ロックンロールニュース


レギュラーコラム 長澤一浩

[2009年12月25日]
第26回 「みんみんラーメン」

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ハンカチ王子、ハニカミ王子がフェイドアウトしたあとへ、ゆっくりフェイドインし、
スポットが当たるのは八王子にちげぇねぇーっ。(そうだーっ!)


この1ヶ月くらい、アタシは久しぶりに八王子熱にうなされてました。


そんな八王子の駅前はひっきりなしにバスがすべり込んでは、出て行き、やけに慌ただしい。
そしてキャンパスが多いからか、活きのE若者の姿が目立つ。
街全体がドンキホーテっぽい猥雑なピュアさに満ちていて、
駅ビルの美容部員とかの髪型や服装にほのかなヤンキー風味が見え隠れする。


そのにぎやかなこの街とラーメンはなぜかとっても相性がよく、
八王子系ラーメンというタマネギの乗った濃いしょう油スープのラーメンスタイルが、
八王子周辺に根付いている。


銀座の直久ラーメンが駅のホームで八王子らーめん(480えん)を出しているくらい
ラーメンが土地に馴染んでいる。


有名なのは、竹の家、星の家、武富屋、藍華、吾衛門、みんみんラーメンで、
今回はみんみんラーメンの巻きです。


楢原町行きのバスに乗り込み、まちなかを抜け浅川という川を渡ったあたりから、
小さい山や、紅葉した林が目立ちはじめる。
かなり近くに高尾山が見え、郊外というより山のふもとに旅行に来たような気持ちになり心躍る。
しばらく秋川街道というまっすぐな道を行き、一本松というバス停で降りた。


少し歩くと古びた平屋があり、みんみんラーメンと書かれた黄色いのれんが見えたので、
冬の日差しの中をひとり、小うす走りしてしまった。


なんともいえないこのさびれたムードがシビれますねぇ〜 え〜っ。
こういう風景が近頃よく消えて行くのには、ほんとうに胸が痛む。
アレステッド・デベロップメントっつって。


店に入ると5席のイスと広めの座敷があり、OLやサラリーマンや家族連れが
それぞれに畳でくつろいでラーメンをすすっていて妙に和む。
子供用の取り皿が各テーブルに置かれてある事が、この店のすべてを物語っている。


そしてこの店には、ちゃんと王子もいる。


シゲキさんというシャイなテディーボーイで、マスクの方はドラゴンアッシュのヴォーカルに似てる。
前に見た時はストレイキャッツのような髪型のもっとヤンチャな印象だったが、
それだけ月日が経っているのだろう。
そういうアタシもいろんな意味で丸くなった。


でも腕は凄くて、厨房のほとんどをひとりで任されている。
オヤジさん(カーネルサンダース似)は、最近仕込みだけを手伝っているらしい。
それにしても毎回しょう油スープに麺を泳がせる美しさには息をのむ。
しかも早い。
箸を付けるのをためらうほどだ。


あんまりこわさないようにレンゲでスープをすすると、OH〜YEAH〜!
自家製ラードの上質バターのような香りが、スープに溶けたすりおろしタマネギの
甘苦い味と重なり、魅惑のパラレルワールドにもってかれる。
3、4、5・・・しばらくレンゲを止めることができない。


おっとととっと麺がのびちゃうさぁ〜。
固めにうでられたストレート麺のホロホロホロという舌先への感触もパーフェクトで、
アタシが一番好きなタイプの麺だ。


この麺とスープの相性の良さを感じたかったら、かけラーメン(380えん)がおすすめだ。
渋いぜ。


会いたかった。
ずっと待っていた。
ありがとう。


文化遺産にしたい。
おおげさじゃない気持ちです。
またいつか会いたいです。


きっとシゲキさんが守ってくれます。


さぁみんなで旅行に行こう!(憩う!)
あの日へ。
っつっってーっ!


BGMは、青木カレンさんのSMELLS LIKE TEEN SPIRITでお願いします。
寒いのでみなさんくれぐれもお体には気を付けてください的な師走。


みんみんラーメン

東京都八王子市楢原町437−1
0426−24−2774
休み 月よう
11:00〜20:15
席5 座敷20
駐車場あり
JR中央線八王子駅より楢原町行きバスで15分、一本松下車徒歩1分
かけラーメン 380えん
ラーメン 480えん




個人的なお知らせ

母の乳がんの手術もおかげさまで無事終わり、リンパ節への転移もなく、
ひとまず安心して正月が迎えられそうです。
ナチュラルハイジーンという食事療法が、間にあったように自分では感じています。
いろいろ気にかけてくれた方々、ありがとうございました。



第25回 「永福大勝軒」はコチラから。



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