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レギュラーコラム 黒住光

[2004年08月12日]
恋のナイトフィーバー vol.9

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 いやぁー「ビストロSMAP」のキャメロン・ディアスは最高にキュートだったね!
軽薄きわまりない書き出しで申し訳ない。もともと馬鹿が書いているページだと分かって読んでくださっている読者に詫びる必要もないのだが、いいトシこいてミーハー根性が少しも治らない自分のド阿呆ぶりを、亡き母に詫びたい。しかし本当に、ひさしぶりに極上のTVショーを見たという思いがしましたよ、母さん。ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、渓谷へ落としたあのキャメロン・ディアスですよ。母さん、あれは僕の好きなキャメロンでしたよ……。


 キャメロン・ディアスon『SMAP×SMAP』が提示してくれたのは、サービス精神が芸能人の自意識を凌駕し、あたかも宇宙の本質で有るかのごとく自然に具現化するという、エンターテイメントの勝利の感動である。……無理して重厚な言い方をしてみたが、平たく言えば「楽しそうにしてるキャメロンを見てると、僕は楽しいなあ」ということなのだった。『メリーに首ったけ』で、アメリカンドッグの串をシャブシャブしながら「棒つきのお菓子は多いけど肉料理ってコレだけよねー」なんてくだらないことをニコニコ話してたメリー。あのメリーが、中居くんやキムタクと一緒にそこにいた。
 テレビと映画の違いは、虚構と現実の間のどこに身を置くかというスタンスの違いである。『メリーに首ったけ』のキャメロン・ディアスを見る時の我々は「現実を忘れて映画の虚構に没入する幸福感」に浸るわけだが、『スマスマ』においては「まるで『メリーに首ったけ』から抜け出してきたようなキャメロン・ディアスが、ひょっとすると私と同じ現実世界に実在しているのかもしれない(僕の家へは来ないけれども)」と認識することの、目眩を覚えるような感動だ。ま、映画を見てもテレビを見ても、馬鹿がますます馬鹿になることには変わりない。


「キャメロン・ディアスなんか可愛くねーじゃん」という声もある。リリー・フランキーなら「チチ、ないじゃん」と言うであろう。キャメロンは乳だってそこそこあるんだが、白人女優にしては小ぶりかもしれない。しかし、乳がなかったらどうだというのだ。そんなに残念かい。そんなに乳が好きならチチハル→チチカカ湖ラリーにでも出場したまえ。ブリトニー・スピアーズのことでも考えていればよろしい。言っておくが私は二段腹ムチムチのブリトニーも大好きだ。ミーハー道においては広角打法な私の圧勝なのである。
 ハナからキャメロン・ディアスが好みじゃないという人間を無理やり洗脳したいとは思わない。蓼食う虫も好きずきなのだが、「『メリー』の頃は可愛かったけどさあ、『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』なんてシワだらけでブサイクで見れなかったよ」などという筋違いな誹謗中傷は放っておけない。いったいキャメロン・ディアスの何を見ているのだ。

 たしかに『マスク』の頃にはミシェル・ファイファー似の美人女優にも見えたキャメロンである。しかし、『メリー』において我々は「よく見れば彼女は大して美人じゃない」ことに気づき、その上で「ギガトン級の好感度」に無条件降伏したはずではなかったか。それが我々の『メリー』後、我々の戦後だ。そう言えば、もうすぐ終戦記念日だ。「私たち、野球やりましょう」と夏目雅子は焼け跡世代の少年たちに言ったが、キャメロン=メリーは「一緒に野球を観に行ってビールを飲んでくれる人が好き」と我々に言った。かつて映画の中で発せられたセリフの中で、これほどまで男に夢を与えるウソがあっただろうか。あのセリフを聞いた瞬間、私の頭の中にはパララパッパッパ〜と『イン・ザ・ムード』byグレン・ミラー楽団が鳴り響き、今でも鳴っている。ギブミー・アメリカンドッグ! ボケが平和をつくるのなら、私は一生ボケていよう。


 つい興奮して何を書いているのか分からなくなってきたが、キャメロンは明るいキャラクターとスマートなプロポーションが魅力のアイドル(すでに女優として論じてない)であって、顔で売ってるわけじゃないぞと言いたかったのだ。顔が少々老けたからってビクともしない(もっとすごく老けたらビックリするけれども)。
 いやいや、本当はそういうことじゃない。母さん、僕はあのとき……キャメロンがSMAPの面々にキスしたとき、ずいぶんくやしかった……と言いたかったのだ。


黒住光(ライター)
キャメロン・ディアスが無名時代に出演したトップレスSMビデオがネット流出し、キャメロン側が提訴中とのニュース。とはいえ、『チャリエンフルスロットル』でも(乳首こそ見せないものの)SMダンスショーを嬉々として演じていたし、次はプレイメイト役の映画に出演予定というキャメロンだ。SMビデオ出演の過去という事実自体は恥じることではなかろう。当のビデオは見ていないが、差し止めに必死なのはたぶんビデオが安っぽくて痛いのと、その頃の顔を見られたくない(整形してるかどうかは別として、今とは大違いに決まってる)ってことなんじゃないか。……と、あえて突き放した言い方になるのは、あくまで私が全力で彼女のファンだからなのだが。