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レギュラーコラム オグラ

[2003年09月20日]
vol.13『ビデオデッキの話』

 
 えー、今はそんな事はありませんが、僕は30歳になるまでビデオデッキを持っていなかった。しかし、LIVEビデオも見たけりゃ、映画も見たいってことでデッキをレンタルしていた。町の音楽ビデオ専門店で再生専用のデッキが1日500円也。取っ手のついた、重たいやつをヨロヨロ持ち運んじゃあ鑑賞していた。

 ある日、ふと、エロビデオが見たくなり、電話するとデッキは空いているという、そーくりゃ、しめこのウサギだってんで、ビデオ屋へ直行。しかしここは音楽ビデオ専門店、色っぽいやつは置いてない。しょうがないから、取っ手のついた、重たいやつを持って違う店へ…。

 エロコーナーを物色しながら、ふと、気が付いた。この黒い物体は一目でデッキだと分かる、再生ボタンやテープを入れるとこがむき出しになってるからね。ビデオデッキを持った男がエロビデオを選択してる、「しまった、順番を間違えてる…」最初にテープを選んで、そのあとデッキを借りに行けばよかったんだ。

『まあ、日々いろんなことがあるけど、今日という今日はもう我慢がならねえ、何がなんでもエロビデオを見てやるぜ!』という男になっている。自分の感情をつまびらかにいえば、そういうところがなくもない…とゆうより、そのままだ。わざわざデッキを借りてまで見ようとしてるんですから…。

もう、こうなったらなんでもいいやと思い、適当に一本選んでレジへ。

すると店員が「本日はサービスデーとなっておりまして、一本のお値段であと二本借りることが出来ますが…」なんて言う。今なら、そじゃあって言えるけど、そん時は、泡くっちゃってるエロビギナー。
『いえ、いえ、今日はたまたまデッキを持ち歩いてるだけでして、あと二本なんて、そんなまあ、あなた、僕は別に、いや、時間もないことだし…』と言うような顔をして「いいです。」と言い残し、デビルウィングをバサッと広げ、店を飛び出した…。


末筆失礼