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レギュラーコラム オグラ

[2003年10月22日]
vol.14『表現の話』

 
『この前、カッターで指、切っちゃってさ〜、血がダラダラ出たよ』って言う人がいるけど、本当にダラダラ出たのかな?と思ってしまう。僕の感じだとダラダラって言うのは相当な怪我で、拭いても、拭いても、あとから、あとからってイメージなのです。本当はポタポタぐらいじゃないのかな?と思いながらも一応『へ〜、そりゃ痛そうだね』なんて言っておく。

そうかと思えば『オレ、子供の頃、頭に石が当たって、血が噴き出た事あるよ』なんて言う人もいる。ふ、噴き出たあ?…僕の感じだと横溝正史シリーズの斧を想像してしまう。スプレー缶をぷしゅ〜っと噴射したみたいにおびただしい血が…。

確かに頭から血が出ると、かなりの事件ではあります。中学の頃、友達が物差しでひっぱたかれた時なんかは驚いたけど、噴き出たというよりも、ちょろちょろって感じで、公園の水飲み場の水を少〜し出したり、止めたりした位だったように思う。まあ、それでも血だから、やっぱりすごい事だったけど…。



で、本題は打ち合わせやなんかが終わって『ごはんでも、食べに行きましょう』って、これだ。僕の場合『ん〜?ご、ごはんか〜』と思ってしまう。町の食堂でサバ煮定食じゃあ、間が持ちそうにない。今はもう、解りましたが、昔は『呑みなら行くけど、ごはんはちょっと…』と言っていた。それでもなんとなくついて行くと、いきなりビールをたのんでる。見ればつまみばっかりたのんで、最後の方に少〜しごはんを食べてる。なんだそ−ゆ−事か、だったら『呑み行こう』って言ってくれればいいのに、表
現のくくりがでかいよ。



で、なぜこんな事が解らなかったかって言うと、僕は晩酌というものが出来ない性質だったからです。一杯でも呑み出したら止まんなくなるから、家で喰う時は食事のみ。おまけにレストラントみたいなとこで外食をする癖もなかった。だいたい、ライブが終わると、『さあ打ち上げだ』っつって安い居酒屋ばっかり行っていた。で、いったん、呑み出すと朝までいちゃう。つまみなんかも、あんまり食べないから、『ごはん=呑み』がイメージ出来ずにいた。つまり『呑むなら朝まで』『呑まないなら、家でごはんのみ』が身についていた訳です。


ところが困った事に、焼き肉屋へ誘われることもある。こんなに立派なおかずがあるのに、ごはんをたのまないのも気がかりだ、でも、みんなビール呑んでるし、どうすりゃいいんだ?なんてどっちつかずな気分でいると『まあ、一杯』って注がれちゃうから結局、呑んじゃって、焼き肉なんかあんまり喰わない。せっかく立派なおかずだったのにもったいないなあ、と思ってしまう。味覚と考え方が子供なのかな?『カルビはおかずですか?それともつまみにはいるんですか?』ってくらいのもんだ。



それにしても、なぜ、そんなにおかずばっかり喰えるんだろう? 高校生の頃、弁当の時間、おかずだけ先に喰っちゃて、あとからごはんだけを喰う友人がいたのを思い出す。聞くと順番はどっちでもいいらしく『その日の気分で…』なんて言っていた。

なんだそりゃ?


末筆失礼