[2007年08月10日]
第15回「心のファイティングポーズ」
『ファイティングガール』:フジテレビ系
2001年7/4〜9/19(木)
夜9:00〜9:54(全12回)
脚本:神山由美子、演出:木下高男ほか、音楽:中西俊博
主題歌:「seed」Time FellowShip
出演:深田恭子、ユンソナ、坂口憲二、天海祐希、平山綾、勝村政信、
安居剣一郎、板谷由夏、野村宏伸、泉谷しげる、萩原健一ほか

「私は強くなりたい。もっともっと、強くなりたい」。ドラマ『ファイティングガール』の主人公・小夜子が口癖のように言うセリフです。なにも格闘技家のように強くなりたいというわけじゃなくて、ちょっとやそっとで傷つかない、精神的に強くなりたいってことなんです。で、その小夜子役が深田恭子なんですけど、この頃のフカキョンは格闘技家のようにたくましい体をしています。デニーロアプローチなのか気の弛みなのか、当然気の弛みでしょうけど、太っちゃってるんです。そして髪を金髪の染め、言葉遣いが荒く、ケンカっ早い役柄なんです。乙女チック一色だったフカキョンのイメージからは大きくかけ離れています。にもかかわらず小夜子役にピッタリなんです。太り具合も味方につけて、ちゃんと役柄にハマってるんです。そして見るほうも、ちょっとずつ強くなっていく小夜子にハマってしまいます。
小夜子の声「目標1。強くなること。私は強くなりたい。もっともっと、強くなりたい」
小夜子の声「友達に忙しいって言われたぐらいでへこむんじゃねえよ、小夜子。バイトクビなったぐらいで、男にフラれたぐらいで。私は平気。マジ平気。私は強いんだから。傷つかないんだから」
小夜子の声「7月9日。今日の最高気温35度。毎日がガンガン過ぎてく。早く何かを見つけなくちゃ。早く何かにならなくちゃ。でも、好きなことって本当に仕事になるんだろうか。仕事にしていいんだろうか」
主人公の吉田小夜子(深田恭子)は19歳の夏、男にフラれ、バイトをクビになり、短大までも辞めてしまって、自分の今の生活と状況に行き詰まりを感じていた。そんな時、韓国人留学生の亜美(ユンソナ)と出会う。価値観の違いから、お互いの第一印象は最悪。だが、その亜美と二人で、湘南にひと夏限りの雑貨店「アンニョン」を開き、オリジナルのリメイクTシャツや雑貨を売ることに。国籍も性格も何もかも違う二人は、対立しながらも次第に友情を深めていく。そして人間的にも強くなっていく成長物語。
小夜子の声「7月18日。私を嫌いと言い放った女の店でミシンを踏み始めた。ミシンを踏んでれば、ヤな こと全部忘れられる。自分が名もなく貧しいプーであることとか、親父のこと。もしも、もしも好きなミ シンの前に座って、何を作ろうか考えたり、それを作ってみたり、そういうことを仕事にできたら、そしたら私、もう文句なんか言わない。真っすぐに走り出せると思うんだけど」
小夜子「早くあっという間に10年くらい経っちゃわないかなあ」
元「なんで?」
小夜子「それまでが一番苦しいような気がする。親とか仕事とか友達とか」
このドラマで小夜子は日記を書いています。それが小夜子の声でナレーションになって、今の自分の状況や気持ち、不満、葛藤、願望をストレートに語っています。19歳女子の姿が等身大に表れているんです。それに対してボクが共感したり、シンクロさせたりするほど若くないし、純でもありません。けれど、そのストレートな思いは眩しいほどにみずみずしく、常に心のファイティングポーズをとっている姿に、エールを送ってしまいたくなります。そしてこちらも感化され、ファイティングポーズをとりたくなります。
小夜子の声「8月15日。あと少し、あと少しなのに、いろんなもんが前に立ちはだかる。どうして世の中って、こうなわけ?ほんのちょっと前に進もうとすろと、ガッガーとあと戻り。ほんのちょっと強くなると、ドカーンと苦労がやってきて。サクサク幸せになっちゃいけないわけ?苦労があったら、絶対あとでいいことがあるわけ?でも、あとのことなんかどうでもいい。私たちは今やりたい。たった今やりたいことをやって幸せな気分になりたいの」
小夜子の声「9月24日。私の、私たちの夏が終わった日。私が一人になった日。全部失った日。けど全部手に入れた日。私はこれからどうなる?全然わかんないけど、遠くに光が見える。それを、見失わないよ うに、なくさないように、戦うんだ。いつの日か、亜美に会った時のために」
実はこのドラマを見ていて、終盤で見るモチベーションが下がってしまいました。連続ドラマの場合、そういう状況に陥ることがよくあります。それは中だるみであったり、話の方向性がズレてきたりする場合に多いです。で、ドラマ『ファイティングガール』はどうかというと、多少の中だるみや話の方向性のズレは確かにありました。それでも終盤の9話目ぐらいまで、そんなことが気にならないぐらい本当に良かったのです。なんとか見るモチベーションも保っていました。だけど、9話目の野村宏伸の登場でそれは一気に崩れたのです。別に野村宏伸が嫌いなわけではありません。ただこのドラマに似合っていなかったのです。ドラマ全体を安い空気に包んでしまったのです。ガッカリです。でもまあ、これは個人的な気持ちであって、見る人によっては気にならないのかもしれません。そういう部分はあるけれど、それでもドラマ『ファイティングガール』はお薦めで、夏に見るにはピッタリな作品なんです。是非見て、心のファイティングポーズをとってみて下さい。
近況:夏のドラマ編&番外編
『ライフ』(フジテレビ系):綺麗な顔立ちの福田沙紀のイジメっぷりがハマっています。怖いです。酒井彩名のように今後このような役しか来ないか心配です。北乃きい、いじめられてもウナコーワクールのもろこし体操踊って欲しいです。
『パパとムスメの7日間』(TBS系):女子高生の娘と互いに人格が入れ替わった父親役の舘ひろし。寒い芝居がまた笑える。がんばれ、ひろし!
『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス』(フジテレビ系):導入部よし、テンポよし、キャストよし。このまま突き進んで欲しい。このノリで続けて『牛に願いを』を見ると、つらい。
『山おんな壁おんな』(フジテレビ系):なんだかんだいって、こういう役が伊東美咲には一番合っていて、好感度も良し。ただのデパート物語に仕上げず、基準を全て胸の大きさにポイントを持ってきているのが面白い。
『女帝』(テレビ朝日系):加藤ローサが女帝って無理あるだろ、と思って見てみたが意外にハマってしまった。「のし上がっちゃるけん」といいながら、プライベートでものし上がってきている加藤ローサ、スゴいです。
『サラリーマンNEO』(NHK総合):コント番組が少ない今、この番組は貴重です。NHKとは思えないシュールな笑い。特に沢村一樹の「セクスィー部長」、大好きです。
オリス(ドラマー)

TAIZO(パッションイラストレーター)
セツ・モードセミナー卒。
雑誌等中心に地味にジミヘンに活動中。
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キャプテンスミス(デジタルカウボーイ)
実はパッションTAIZOのこと。

































