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レギュラーコラム オグラ

[2004年09月20日]
vol.23『ラジオ出演の話』

 
 先週、リリーさんのラジオに生出演した。

前回出た時は『緊張&呑みすぎ』で一度も噛み合わず、存在してたかどうかも怪しかったので、今回は落ち着いて行こうと、ほぼシラフで出掛けた。ギターと手廻しオルガンをかかえ、駅前でタクシーをひろった。


「六本木ヒルズまでお願いします」「はいはい、六本木ヒルズね。…しかし、音楽も大変でしょう?」


普段なら曖昧な相づちでゴマかすが、何しろ今夜はラジオだ。『ここはひとつ、よどみないトークの練習でもしとくか』と思い、


「ま〜、鳴かず飛ばずですから…」と言うと


「あ〜そ〜、さっきもテレビ局からお客さん乗せてね〜」


「へ〜、テレビきょ…」

「でも不景気だから全然ダメですよ、政府は上向きだなんて言ってるけど、ありゃ絶対ウソだねぇ」


「は〜、やっぱり現場の…」


「私もバブルの頃は稼ぎましたよ、とは言ってもタクシーじゃなくて、資材運びのトラックね」


「ほ〜?、トラッ…」


「ハハハッ、あの頃は建築ラッシュで、あっ、そーそー、ラッシュといえば…………………。」


…しゃ、しゃべるねぇ。


ちょっと遅刻して六本木ヒルズへ着いた。33階へ昇っていくと、もう、本番が始まっている。
曲がかかっている間にスタジオへ入りスタンバイ。リスナーからのメールで、話題はパイパンの事になった。


『…しまった! パイパンについて真面目に考えた事がない!』 どうしよう、何かねーか?、パイパン、パイパン。パイパンといえば毛が無い。…毛が無い、…ケガない、…怪我ない?


『う〜ちのオヤジはハゲ頭〜、となり〜のオヤジもハゲ頭〜、ハゲとハゲとがケンカして〜、どちらもケガね〜でよかったな〜、は〜ぁ、ドン、ド〜ン、パ〜ンパ〜ン、ドン、パ〜ンパ〜ン』…頭の中で鳴り出す土着なメロディー。

そのうちにCMとなった。 リリーさんに「オグラ君つぎからね」と言われ、僕はパイパンについて考えようとした。『は〜ぁ、ドン、ド〜ン、パ〜ンパ〜ン、ドン、パ〜ンパ〜ン』「CMあけま〜す」うわっ、はえー、『ドっド、パ〜パ、ドっド、パ〜パ、ド〜ン、パ〜ンパ〜ン』


CMがあけるとリリー・フランキーはまた別のメールを読み出した。彼女の部屋へ行くほうがいいか、自分の部屋へ呼ぶほうがいいか。『…し、しまった! パイパンじゃなかった! うわっ、こっち見てる、どうする?、俺はどっちだ? どっちのほうがいいんだっけ?……は〜ぁ、やっしょ〜、なっかしょ〜』


結局、気のきいたことは一言もいえず、番組はあっとゆーまに終ってしまった。


よく、テレビを見ていて『ミュージシャンって、なんであんなに喋んないのかな?』と思っていたが、あれは、土着なメロディーを静聴してるからなんだな。


しかし、番組中、9分もある大曲『Mr・オルガの嘆き』を最後まで歌えたのは良かった。途中でCMカットせずにいてくれたスタッフと出演者の方々に感謝。


末筆失礼


【感謝】えー、暖かい励ましのメールを送ってくれる皆さん、どうもありがとうございます。日毎夜毎、励まされております。ライブにも是非。