惑についてのバッシングはすさまじい、みたい。ヒップホップ・マガジンの『SOURCE』でも特集組んでたし。通常は大記録達成には立ち会うコミッショナーも、直前まで、立ち会うかどうか?名言しなかった。で、「この国では疑わしいだけの者は、潔白」と声明を出して、立ち会った。が、「今の時点では」という、記録を認めることを保留するニュアンスも忘れずに。


 が、ずっと思ってた。ボンズが使用したとされた時期は、使用が禁止されていなかった時期。だから、マーク・マグワイアもサミー・ソーサもガンガン使ったとされ、ガンガン、ホームランかっ飛ばして、シーズン記録更新で、国民が盛り上がったじゃん。


 ボンズの記録が認められないのなら、ソーサやマグワイアの記録も無効にするのか? できるのか? どこで線を引くのか? 線を引いたら、大事とされる価値観の「フェア」でなくなるのではないか?


 とにかく、報道を見てると、「ボンズ、オマエ、ステロイド使ったでしょ? 認めろよ」という一点だと思った。そして「認めたら、さっさと引退しろよ」と。ゴツイ風貌、挑戦的な発言、メディアに対してぞんざいな態度、そして、黒人だからか? ヒール役になる要素がてんこ盛り。


 が、現場の選手の意見が異なるのが興味深い。ボンズの「技術」へのリスペクト発言が相次いでる。同じフィールドでプレイしてたら、ギリギリまでボールを引き付け、体重を後ろ足に残したまま、一気にしばきあげるテクニックが、誰も真似ができないことを実感しているからかと。誰の発言か忘れたが、「四球が乱発される中、数少ない打てる球を、確実にボールをバットに精密に当てる、高度なテクニックはストロイドとは関係ない」。この言葉が言い当ててると思った。
 

 断固、ボンズ支持! で、数々のバッシング、嫌がらせ、妬み、いじめに遭いながら、店のNo.1を目指すホステスを描いた『女帝』。ドラマでは主役を加藤ローサが。本人も「台本読んで拒絶反応が」と語っていたが、けなげさがいい味を出してる。そして、タフになっていくみたいな……。そこに、無理矢理だけど、ボンズ←→ローサ・ラインが形成と。


山崎二郎(「Barfout!」編集発行人)
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