[2005年09月28日]
vol.30『勝手にしやがれ』

スタイリストという職業柄、あらゆるブランドの方々から『展示会』のお知らせをいただく。
『展示会』とは、次シーズンのアイテムを誰よりも早くチェックすることができ、ブランドによってはP.O.(パーソナル・オーダー)といった、展示会場で個人的な買い物ができるという、洋服好きにはたまらん催し物のこと。
ボクの名前は世間にはほとんど知られていないが、かれこれ8,9年くらいのキャリアがあるので、さすがに色んなブランドの方々から催し物のお知らせをいただく。ありがたい。
ある朝、封書が届いてたので、中身を見た。
2006年春夏コレクション取材についてのご案内
『取材者リスト 記入用紙のご送付』
おっ、遂にオレも東コレにお呼ばれされるポジションまで登ったか…。すげぇじゃんか、オレ。
どれどれ、ふむふむ……。ちょっと待って。
東コレはショーを見ることを“取材”なんて堅い表現するんだ、へぇ。
ん? “報道関係者”ってあるけどこりゃなんだ?
“つきましては、報道関係者の皆様へ東京コレクションの取材対応に対して、以下の手順ですすめてまいりますのでーーーーー。”
のっ?
“別紙取材者リストにご記入の上、○月×日までにFAXまたは郵送にてご返送ください。”
のっ?
“特定の媒体の取材者としてお名前が登録されている方はーーーーーーーー。”
のっ?
“前シーズン05-06 A/Wコレクションに関するご執筆された記事等をお送りいただけない方がいらっしゃいましたら、CF○事務局までFAXまたはーーーーーーーーー。”
の〜〜〜〜〜〜〜っ!!
完全にライターへ向けたものと受け取れる郵便物。
確かにちまちま原稿とか書いたりしてるけど待てよ、オレってライターだったっけ?
編集者だったっけ? いや、違うよな。スタイリストだよな、だよね? 誰か答えてよ〜!! もしも〜し、やっほ〜〜〜い!!
いいんだいいんだ、誰も認めてくれないんだったら、自分で言っちゃうもんね。
『ボクはスタイリストなんで〜〜〜〜〜!!』
カメラマン、ヘアメイク、モデル、ライターなど様々な職種があるこの業界、名刺だけが自己証明できる唯一のアイテム。
カメラマンやヘアメイクは、長い期間アシスタントを経験して確かな技術をを身につけて一人立ちするという経験をしないと世に出て商売できない。当然だが技術者なので食べて行ける寿命も長い。そのかわりスタイリストはアシスタント時代に主に人とのコネクションやお行儀を学ぶ。
そういえば10年くらい前に師匠に「スタイリストって職業はなんの資格もいらないから、名刺さえ作ればそのときからスタイリストになれる!!」って言われた事をふっと思い出した。スタイリストというものは、言ってしまえば何の技術もいらない職業だ。
きちんと自分で言い聞かせないと足元が分からなくなりそうである。
どうせ自称スタイリストですよ。
♪ちゃらっちゃらっちゃ〜ん、
『勝手にしやがれ』である。
♪せめて、少しはかっこつけさせてくれ〜!!
ってオレに言ってよ、ジュリー!!
♪別にふざけて困らせたわけじゃな〜い〜!!
って言ってよ、JF○実行委員会!!
♪寝たフリしてる間に〜、出て行ってくれ〜!!
こんな封書開けなけりゃよかった……。
♪悪い事ばかりじゃないと想い出かき集め
♪あばよとさらりとおくってみるか〜
こうなったら
♪夜と〜、いうのに派手なレコードかけて〜、朝までふざけよ〜、ワンマンショ〜で〜!!
バーボンのボトルを抱いて夜更けの窓に立ってやる!!
んでもって飲んでやる、酔ってやる、つぶれてやる!!
♪あ〜あ、あ〜あ、あ〜あ〜あ、あ〜あ〜!!
でも初心に戻れたので良しとする。
♪まぁ、生きていれば〜、良しとする〜(by元気いいぞう)
ちなみにいまだにこの手紙の意味を理解できてません……。
高橋(ジェラシー)毅/スタイリスト
相づちをうつ時に「はい」とか「うん」ではなく、「のっ!!」って言うのが自分の中で流行ってます。webサイト作りました。http://www.jealousy.jp
[2005年09月14日]
vol.29『世話のかかるカワいい奴。』

「よぉ〜し、よぉ〜し。たくさん食べなさい」
帰宅したご主人がペットにエサをあげている光景。
そんな時に大地震!! さてどうする?
防寒具と非常食とラジオと懐中電灯をつめたリュック。などが必需品と言いますが、極度の不安と焦りから、せいぜい携帯電話と財布を持つことくらいが精一杯なはず。日頃から愛着もってかわいがっているものこそまず第一に頭に浮かび、持って逃げるのではないでしょうか? なので“ペットを抱きかかえて逃げる”が正解。
ボクの場合は想い出がたくさんつまったハードディスクとコレもって逃げますね。
『50万円貯・ま・る・BANK』
ちゃり〜ん。
ひゃっ、ひゃっ、ひゃひゃひゃひゃっひゃ〜〜〜っ。
と響く、缶カラの底で500円玉がまわる音。
財布に500円玉がある時には迷わず“ちゃり〜ん”。
買い物しても500円玉もらえるように計算してお支払いして“ちゃり〜ん”。
経済的にわずかな余裕がある時には贅沢にもパチンコ屋で万札を500円玉に両替して“ちゃり〜ん”。
手間のかかり具合が程よい。まるでペットのようである。
銀行口座に預けている金は、あまり手を付けないようにと思ってはいるのだが、コンビニのATMへ立ち寄ってはちょくちょく引き落とす。24時間いつでも引き落とせる便利なシステムに頼り切ってしまい、口座の中はいつもすっからかん。
そこに金があるのに缶切りがないと引き出せないこの貯金箱は、面倒くさがりなボクにとっては最高のメインバンク。
便利になったデジタル社会へのアンチテーゼ。
この貯金箱、今ではすっかり生活の中心的存在だ。
がしかし、ひたすら重いのが難点です。

高橋(ジェラシー)毅/スタイリスト
玉(つぶ)の大きめな炭酸飲料が大好きです。例えばコーラ、三矢サイダー、オロナミンCなど。喉越しが大事!! 無論ビール大好き。webサイト作りました。http://www.jealousy.jp

































