[2009年07月28日]
第22回「首里製麺」

たまに思い出すと、ボーッとしてしまうほどオキナワの海はきれいだ。
輝きに満ちている。
絵じゃないか?と疑いたくなるほど、エメラルドグリーンだ。
あのタラ〜ンとした時間に馴染んでしまうと、なかなか帰ってこれない。
そして、帰りたくない。
カンタンにはオキナワには行けないので、そういうアタシのような人用に『小さい沖縄生まれタウン』というのがある。
けっこうその気になれるので、携帯電話などいっそのことOFFにして出かけよう。
京王線の代田橋駅で降りて、歩道橋を渡ったころから沖縄タウンだ。
ちゅらさんで見たオジーやオバァみたいな人たちが酒屋の前でオキナワの言葉で
しゃべっている。
ネコが多く、シーサァーの間をトボトボと歩いていたりする。
野ざらしの駐車場みたいなのがあって、そこがネコ園になっていた。
死んでんのか?と思うほど気〜抜いたネコが4、5匹あお向けになって爆睡していた。
なんくるないさぁ〜
オキナワというのは場所じゃなくて、ココロの状態のことなんだと思いました。
で、お目当ては首里製麺という沖縄すばの店。
ガラーッと戸を開けると、なつっこくて欲しがらない、あの笑顔で迎えてもらえる。
ちょっと間抜けで、のどかなあの感じがココロをほどいてくれ、セッカチな自分を恥ずかしく思う。
この日はツレと行ったので、海ブドウとオリオンビール生を頼んだ。
暑かったので、ビールをはやく飲み過ぎ、麺を頼むタイミングを逸してしまった。
バランス配分を間違えたぜ。ヤバい。
ほんとはそんなにヤバくなく、もう1杯頼めばいいことに気付く。
もう安心だとばかりに2杯目のビールを流し込むと、酔いが回ってきて、やっとMUSICが聞こえてきた。
夢と飲むからおいしいさぁ〜オジー自慢のオリオンビール♪
ハイサイおじさ〜ん、ハイサイおじさ〜ん♪
いいねぇ〜ノッてきた。
「冷やし島野菜すばっ!」
「オレは冷やしすばっ!」
とデカい声で頼んだ。
どうでもEが、”そば”じゃなくて、”すばっ”と発音するとき、どうしてもニヤけたツラになってしまう。
なぜならさっきから頭の中で、すばっ、すばっ、すばっ、素晴らしいサンデーと歌う田中せいじのツラが消せなくなっていたからだ。
すばがキタ。キンキンに冷え冷えになっていてウマい。
オバァの麺という全粒粉の麺はビタミンB1を多く含み、糖分を分解する力を持つ。また、全粒粉の麺は消化しやすく、胃にかかる負担が少なく疲れにくい。
だしは沖縄荒削りかつおぶしと利尻昆布がビシッと利いていて、無化調だ。
島野菜すばにのってる野菜は、シマナー(カラシ菜)、ハンダマ(水前寺菜)、ゴーヤ(にがうり)ですべて生(RAW)という勇気に拍手を送りたい。
野菜には、食物酵素というものがあり、コレが老廃物などの毒素を排出する働きを持つ。
酵素は48℃を超えると死んでしまうので生(RAW)がいちばん健康に近い。
たぶんここの店主はわかっているに違いない。
充分マンゾクした二人は、店を出てストリートへ散策に出ると裏路地から三線の音色が聞こえてきた。
シャイな感じのオジーが三線を弾いていた。ちょっと下手だが、前に来た時も同じ場所で三線を弾いていて、ちょっと下手だったので同じ人だろう。
ず〜〜〜っとそこに座ってたんじゃないかと思うほどこの町の空気は止まっている。
有線が流れていて、それにあわせて「僕が生まれた〜この島の空を〜」とアタシが歌うと、見えない所でニャンニャニャニャンニャニャニャンニャニャニャンニャンと少し下手だが、オジーがアプローチしてきた。でも痛いほどにシャイなのがわかったので無視した。
いつかオジーの伴奏で歌いたいさぁ。
もうちょっと上手くなったらな。っつって〜っ!
てなわけでBGMは、BEGINの島人ぬ宝でお願いします。
首里製麺
東京都杉並区和泉1−3−16
03−3324−7861
京王線代田橋駅より5分
11:30〜15:00 18:00〜22:30
土日祝 11:30〜22:30
休み なし
駐 1
席 8
冷やし島野菜すば 850えん
冷やしすば 520えん
[2009年07月10日]
第21回「海新山」

ところで、ピンクフロイドというイギリスのバンドを知ってますか?
マセガキだったアタシは中学生の時にびっしりハマってました。
というか360度ピンクフロイドと共に暮らしてました。
そんなアタシのむかしの部屋は、東に皆既日食、南は湖に男が逆さ吊りになった犬神家の一族みたいなヤツ、西には満月、北はピラミッドのポスターが貼り巡らされていた。
親は何も言わなかったが、かなり不気味に思っていたに違いない。
そしてスポーツ刈りで野球部。
白い布でできた肩掛けカバンには、なんのためらいもなくデカデカと、ど真ん中に
”狂気”
とマジックで書いて登下校していた。
今考えるとかなり危ない。
狂気のマルガリータだ。
怖ぇ〜よそんなヤツ。 ブルルッ
そんな態度で生きてきたもんだから、”危うさ”とか、”怪しげ”とかにすぐココロをもってかれちゃう習性なんですね。つねに。
月日は流れ、大人になっても、そういう怪しい輝きを放つものにはおのずと鼻が利いてしまい、まあ当然のように海新山を知った。
知る人ぞ知る、フツウではない店だ。
中国古代料理という看板からして変だ。何だそれは?
アタシが行った日は、店の明かりが消えていたので、休みか?と思ってのぞいていると、「いらっしゃいませ〜。」と明かりを点けて入れてくれた。
省エネか?やはり変だ。
とりあえず餃子を頼むと、奥の方で何種類もの謎の粉をタレに入れていた。
「餃子を食べたらタレは、全部飲んで下さい。」と言われたので、そうする。
漢方薬のような香りがしてなんか効きそうだ。
「うちのラーメンは宇宙一。世界のコックが私を超えるには100年かかる。
料理の本当のおいしさは、食べたすぐあとでなく、食後数時間たってわかるもの。
私は科学的検証に基づいて、食べた後でも酸化しない”漢方油”を開発して使ってます。
素材はすべて粒子レベルで研究し、未来を目指した医食同源の調理法を実践。
フレンチやイタリアンのシェフもよく勉強にやってきますよ。」と言う店主。(石神本より)
店内を見回すと、いろんな容器や置物(キューピーちゃんが大中小3種類、ネコ、造花、らっきょうetc・・・)が棚に無数に並べてあり、そのすべてがサランラップで、ていねいにラッピングされていた。ラッパーだ。
そして、使ってないような小上がりの畳の部屋があり、ザルでいろんな食材らしきものが陰干しにされていた。なんか怪しげだ。
熊笹茶という聞いた事のないお茶が200えんで販売されてたので、試しに飲んでみた。
ウマいんだかマズいんだかわかんないが、何かに効きそうだ。
『アメリカのNASAで開発された純水です。大切に飲んで下さい。』というセルフサービスの水があり、ひまなので大切に飲むと、なんかウマいような気がした。
大事なポイントが、どこか普通とは違う。
店内はすすけていて、まずはそこからだべ!と思ったが、面白いのでゆるす。
それにしても怪しさいっぱいだ。
ようやく、超コラーゲンらーめん・塩レモン(1500えん)が完成間近だ。
(超の使い方だけ今風だ。)
NASAの水を3杯飲み、その間、店主も奥さんも一度も笑顔はなく、常に真顔だということの変さが伝わるだろうか? きっと、常に真剣なんだろう。
研究室のような調理場で、やはり謎の粉状なものや、液状なものを何十種類も入れ、海草や香草や輪切りレモンの乗ったラーメンを恐る恐る口に運ぶと、これがなんとウマウマ!
パワ−ストーンとかが置いてある漢方薬局にあるウサン臭さが、すべて吹っ飛んだ。
すする、すする。
たしかに変さ値は高いが、それを上回るウマさにマンゾク、マンゾク。(月刊?)
食べ終わって汗をかいてると、奥さん(マサコさん)が扇風機をこちらにあててくれた。ほんのかすかにニコッとしたのを確認し、少しホッとして店を出ることが出来ました。
暗示にかかりやすく、すぐその気になるアタシの単純さか?本当に効いたのか?は、さだかじゃないが、このラーメン、ウマいだけじゃなくぶっ飛びます。
どうぶっ飛ぶかというと、食べた数時間後、舌と胃腸がかすかにシビれ(数種類の漢方薬のせいだろう〜)身体の力が抜け、姿勢が良くなり、とても平和で穏やかな気持ちになり、これまでいかに欲にまみれた食生活を送ってたのかが、よ〜くわかり、再び胃腸に意識が行く。
トビますっ、トビますっ的なBABY
日常をスライドして、時空のズレた空間に放り出されたような感覚にニヤつきながら、WALKING ON THE MOONなココロ持ち。
それでいて、リラクシンみたいな。
なんか気持ちよくなっちゃったアタシは、そのあと公園で1時間くらい、月見をしながらズ〜〜ッと、ニッコニコでワインを飲んでました。
SHINE ON YOU CRAZY DIAMONDだわさ。
ヤバいね。
てなわけでBGMは、PINK FLOYD の ECLIPSE
でお願いします。
ことしは奄美行けそうにありません。
また3年後、2012. 5 .21 in TOKYO 月の裏で会いましょうミタイナ夏。
海新山
目黒区五本木2−53−8
03−3719−7678
超コラーゲンらーめん(塩レモン)1500えん
12:00〜15:00 18:30〜22:00
休み 水
東横線学芸大駅より徒歩10分

























