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レギュラーコラム 高橋毅

[2006年05月08日]
vol.34

 
捉え方はそれぞれだが、ボクは「ブランドもの」の洋服は己の足りない内面を表面的に埋めるべく機能している部分があると考えている。等身大の自分を客観的に自己評価できる人間は、タンクトップにジーンズだけでも充分にカッコいい。


坊主頭、ベリーショート、スキンヘッド、モヒカン。
幼稚な内面のボクは、せめて外見だけでも個性的でかっこ良く見られたいと、これまでいろんなヘアスタイルを試してきたが、どうにもしっくりこない。
『ヒゲ』のせいだ。
だからどんな髪型してもしっくりこないし、なんだかつるんとして貧弱に見られることばかりだったのか。そもそも毛根の数が少ないし、そこから生えているヒゲは「しっかりしろ!」とでも叱りつけたくなるように申し訳なさそうで力がない。


たまにはシンプルにシャツ一枚とデニムパンツで街へ出てみよう。
起き抜けの頭がぼさぼさの状態で洗面所へ行き、顔をばしゃっと洗ってラフでワイルドな男を演じてみよう。
飲みの席でたまたま居合わせた隣の女性に声でもかけてみよう。


………、だめだ。やっぱヒゲがないと格好つかね〜や。
この『ヒゲが生えない』コンプレックスはかなりの重傷だった。
「電気シェーバーで毎日剃るとすぐに生える」
「1ヶ月単位に剃るとしっかりしたヒゲが生える」
「カミソリで剃るのがgood」
これらも試したが、一向に効果がみられない。
がしかし、「ひげたか」と呼ばれていたボクの親父はそのあだ名の通り、あんぱんマンに出てくるジャムおじさんのようなりっぱなヒゲがあった。おやじのDNAが引き継がれてるこのボクに、ヒゲが生えないなんて症状があっていいのか?


先日のことだ。仕事先で一緒だった23才の彼にはボクが頭の中に描く理想的な無精ヒゲをたくわえていた。
「いいないいな〜」
「若いのになんでそんな立派なヒゲがあるのかね?」
「ちょっと触らして」
「近くでよく見せて」
過剰なまでの反応をするボクは完全にゲイだと思われていた。


「実はボク、この半年でこうなったんすよ」
こいつはうそつきだ。実際問題そんなわけねーだろ。
「いやいや、ホントっすよ! いい塗り薬があるの知ってます?」


それは『ミクロゲンパスタ』という代物だった。


■「ミクロゲンパスタ」とは?
2種類のテストステロン(男性ホルモン)を主剤につくりあげた、吸収されやすいクリーム状の発毛促進育毛剤です。頭髪以外のヒゲ・胸毛・性毛などの硬毛は、男性ホルモンの働きがその生育に影響していると考えられています。そのため本品を塗布することにより、マユ毛・ヒゲ・胸毛・腋毛・性毛など、頭髪以外の部分に生える硬毛の発毛促進に効果があります。


 


■効能
男女両性の無毛症、貧毛症(顔面、胸部、四肢、腋下、恥部の発毛促進と育毛)


■用法・用量
1日1-2回、1回0.1-0.3gを目的の部分に塗擦する。


ボクに救世主が現れた!!!!


その日の仕事帰り、何の迷いもなく薬局のカウンターへ向かった。
おそらく半年後、ヒゲを得たボクはきっと立派なワイルド男になっているだろう。


高橋(ジェラシー)毅/スタイリスト
「物をそのまま置かないで収納する」を合い言葉に、とにかく片付けてます。http://www.jealousy.jp