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レギュラーコラム オグラ

[2003年09月06日]
vol.12『小学生の話』

 
 歩道に原付をとめて、タバコを買おうとしてたら、小学一年生ぐらいの群れが歩いてきた。先頭の男の子は帽子を深々とかぶり目を隠しながら、後ろ向きで歩いてきたので、バイクにぶつかってしまった。「あっ」と思った瞬間、火がついたように怒りだし、

「こんなとこに置きやがってえ〜」とシートをバンバン叩いている。おやおやと思い、近づいてって「おー、ごめん、ごめん」と言うと、まさかこんな近くに運転手がいると思わなかったのか、恥ずかしそうに、耳を真っ赤にして
「も〜、困るよ、ほんとに〜」なんつって、くるくる回転しながら行ってしまった。

ずいぶん乱暴な子供だなあと感心していると、「ともだちのマサジ…」と下のほうから声がする。

「えっ?」と見ると別の男の子が僕を見上げている。とっさに意味が分からなくて「なに?」って聞くと「すごく、意地悪でしょ」ともうひとりの女の子。

ああ、なるほど『さきほどの子が同じクラスの極道マサジくんで、ふだんから乱暴ばかりして困ってしまう』ってことだな。と理解すると、

「何やってんの?」ってまた矢継早に聞くもんだから

「あの、ちょっとタバコをね…」と言うと

「さよなら」と二人で行ってしまった。

乱暴者の名前がマサジっていうのも、ピッタリすぎるけど、

「すごく、意地悪でしょ」ってセリフも映画の字幕みたいだなあ、なんて感動しながらも、子供はいきなり本題から入ってくるから困るね。と思ったのでした。

 だけど、ガキの頃『反応の鈍い大人はのろまだなあ』と思ってたような気もするよ…。


末筆失礼