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レギュラーコラム オグラ

[2008年07月25日]
vol.72『ケータイ写真詩06』

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●怒りの根っこ


遊歩道の桜の根っこが


ブチ切れそうに怒ってる


脈々とした怒りが


歩くたびに私たちの土踏まずを刺激する



これは


アスファルトでフタをされた


川の怒りであり


とじこめられた虫ケラの怒りだ



黄色いプラカードも突き出した



光をかえせ!


お日様をかえせ!



そして…昼間だけじゃないぞ 



夜をかえせ! 


月をかえせ!


静寂をかえせ!




しかし、私たちは その脈々とした怒りに


土踏まずをぐりぐりして


「は〜、気持ちいい」などと言うので



怒っているだけでは


必ずしも伝わらないということがわかってきました



末筆失礼





オグラのヒミツ vol.71『古物商セリ市場の話』はコチラから。
4コマ漫画 たじゃれアニマル Vol.20 鯉と虫 はコチラから。




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[2008年07月10日]
vol.71『古物商セリ市場の話』

ogura_080710_071.jpg  ここのところ、寝る間もない程忙しい日々を送っている。妻が長年の夢であった店を始めるというので、仕入れに奔走しているのだ。


 先日は妻のお供で古物商のセリ市場へ行った。


 カタギの世界にはない雰囲気があり、独特な風貌のおじさん達ばかり。『センマイ! ヒャッカン!』などという符牒が飛び交う中、ド素人の妻も勇んで参戦。


 僕はうしろでハラハラ見ているだけだったが、ヤツは意外と度胸があり、強気でセリ落としている。しかし、人の値段より安く言ってしまったりと失敗も多く『あんまり間違えると退場になるよ』などと脅かされた。終わったあと、お茶を飲む妻の手は震えていた。


 その日は自分の誕生日。まさか43歳の誕生日に「いちまん!」などと大声でセッている我が妻の背中を見ているとは、想像もしなかった。


 忙しい理由はもうひとつあり、実をいうと数ヶ月前から、店の内装も僕がやっている。床をはり、ペンキを塗って、カウンターを作っている。腕におぼえは…ほとんどないし、ひとりでやっているのでなかなか完成しない。おまけに店主は真新しいものを嫌うので、材料にひと苦労。解体現場から古い柱をいただいたこともあった。


 で、やっとの思いで作ってみれば『なんか曲がってない?』とか『この棚大丈夫?』とかうるさい事ばかり言う。冗談じゃないよ、こっちは素人に産毛がはえたばっかりだ。『棚大丈夫って、まさかなんか乗せんのかい?』だ。


 店名は『ハチマクラ』、場所は高円寺。8月8日オープン予定だそうだ。あと一ヶ月しかない、僕には他にもやる事がたくさんある。間に合うだか?


 ところで、妻が張りきって仕入れているものが気になる。古い包装紙、ペン軸、業務用のごつい温度計、変なガラスのふた、鉄のかたまり、切手、気持ち悪い人形のやま、試験管……等々。


 いったい何屋をやろうとしているのか?


末筆失礼




オグラのヒミツ vol.70『ケータイ写真詩05』はコチラから。
4コマ漫画 たじゃれアニマル Vol.20 鯉と虫 はコチラから。




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