[2007年03月14日]
特別編『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』:第9話

映画「運命じゃない人」でこんなシーンが出てきます。知り合った女性に携帯番号を聞けなかった男に対し、なぜ聞かなかったのかとその男の友人が問いただします。その男は聞くタイミングがなかったと答えます。そこでその男の友人が言います。「聞くタイミングなんてあるわけないじゃん。自分から作るんだよ」と。ホントその通りだと思います。自分の都合のいいタイミングなんてありません。そんなタイミングなんか待っていたら、起きるものも始まりません。けれど、そう簡単にいかないのも現実です。アグレッシブに自分からタイミングを作って、イヤミなぐらいことがうまく運ぶなんて人はいるんでしょうけど、大半は躊躇したり、間が悪かったりするもんです。
何が言いたいかというと、ドラマではこういう人達の集まりなんです。こういう人達がいないと、ドラマが成立しないんですね。間の悪さで話が面白くなったり、間の悪さで男女がすれ違って話が盛り上がっていくんです。ブラックビスケットの曲「タイミング」の歌詞で、「たまに間のワルさも、大事なんだね、タイミング」のように、ドラマでも大事なんです。
で、さらに何が言いたいかというと、今回の話なんです。雅也は自分の気持ちをまなみにちゃんと伝えられません。ちゃんと伝えようと思ったときには、バスがちょうど出発してしまい、北海道へ帰ってしまいます。何も言えずに落ち込み、家に帰る途中で激しい雨に打たれます。これぞ月9という展開です。この間の悪さが、話を盛り上げるんです。自分で自分がイヤになって泣いてしまう雅也を見て、共感すら覚え、手塚の言うたった一言が言えなかったがために、何年も後悔するというセリフには心に突き刺さります。もしかしたら、このような間の悪さで人の痛みがわかったり、人を強くしていくのかもしれません。
[今週のセリフ]
手塚「タイミング、逃さないようにね」
雅也「……」
手塚「たった一言が言えなかったがために、何年も後悔するハメになることがあるから」
オリス(ドラマー)

TAIZO(パッションイラストレーター)
セツ・モードセミナー卒。
雑誌等中心に地味にジミヘンに活動中。
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キャプテンスミス(デジタルカウボーイ)
実はパッションTAIZOのこと。
オリス
(ドラマー)
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