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レギュラーコラム 長澤一浩

[2006年03月20日]
第6回「くじら軒」


ザッブーン〜

ザッブーン〜

プシューッ。

ザッブーン〜

ザッブーン〜

クゥーン、クゥーン

ボォーッ


 すっかりTOKYOに飲み込まれたアタシは、もれなくセッカチさんになってしまっていた。

 普段の歩行もやや小走りだ。

 信号待ちでは、なぜか先頭集団にいる。

 車用の信号が赤になると、1、2、3でフライング気味にスタートを切って、対面のキッチリ青信号になるのを待っていた人々に、それ見た事か、何か?と、目配せしているアタシがいる。(ゴルゴ13のような目つきで)

 そんな風な行いがたたったのか、3年くらい前に車にひかれました。

 大バカ三太郎ですな。今では、もうすっかり元気です。


 元気になるっていと、また小走りですな。

 ったく、しょうがないねえ〜


 で、朝ついて、それといった仕事もなく、昼時は混むっつうんで早めの昼休みを、そそくさと前のめりでターッとスッとんでく。

 すると、ショピングセンターの大道リの床の真ん中で寝っころがって、無邪気に笑いながら泳ぎをしている子供と、目が合う。買い物に夢中になってるママが相手してくれないから、一人で遊んでいるのだろう。

「いーねえー。」セッカチさんは、少し損しちゃったと思いました。

「フッフッフッ。」「何を焦ってる?」

 楽しもう。

 現在を。 肩の力を抜いて、ゆっくりと、深呼吸。フーッ、シフトダウン。

 ママがダメなら、いないこの時を、この状態を、楽しもう。

 で、アタシは、セザンヌの展覧会を観に美術館に行き、芝生の見えるテラスで、春の息吹を感じながらテリーヌとワインとパンを、いただきました。


 というのは、嘘で、いつもよりゆっくりと味わうように、ラーメンをすすりました。自然の波に寄り添うようにすぎてゆくクジラタイム。

 スープのアロマが、からだにしみわたり、キラキラとありがとうの気があふれ、食べたあとスキッとした。キマッた。ごちそうさまでした。 ルーララ


 得意の耳を活かし足を捨て、陸から海へ戻って行ったクジラ。

 その耳は、遠くの岩や獲物の様子を寸分なく読み取る力を、持つ。たぶん、食べ物が豊富で、海の方が気持ちよかったのだろう。


 ジェントルジャイアントと呼ばれる海のクジラさんの本当のところは、知らないけど、なんだか、とっても気持ちよさそうですなあ。ええ。


 いつも心に広い海を感じていたい、ミタイナ春。

 BGMは、大滝詠一さんの、雨のウェンズデイでお願いします。っつってーっ!

くじら軒

新宿区新宿3丁目38番1号 東口 マイシティー 7階

TEL:03-5366-9266

11:00〜15:30ころ

17:00〜19:30ころ


人間・長澤一浩(メンテナー)