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レギュラーコラム 高橋毅

[2008年02月25日]
vol.44『形容詞を作り出す男』

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 原田忠という男がいる。
 初対面だと緊張してしまう程、キリっと引き締まり整った顔立ちを持つグッドルッキングガイ。
 洋服はいつもモノトーンでビシっときめてるおしゃれさん。
 でも話をすればあら不思議、その外見からは想像もつかないほどのフランクさ。
 お酒を飲めばあっぱれで、決して酒になんか飲まれない。
 過去に自衛隊にいた経験があると聞き、みょ〜に納得。
 そしてジョジョの奇妙な冒険とデビルマンとガンダムをこよなく愛する。
 そんな意外性の固まりみたいな人が原田さんである。


 そんな原田さんは資生堂所属のヘアメイクアーティストで、「UNO」のCMや女性憧れのコスメライン「クレド・ポー・ボーテ」など、資生堂が力を入れてるビジュアル関係は原田さんに委ねられている。
 それもそのはずで、美容業会の数々のコンテストでグランプリを受賞しているタイトルホルダーなので、その技術は折り紙つき。
 今やファッション界の中心ブランドである「トム・ブラウン」でさえ、原田さんにヘアメイクのチーフとしてお願いするほどだ。グレーーート!!!


 技術力と表現する能力を持った才能あふれるヘアメイクさん、それが原田忠である。


 でも個人的な作品作りでは、細かく三つ編みにした細い髪の束を、まるでカゴ職人かのように自由な形に作り上げていくようなテイストが多く、前世は「編み込み職人」であったはずであるはずだと思わせてしまう。
 しかもその作品のクオリティがすごいのなんのって。一度見たらばためいきもんです。だっていままでこんなの見た事ないんだから。しかもそれがデビルマンからインスピレーションをもらってたというのがかなり面白く原田さんらしいが、それを形として表現してしまうからすごい。


 『「かわいい」とか「かっこいい」というのは人間が持つ固定された形容のイメージで、そのような言葉では表現できないものに新しいものを感じる。既存の形容詞にない形容詞を作りたい』


 これは以前、原田さんがJHA(ジャパンへアドレッシングアワード)というコンテストで受賞したときのコメントだ。
 とにかくすごい。スケールがでかい。


 まぁとにかくすごいんだけど、まずは作品を見てから。
 てなことで、原田さんが個展を開催するのでぜひ頭ん中をブチ抜かれてきてください。


 同じクリエイトする人間として、正直ジェラシーです。



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原田忠作品展「全部」

 宣伝広告・雑誌などの撮影、コレクションのヘア・メーキャップなどで幅広く活躍する原田忠が、これまで多くの影響を受けてきた永井豪氏のデビルマンの世界観にインスパイアされて制作・発表してきた数々の作品と、新作やオブジェなどで構成される写真展となります。ぜひお越しください。

日時:2008年2月27日(水)〜3月4日(火)
時間:12:00〜19:00
場所:表参道ヒルズ「ギャラリー 同潤会」
   東京都渋谷区神宮前4-12-10 2F
   03-5410-0660
料金:無料

資生堂sats http://www.shiseido.co.jp/satss/
ギャラリー同潤会 http://www.gallerydojunkai.com/


高橋(ジェラシー)毅/スタイリスト
 アシスタントの募集に数多くの問い合わせありがとうございます。が、引き続き募集しています。今回は女性を募集します。年齢制限は26才までにしています。(募集のくわしい内容はコチラから。)メールか電話にてお問い合わせください。
Decoration(デコレーション)e-mail:jealousy@mac.com Tel:Fax/03-5469-0277


vol.43『オランダ生まれのラスポテチ』はコチラから。


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[2008年02月12日]
vol.43『オランダ生まれのラスポテチ』

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 雨が降ってきたばかりのアスファルトの匂い。
 祭りの屋台。
 夕焼け。
 無邪気になって遊んでる子供たち。
 田舎の風景。

 そんなシチュエーションに遭遇した時に、脳みその奥にある粒みたいなものが反応して、なんか分かんないけどやたらノスタルジックになってしまうことがある。

 サクっとして中はホクホク。そしてほのかに残るおいしい後味。
 「あっ、懐かしい!」
 先日上野の小さな遊園地で食べたポテトに僕のノスタルジックな粒が反応した。
 幼い頃両親に連れて行ってもらった行楽地で同じものを食べた事がある。
 ひとつ、また一つあげたてのポテトを口に運ぶ度にその行楽地の場所がどこだったのか思い出そうとしている自分がいた。そしてそのおいしさに涙が出そうな郷愁感が僕を襲う。
 そのポテトは注文を受けてからあげてくれるのがうれしくて、そのおいしさと懐かしさから食欲というよりも、ノスタルジックに浸る気持ちを止めることができず、結局その日に3度も食べてしまった。

 それからどうしてもそのポテトが忘れられず、ネットで検索してみた。

「ラスポテト」

 という名前だと言うのが分かった。
 なんだかドキドキしてた。
 贅沢にもいつでもあの感覚を味わいたく、自宅でいつでも食べれる状態にしたい気持ちになった。そのまま衝動を抑えきれずにその会社へ電話をかけたらなんと、ポテトの材料はもちろん、ポテトの形に形成する機材も購入させてくれ、しかも郵送してくれるとのこと。そしてなによりもスタッフの方の対応が親切丁寧なのがうれしかった。
 のかすかないにしえの記憶が良いものへと形を変えてゆく瞬間だった。

 数日後、きちんと箱に梱包された「ラスポテト」キットが手元に届いた。
 その日はうれしくてビールを片手に夢中に、いやもはやムキになって食べまくった。しかしやはりあの遊園地で食べたものとは少し違う。やはり欲張りすぎはよくないな。

 翌日、僕を襲ったのは猛烈な胸焼けと胃もたれだった。
 想い出と郷愁感は少しかじるくらいがちょうど良い。


 tuyo_080210_043_2.jpgラス・スーパーフライ株式会社


高橋(ジェラシー)毅/スタイリスト
年末に指を骨折しちゃって、そりゃもう大変で……。


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vol.42『花見での会話@靖国神社』はコチラから。


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