ロックンロールニュース


レギュラーコラム オグラ

[2008年11月25日]
vol.77『食料問題の話のその後の話』

ogura_077.jpg 『消費者ってなんかダサい』『買ったら負けだ』という思いつきで始めた『ゴミ箱稲作』。


 みる(猫)に食べられたり、干してあったバスタオルが落ちて水を全部吸っちゃったりと、様々なトラブルがあって、10個あったゴミ箱稲の最終的な穫れ高は写真の通り。


 これだけあればもう安心……。


 「東京都の自給率を自力で上げてやるぜ」と興奮ぎみに始めた今年の夏。「へえ〜、でも、ゴミ箱10個でどれだけ穫れるのかねぇ?」と寒々しい目で見られた。『なぜ、人々はそんなつまらないことを言うのか? 自給率を自力で上げてみたくないだか? いつまでたっても当事者になれない、この傍観者どもめっ』と心の中で悪態をつき「どれだけ穫れるのかねぇ?」と言われる度に、耳に指をつっこみ、アーアーアーッと夢を自衛してきた。


 結局、消費者をやめる事は出来なかった。そんなことはハナからわかっている。わかっているが、出来る事なら、売れ残るほど無駄に生き物を殺さない方がいいんじゃないか。なんでも買うんじゃなくて、作れるものはなるべく自分で作ったほうがいいんじゃないか。文句ばかり言ってないで、主観の行為を始めてみたまえな。


 しかし、自分がやったのはただのベランダ栽培……。けっこう誰もがやっている。そしておまけに失敗している。まったく、いい年こいて夢みがちな、現実逃避野郎めっ、と自分をバカにするもうひとりの自分がいる。だけど『夢』のいい所は、非現実的な所じゃん。と、またもうひとりの自分。そうだ、『夢』の良さとは愚かさである。愚かさっていうのは夢中度で、夢中度っていうのは誰にどう思われてもいいってことだ。出来ることなら年に一度くらいはMD100%でいたい。


 しかし現代……繊細がこんがらがっている。ならばふざけよう、できるだけふざけて暮らさなければ、生活が沈んでしまう。


 ♪真面目な考え方を〜真面目にしか考えず〜♪(自作曲)……では本当につまらない。


 一年分の稲を脱穀、精米して、炊いた。あまりの少量になんの感動もない。一口パクッと食べたらゲロまずかった。しかし、実感した事がひとつ……。台風が来たり、網を張ったり、こんなベランダ稲作でもつねに心配がつきまとった。消費者ではなかった昔の人が、田んぼで無事収穫できれば『そりゃあ、秋に祭りやりたくなるわなぁ……』だ。


ハチマクラhttp://hachimakura.com/



オグラのヒミツ vol.76『とどろき豆太郎の話』コチラから。
4コマ漫画 たじゃれアニマル Vol.20 鯉と虫 はコチラから。




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